セックスレス問題から目を背けていませんか?
セックスレス相談を長年続けていて、その原因をいくつかに分類することができました。愛がなくなった、愛の形が異性愛から家族愛に変化した、性欲がない、性行為が苦手、面倒くさい等々、並べていると精神面、感情面の割合が多いことがわかります。
EDも心因性が7割と言われ、セックスとメンタルは密接な関係がある事は明らかです。消えかけた愛情や倦怠感をなんとかしようと動くのは無駄!と考える男性が多いでしょうが、パートナーとの関係を維持したい、既婚者の場合、結婚関係を続けたいのであれば「セックスレス問題」から目を背けてはいけません。
女性が強くなった時代とはいえ、女性側が自分の性の欲求を赤裸々に伝える事はまだ少ないのです。私が運営する恋人・夫婦仲相談所に寄せられる悩みで「ずっとセックスレスで寂しくてしょうがない。夫に抱いて欲しい」と告げると「女がそんなこと言うな」と機嫌が悪くなったというケースが多数あります。もっとひどい夫もいて「俺はもうできないから、悪いけど風俗行ってくれ」と真顔で言われた妻もいます。
言いにくい事を夫に伝えたのにそんな切り返しをされてしまうと女性はもう二度と「自分から誘う」事をしません。男性側は妻のお誘いがおさまったと安心します。これでセックスレス期間が五年、十年と重なり、妻の不満がシンシンとつのっている事に気がつかない夫は、ほかのことが原因で夫婦喧嘩をしたときにこっぴどくやられます。妻は常におなかの底に不満を抱えている状態なのでささいなことでも怒りっぽくなります。セックスに対する不満は表面化せず地の底で溜まり続けていると思ってください。
EDを正しく知れば夫婦はもっと仲良くなれる
セックスレスかなと意識している方は、その原因を自分なりに分析する事が必要です。そして勃起が不完全だから、最後までいかないから、情けなくて妻を(彼女を)誘わなくなったという原因にぶちあたったかたはEDにまじめに向き合うことが重要です。先にも述べたように女性側は勃起しない事に心配するものの「治療してよ」とは言い出しにくいのです。
EDにより妻を満足させることができないからとセックスを怠ると「勃起しないのは私のせい?私が年をとって魅力なくなったから?膣がゆるくなって気持ちよくなくなったから?」といらぬ心配をし始め精神衛生的によくない状況を作り出します。心配事や不満が増えると女性は明るさが消え、きれいでなくなります。ストレスで食べる量が増えブクブク太ってしまう人もいます。彼女や妻が美しさをキープするためにもEDはぜひ治すようしてください。
EDによるセックスレス問題は決して熟年層に限りません。最近は20代のカップルでも相談に来られます。先日も若い夫婦の相談を受けましたが奥さんは相談のあいだ、ずっと涙を流していました。旦那さんはそんな奥さんを横目で見ながら「だって勃起しないんだから」と切なそうな顔をしていました。愛情があるのにセックスできない夫婦は見ていて切ないです。EDの正しい知識を得て治療法を知る事で仲良くなれる夫婦はたくさん出てくるでしょう。男性の方々には「EDで本当に辛いのはパートナーの女性です」とお伝えしたいと思います。