男性ホルモン(アンドロゲン)とEDには深い関係があり、現在では男性ホルモンの減少によりEDになることがあることも分かってきています。性ホルモン量には、生まれつきの個人差があり、これには、赤ちゃんのときに母親の胎内で浴びる「ホルモンシャワー」と呼ばれる性ホルモン分泌が大きく関係しています。これに関連して、男性ホルモンが多いか少ないのか、指の長さで判断する興味深い研究が海外で話題となっており、日本性機能学会の第22回学術総会においても紹介されていました。
指の長さでわかる男性ホルモン分泌量
男性ホルモンの分泌量が多いか少ないかを指の長さが示していることが、最近の海外の研究で分かってきました。正確に言えば、両手の人差し指と薬指の長さの比です。人差し指の長さが、薬指の長さと比べて短い人ほど、男性ホルモン分泌が盛んであると判断できます。これは、性ホルモンが手足の発育に関係しているためで、女性ホルモンが多い人は人差し指が同じくらいか、長くなることが分かってきました。
人差し指が短い人ほどアグレッシブ
ロンドンの証券取引所で調査したところ、より利益率の高い証券マンは、人差し指の長さが薬指より短かったという統計データが出ています。さらに、10年以上証券マンとしてやっていける人も同様に、人差し指が薬指に比べて短いといいます。彼らは皆、体内の男性ホルモン濃度が平均より高かったのです。この事実は、男性ホルモンの特徴である、アグレッシブさ(積極性)の表れを裏付けていると考えられていて、サッカー選手で調べても同様の結果が得られ、人差し指が短い選手ほどアグレッシブで得点能力が高く、男性ホルモン濃度が高いという結果が出ました。これらのことから、人差し指の長さ(短さ)と男性ホルモン濃度は、非常に関係が深いということが様々な論文で言われています。
女性にも男性ホルモンの影響が
男性の体内に女性ホルモンがあるように、女性の体内にもまた男性ホルモンがあり、女性も男性ホルモンの影響を受けます。つまり、人差し指が短い女性ほど、アクティビティ(行動活性)が高いことが言えるということです。ある調査では、女の赤ちゃんが生まれる前に、母親の胎内にある羊水を保存しておき、女児が3歳児くらいの段階で、アクティビティと羊水内の男性ホルモン濃度の関係を見ると、アクティビティが高くて盛んに動き回る女児ほど、羊水内の男性ホルモン濃度が高いということが分かりました。
人差し指でEDの危険度が分かる!?
人差し指と薬指の長さを比較することで、男性ホルモンが多いタイプかどうかをチェックすれば、早めのED対策が必要かどうかが、ある程度予想することができそうです。男性ホルモン分泌が弱いか、あるいは少ない可能性が考えられるのであれば、一般的に男性ホルモンが減り始める50代を迎える前に、予防対策ができますし、50代を元気に過ごすことができるかもしれません。