Q子さんからの相談
付き合って1年になる彼(34歳)がいます。
初めて関係を持った時は、何も問題なかった記憶があります。
ところが徐々に、十分に勃起していないことが増えました。
最近では私が触れてスキンシップを心がけても十分でないことが多いです。
射精までたどりつけますが、時間がとても短く、十分に勃起が持続しないまま射精してしまう時もあります。
彼はとても興奮していて、私への気遣いも決して忘れない優しい人です。
彼はとてもストレスの多い職場におり、喫煙もしますがお酒は飲みません。
私ができることとして、肌を合わせている時の安らいだ気持ちや、それを幸せに思う気持ちを伝えたりしています。
彼とはこの先も長く一緒に居たいと考えています。
心と体が一致していない様子に少し不安を感じています。
三松真由美 氏からのアドバイス
Q子さん、お付き合いが1年と言いますと、まだ新鮮な時期です。相手の未知の部分に触れるたびにときめいたり、もっと相手を知りたいという思いが募る素敵な時期。
それゆえにベッドの上での彼の下半身のことが心配になるとお察しします。
34歳という年齢はまだ若いからEDなんか心配ないと、高をくくる方がたいへん多いのですが、いえいえ、30代でもEDに悩む男性はあとを絶ちません。
ED治療ナビで何度も書いてきましたが、個人的なストレスや仕事の重圧感、慢性疲労など、原因は多岐にわたります。
彼は重度ストレスで、EDの症状が出ているかと予想されます。
そして喫煙。これは一番よくない習慣です。
仕事が忙しいから頭をスッキリさせるために喫煙したいという気持ちはよくわかりますが、泌尿器科のお医者さまは皆さん、「たばこは控えめに」とおっしゃいます。
喫煙は血管を収縮させるのだそうです。
ファイザー製薬の調査によると1日数本しか吸わない人と2箱吸う人ではあきらかにED発症率が違ってきています。
長年一緒に過ごしているご夫婦だとこういう資料を一緒に見ながら、禁煙を夫婦で考えるようアドバイスします。
しかしお付き合いし始めのお二人、特に女性側にはなかなか提案しにくい話題です。
Q子さんの場合は。身体に悪いから禁煙をすすめるというようにさりげなく言葉を選んでみてはいかがでしょうか。
「肺がんになったら困るよね」とかED以外のワードで。
そしてストレス発散の方法を、タバコ以外で、ほかに作ってあげるのです。
フレッシュなガムとかキャンデイをプレゼントして、「これを噛む時は私のことを思い出して」など、愛のおねだり行為に振り替えてしまうのはいかがでしょう。
タバコのかわりの何か癒し方法を見つけてあげるのは必要です。
会社に持って行けるミニつぼ押しとか、目を冷やすアロマシートとか、最近は各種癒しグッズが出てきています。
そして一緒に過ごす時は、思い切りQ子さんが癒してあげる事です。
シャンプーをしてあげたり、首のマッサージをしてあげたり、環境音楽を流したり、彼のストレスを取り払う事をひとつずつ見つけてあげてください。
「肌を合わせている時の安らいだ気持ちや、それを幸せに思う気持ちを伝えたりしています。」
とおっしゃっていますが、これはとってもいいことです。
常に言葉で、安らぐ気持ちを伝える事です。彼への愛情が伝われば、彼もEDをなんとかしなくてはと感じてくれるはずです。
決してQ子さんから「ED治療薬を飲んで」と言ってはいけません。
下記参考
「1日2箱以上」と回答した人では、みかん(grade2)が23%、こんにゃく(grade1)が 12%と他(1日1箱程度、1日数本程度、喫煙習慣なし)に比べ、高い傾向がみられました。また、「1日2箱以上」と回答した人では、他に比べ、りんご (grade4)の割合が低く(26%)、喫煙がEDのリスクファクターであることを裏付ける結果となりました。