ザイデナの解説
ザイデナとは
2005年に韓国の東亜製薬から販売されている、アジア圏で初めて開発された第4世代のED治療薬といわれています。
アジアで開発されたこともあって、そもそもがアジア人向けに作られているため、日本人の身体にも相性が良いといわれていますが、日本では承認されていないED治療薬のため、取り扱うクリニックは非常に少ないです。
日本国内ではほとんど知名度の無いザイデナですが、韓国国内ではバイアグラと同じくらいの知名度と人気があり、韓国ではバイアグラのシェアをザイデナが超えているそうです。メジャーなED治療薬として、アジア諸国やロシアなど世界30カ国に輸出されています。
ザイデナは薄いオレンジ色の錠剤で、楕円形の形が特徴的です。成分量は主に100mgのものが多く流通されています。
ザイデナの有効成分
ザイデナの有効成分はウデナフィルです。
ウデナフィルは勃起を促すcGMP濃度を上昇させて陰茎海綿体の血液を充満しやすく勃起を促すPDE-5を阻害し、EDや中折れといったEDの諸症状を改善させる効果があるとされています。
ザイデナの作用時間
ザイデナは即効性のあるED治療薬といわれており、服用してから30分〜1時間程度で効果を実感することができます。また効果の持続時間も12〜24時間持続するので、比較的オールマイティなED治療薬といえるでしょう。
ただし次のザイデナ服用までに24時間以上は時間を空けるようにしてください。
ザイデナの副作用
ザイデナはあまり副作用で出ないとされていますが、一部の人には副作用が出ることもあるようです。
主な副作用としては、他のED治療薬服用時と同じような「顔のほてり」「目の充血」「頭痛」「動悸」などといわれており、ザイデナの効果が弱くなるにつれて、これらの副作用の症状も自然に無くなっていくので必要以上に心配する必要はありません。
もし副作用が気になる人はクリニックの医師に相談してみてください。
ザイデナ服用時の注意点
ザイデナは他のED治療薬と比べて食事の影響を受けにくいとされていますが、ED治療薬自体が食後に服用した場合に効果が減少するとされているので、ザイデナも空腹時に服用するようにしてください。どうしても食事をする場合は、先にザイデナを服用して、30分程度の間隔をあけて軽めの軽食をするという形をとるようにしましょう。
また、以下に該当する人はザイデナを服用することができません。
- 今までにザイデナを服用してアレルギーを起こした方
- 硝酸薬や一酸化窒素供与剤を服用中の方
- 心血管系障害などにより医師から性行為を控えるように言われた方
- 不安定狭心症のある方、または性行為中に狭心症を起こしたことがある方
- 最近3ヶ月以内に心筋梗塞を起こしたことがある方
- 最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血を起こしたことのある方
- 網膜色素変性症の方
- 重度の肝機能障害の方
- 治療による管理のされていない不整脈の方
- 低血圧の方(最大血圧90mmHg未満または最小血圧50mmHg未満)
- 治療による管理がされていない高血圧の方(安静時収縮期血圧170mmHg以上、または最小血圧が100mmHg以上)
あわせて禁止ではありませんが、併用する場合は医師や薬剤師に相談が必要となる医薬品は以下となりますのでご注意ください。
- 抗生物質
- 血管拡張薬
- 抗不整脈薬
- 降圧薬
- ヒスタミンH2受容体拮抗薬
- プロテアーゼ阻害薬
- マクロライド系抗生物質
上記のような医薬品以外にも、グレープフルーツやその果汁が体内の代謝酵素であるCYP450 3A4を阻害する作用があるため、どうしても併用する場合は医師に相談するようにしてください。
ザイデナジェネリック
ザイデナは2020年にその特許権が満了を迎えたため、世界各国の製薬会社でザイデナのジェネリック薬「ウデナフィル錠」が製造・販売されています。ザイデナよりも安価で、同じ効果が得られるため人気があるようです。
日本国内ではザイデナ自体が未承認のED治療薬であるため、ネット通販や個人輸入で購入するくらいしか入手手段がありませんが、ED治療薬のネット購入や個人輸入はニセモノや粗悪品が非常に多いため、日本国内でもザイデナやザイデナジェネリックを取り扱っている少数のクリニックで処方してもらうことをおすすめします。