EDとセックスレス問題ではいつも深刻なご相談を受けています。
でも中にはクスっと笑いが込み上げるようなほのぼのしたお話も聞くことができます。
今回は前半・後半に分けてお伝えします。
旦那が「妻だけED」と言い出す理由
S子さんご夫婦は結婚15年、旦那さんは42歳。
S子さんは「夫から、俺は妻だけEDやから、お前とはもう無理や、とひどい言葉を言われた」ということで相談を受けました。
女性の気持ちを傷つけるきつい言葉なのですが、じっくり聞いてみると特に他の女性と関係をもったわけではなく、強がりでS子さんに暴言を吐いていたのです。
旦那さんは40歳を過ぎたあたりから勃起してもなんとなくやわらかく、S子さんを満足させる自信がなかったので、セックスを避けるようになっていました。
その強がりの台詞が「妻だけEDや!」だったのです。
S子さんは私のアドバイスどおり、抱き合ってチュってするだけでいいから、時々くっついて欲しいと旦那さんに言いました。
そしてスキンシップは復活。
ED治療薬が効かないのは食事が原因だった
その後、結婚記念日に旦那さんが、できたばかりの新しいホテルに連れて行ってくれてフランス料理のディナーを楽しみました。
夜景がきれいな広いお部屋で、旦那さんは「今日くらい喜ばせたるわ」と事にのぞみましたが、いまひとつ。
「なんでかな」としきりに首を傾げるので「何がなんでかななん?」と尋ねるとEDの薬を飲んだのに下半身が反応しないと。
「薬が効かへんくらい重傷なんや・・」と二人で意気消沈したそうです。
そこまで聞いて私は「もしかしてフレンチの豪華ディナーが邪魔をした?」と思いました。
日本で認められている治療薬のうち、バイエル薬品のレビトラは食事の影響を受けにくいと説明書に書かれていますが、標準的な食事に対して総エネルギーに占める脂肪の割合が約30%なら大丈夫と記してあります。
いったいどういう意味なのかわかりにくいですね。
さあこれからベッドで楽しもうという時に先ほど食べた食事のカロリーが○○カロリーなど、スマホを取り出して計算する男性はほぼいないと思います。
おなかいっぱいだとED治療薬は効きにくい
ED治療に力をいれている浜松町第一クリニックの竹越昭彦先生も「おなかいっぱいだと効きにくい」と教えてくださいました。
その浜松町第一クリニックのウェブサイトには吉野家の牛丼と比較したわかりやすいカロリー計算が掲載されています。
ぜひご覧になってみてください。
一般男性の標準的食事は約700kcalとされているそうです。
700kcal以内でその脂肪の割合が30%以内であれば効きやすいということです。
次回は「知識を得てセックスレス解消」についてお伝えします。
<参考>浜松町第一クリニック 浜松町院 院長 竹越昭彦医師
http://www.hama1-cl.jp/first_time/