2014年5月20日(火)、大手ジェネリックメーカーの東和薬品株式会社が「シルデナフィル製剤初のジェネリック医薬品製造販売承認を取得した」と発表いたしました。
ついに国内初のジェネリックバイアグラが登場です。
<東和薬品株式会社 2014年5月20日プレスリリース>
シルデナフィル製剤初のジェネリック医薬品製造販売承認を取得
販売名は『シルデナフィルOD錠 50mgVI 「トーワ」(以下、シルデナフィルOD錠「トーワ」)』となり、先発ED治療薬には無かった工夫がこらされているようです。
水がなくても飲めるOD錠
まず1つ目の特徴としては、シルデナフィルOD錠という名前の通り「OD錠」である点です。
OD錠とは、日本語で口腔内崩壊錠と言い、水がなくても口の中でさっと溶けて飲める利便性の高い錠剤です。
通常のお薬と違い、食後の水がある状況で飲むとは限らないED治療薬にとって、このような工夫はありがたいと思います。
東和薬品は独自技術によりジェネリックバイアグラをこのOD錠で開発したようです。
また、シルデナフィルOD錠「トーワ」には「コーヒー風味」「レモン風味」の2種類の味があるようです。効果の違いはありませんので、現在お飲みの薬の味が苦手だという方は医療機関にご相談されてみてはいかがでしょうか。
錠剤を上手に割るための工夫
2つ目の特徴として、錠剤に「割線が入っている」ことが挙げられます。
線に沿って割ることにより容易に半分の25mgにできるというメリットがあります。
先発バイアグラ錠では、負担額を抑えるために50mg錠を半分ずつ服用しているという意見も聞かれていました。シルデナフィルOD錠「トーワ」の割線はそのような方にとって有用だと思われます。
ただし、錠剤を割って服用しても良いかについては医師の判断が必要になりますので、処方される際に必ずご相談ください。
現時点でジェネリックバイアグラとして承認を受けたのは東和薬品1社のみでしたが、特徴のあるお薬ですので、多くのクリニックで取扱われることが予想されます。
粗悪な偽造医薬品や非正規流通(医療機関以外)による健康被害が問題視されている昨今ですが、ジェネリックED治療薬の登場がこれにどのような影響を与えるか注目されます。