回数の減り始めた夫婦で起こる変化
「なんだかこの頃、夜の回数が減っているみたい・・」こんな小さな疑問が妻の頭の中をかすめるのはどんな時でしょう。パートナーが残業続き、あるいは接待や飲み会で帰宅時間が遅い。お風呂に入るとすぐに「疲れた」と言って寝てしまう。最初のうちは「お仕事大変ね」と夫を気遣う心のゆとりがあるのですが、のんびり過ごしたはずの休日もベッドに入ると読書を始めたり、テレビで野球やサッカー中継を見たりと『俺時間』を過ごす夫を見ていると「私の事もたまには気にしてよ」という気持ちに変化してきます。
さほど性に関心がない妻の場合はセックスをしたいというより二人で会話を楽しみたい、一緒にDVDを見たりワインを飲んだり、異性としての交流を望むものです。そのうえでギュッと抱きしめてくれると女性として認められていると安心するものです。性の欲求が強い妻になるとそんなものでは済みません。自分を女性として見てくれないなんてどういうこと?こんなに心も身体もあなたを求めているのに無視するなんて悲しい!という思いにかられます。決してそんな言葉を口にはしませんが、パートナーに身体をタッチしてほしい、直接肌のぬくもりを感じ合いたいと常に願っているのです。
自分を知ることと、パートナーを見極めること
男性は自分のパートナーが性に関してそれほど興味がないタイプか、欲求度が高いタイプかを見極めることが大事です。前者の場合でもキスしたり撫でたりのフィジカルタッチは必要です。後者の場合はそれだけではすみません。官能的な時間を過ごし、満足させてあげなければ日常生活にさし障るくらいイライラしてしまいます。
さて、女性の皆さんも自分はセックスがなくてもよい派か、セックスは大事派か、自己判断はできていますね。前者の場合、無理してセックスを好きになれとは言いません。ですが、パートナーに抱かれて女性として高められる機会を放棄するのはもったいない!と私は思います。人の三大欲求のひとつである性欲にもう少し向き合ってみてください。
夫の身体がうまく反応しなかったとき、妻がとるべき行動は
夫婦にとって、スキンシップを含むセックスは大事なものと二人が思っていても、夫の身体がうまく反応しない場合が多々あります。とくに三十代も後半になってきて体力が落ちてきた頃、責任がある重要な仕事を任されて精神的にストレスを感じてきた頃、不規則な時間の食事や外食続きでどんどん太ってしまった頃、妻と楽しもうとベッドに入っても最後までいかない。「疲れてるのかな」「そうよ、気にしないで」の会話が二度三度繰り返されるとしだいに不安になる男性心理。女性側はそんな事態に遭遇した時、どう反応すればよいか戸惑います。決してそこで「残念。病院行けば」と冷たく言い放ってしまわないよう注意してください。パートナーは焦りと不安が入り交じった微妙な心境になっています。「もしかしてED?」という状況時の二人の向き合い方でその後一生セックスレスかどうかが決まるというくらい真剣に構えてください。
まずはパートナーがなぜそういう状態になったか知ることから始めましょう。たまたま睡眠不足がかさなっただけかもしれない。夕食時にお酒を飲みすぎたのかもしれない。充分に寝て体調がいいときにはできるかもしれない。あわてずあせらず原因を考えます。下手になぐさめてはいけません。次回はEDの原因を探ろうという点にスポットをあててみます。