今回は、前回の更新記事「夫婦で寝室事情を話し合えていますか?」でお話しした良美さん(仮名)のご夫婦に起こったようなEDセックスレスにおける、具体的な解決策をご紹介します。
セックスは苦手だがプライドは保ちたい!が男のホンネ
良美さんのような相談は夫婦仲相談所にも次から次へと寄せられてきます。「寝室事情について話そうとすると夫が不機嫌になる」その理由はおそらくED気味でセックスに自信がないのだと思います。もちろんセックスの行為自体が嫌い、妻は家族なのでセクシャルを感じないという人もいますが、EDという自覚がなくても「俺はあんまりうまくない」「妻を満足させているか不安」「中折れする」「長続きしない」「挿入と同時に射精する」などなど「“これぞ納得ゆく俺のセックス”」という体験が乏しい男性は、セックスを遠ざけようとします。
妻にバカにされたくない、ガッカリされたくない、まさに男のプライドが気持ちの中でそそり立ちます。
「セックスの必要性」をお互いに理解することの難しさ
その影で事例の良美さんと同じように、はぐらかされ続けている妻達は途方に暮れています。子供が欲しい場合は「なぜセックスしたい?」「赤ちゃんがほしいから」と答えることができますが、そうでない場合「なぜしたい?」「・・・」と言葉に詰まる女性のいかに多いことか。
そこで「あなたが好きだから」「愛を感じたい」という女性独特の抽象的なセリフを伝えても男性脳にはうまく伝わらず「好き者、淫乱」という悲しい言葉が返って来るケースもあるのです。「そんなにしたいなら外でやれ」「風俗でバイトすれば」と言われた妻もいます。
“これぞ納得ゆく俺のセックス”を実現すること
「“これぞ納得ゆく俺のセックス”」がいかなるものかは、人それぞれです。陰茎がまったく硬くならなかった人が、少しでも硬くなり、挿入まではこじつけて二人でほほえんだという場合もあれば、中折れがなくて射精まで到達してガッツポーズしたケースもあります。
男性の場合は、妻がオーガズムに達するかどうかよりは、まず妻を抱きしめたいほど愛しているという気持ちが大切です。言葉で「好きだよ」とだけ伝えるのと、ギュっと抱きしめて「好きだよ」というのと女性はどちらが嬉しいか???想像してみてください。
パートナーのEDには女性側の応援も必要不可欠
女性の場合も、夫の身体を慈しむように撫でてあげることです。振り払われてもめげないことです。妻の手を振り払う夫がいても、それは「いま、彼は自信がなくなってるんだから」とやさしく受け止めること、怒らないことです。女性は大変です。パートナーがEDになって本当に力を発揮しなくてはいけないのはむしろ女性側なのです。私は、夫婦がお互いに日頃のふれあいを大切にしなければEDは治らないと感じています。そのうえでED治療をすすめたり、食事療法にトライしたりです。
「“これぞ納得ゆく俺のセックス”」は男性だけが頑張っても難しいので、女性側もあの手この手で応援しなければなりません。これが一度でも実現すればあとはセックスレス改善まっしぐらの楽園生活が待っています。性交の成功体験はとっても大切なことです。
【参考】
「となりの寝室事情」
http://www.suzune.net/contents/mailmag.html