セックスレスの定義をしているお医者さんなど医療関係者の学会である日本性科学会が40歳以上の男女1,162人に性の調査を行いました。中高年セックスの実態やいかに?

セックスを望む男女は減少傾向

右肩上がりのグラフまず、1年間セックスがない人の割合は、男性52%女性52%で約半数。2000年時の調査に比べると倍の増加率です。

セックスを望む男女も過去と比べると減少傾向。とは言え、なぜか70代で「配偶者とのセックスを望む」割合は増加。
ええ?!70代で性欲増加?

これはあきらかにED治療薬が普及してきた影響です。年齢に関係なく勃起可能という自信が、高齢男性の欲求に目を付けたのかもしれません。

「したくない」40代女性

さて、この結果、女性にとっては、困ったものかもしれません。40代を超えると女性は性欲がある人とない人と二極化しますが、「したくない人」にとって、夫が薬を飲んででも求めてくるのは厄介な事。夫が70代ですと妻は60代というところでしょうか。まさにしたくない世代に突入しています。長寿社会、夫婦間の性欲の差を埋めるには、寝室事情の話し合いが必要のようです。年金や遺産の話と一緒にセックスの話もしておきましょう。
ただし、性欲がある妻にとっては、夫がいくつになっても勃起に自信があるという事は願ったり叶ったりの嬉しい事です。万事OK。
ED治療薬万歳という事になります。

すれ違う夫婦のセックス観

ケンカする夫婦興味深いのは互いの性的欲求をどう思っているかということです。
男性は「相手の性欲が自分より弱い」という人は約4割。女性は「夫婦ともに性欲がない」と考えている人が4割。すれ違っていることがはっきりわかります。
女性の皆さんは、旦那さんが実は性の欲求があるということに目を向けてあげないと火遊びの原因になるだけでなく、性の欲求不満が妻へのいら立ちにつながり、ちょこっとした事で喧嘩になる場合もあります。夫の性欲に気付き、受け止める事ができる妻は夫婦のいざこざがあっても軽く乗り越える事ができます。
「子はかすがい」という言葉がありますがまさに「セックスはかすがい」。普段のコミュニケーションの潤滑油にもなるのです。

なんでも話せる粋な妻に!

中高年となると、女性の方も濡れが少なくなって性交疼痛が生じたり、全くその気にならない方もいます。
その場合は挿入しなくともパートナーを気持ちよくする技術を知っておくといいでしょう。潤滑ゼリーやローションも最近は口に入れてもいい素材でできていたり、驚くほど進化しています。
「したくない、したくない」と頑に拒む事をやめて、セックスの事を話せる粋な妻になりましょう。

この調査については興味深い項目が多々ありますので、また次回に。

【参考】中高年セクシュアリティ調査
調査期間:2011年1月〜2012年12月
調査対象:関東在住の40歳から79歳までの男女
平均年齢:男性59.5歳、女性57.2歳
有効回答:1162人

【参考書籍】『夫とは、したくない。』(ブックマン社)
二松まゆみ著書
『夫とは、したくない。』(ブックマン社)

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