心因性EDって原因は様々
EDはデリケートでナイーブな病気と言われています。前回のEDセックスレスの原因を知る その二でお伝えした生活習慣病が引金となる器質性EDよりもむしろこちらのタイプが多いと言われる心因性ED。ストレスで自律神経のバランスがくずれると起こりやすくなります。
リラックスできない状況は勃起の大敵!
職場で嫌なことがある、たとえば同僚に営業成績を抜かされた、上司に人前で怒鳴られた、左遷人事など、人によっては心が強いダメージを受けます。給与削減でローンが払えない、親の介護が始まった、子供が受験に失敗して荒れてきたなど、どんな家族にでもある問題が突然降り掛かってくる場合も自律神経がバランスを取りにくくなるでしょう。
自律神経と勃起は切っても切れない関係。自律神経は、緊張時に優位に働く交感神経と、リラックス時に働く副交感神経でできています。勃起するためには副交感神経の活動が大切です。ということは心からリラックスできない男性は勃起しないのです。
心因性EDによるセックスレスはまるで長いトンネル!? 長引いてしまう理由とは?
極度に神経質な男性は心因性EDになりやすいという泌尿器科の先生もおられます。上司に怒鳴られた事をひきずったり、生活費の事で悩みが生じるとリラックスどころではありません。まさに夜も眠れなくなる。そんな状態では勃起も完全にできず、満足なセックスが難しくなります。そして男性はとことんデリケートですので勃起力が弱くて挿入に至らなかったり、妻がイキそうなところで中折れしたりすると奈落の底に突き落とされたような悲壮感を感じます。
「日常のストレスや不安→勃起不完全→さらなるストレス→複数回の勃起不完全→撃沈→自信喪失→性欲減退→セックス回避→妻のいらだち→さらなるセックス回避」
これが心因性EDによるセックスレスの世にも悲しいスパイラルです。EDが原因によるセックスレスは長引きます。時が経って日常のストレス要因が取り払われても「何度も勃起しなかった俺」という男の下半身ストレスはねちっこく残ります。それに追い打ちをかけるような「あなた、最近硬くならないから私は欲求不満よ」という妻の無言の訴え。妻は気にしてそんなセリフを口に出してはいないけれど、ED気味の男性はなぜかそう感じてしまいます。
リラックスしなければならないベッドの上で益々不安と自信のなさが交錯し、セックスレスの道まっしぐら。では、現実に夫婦間でどんな事が起きているのか、次回は心因性EDセックスレスの具体的事例についてお伝えしましょう。