日本に限らず、世界的に見ても一人当たりのインターネット利用時間が増えている傾向にあります。特にTwitter、FacebookをはじめとするSNSを利用している人の場合、朝から晩までパソコンやスマートフォンで友達の近況を見たり、つぶやいてその反応を確認したりする、いわゆる”SNS依存症”が増えているということは、ニュースなどでもたまに取り上げられています。このSNS依存が身体の思わぬところに影響を与えていることをご存知でしょうか?
SNSを長時間使う人ほど骨盤がカチコチに
整体の第一人者である片山洋次郎先生によれば、SNSを頻繁に使う人ほど情報量過多によるストレスで、胸の過緊張状態が続き、その影響で骨盤がカチコチに固くなってしまう傾向があるといいます。腰に痛みを感じる人は要注意だそうです。
「腰痛の原因の8割はよくわからないといわれますが、SNSを長時間利用する若者の場合、情報ストレスからきていると考えて間違いないでしょう。胸の緊張がひどい人ほど、そのまま放置すると骨盤が固まってしまう危険性が高いです」と語っています。
セックスレスの原因にも
そして、近頃はパートナーとのセックスの回数が減り、セックスレス状態になっているカップルが多いといいますが、これももしかすると骨盤に原因がある可能性があるとか。カチコチになった骨盤というのは、性的に興奮していなくても、骨盤の底(股の付け根あたり)が、男性器が勃起しているときと同様に常に固くなっているそうです。そのため、いざセックスのチャンスが訪れても、男性器にはそんな元気は残っていないそうです。そうなると、普通の性的刺激だけでは興奮できなくなり、「生身の性行為より自慰行為の方が好き」「特別なシチュエーションでなければ興奮できない」ということになってしまうのだそうです。
カチコチ骨盤セルフチェック法
これを読んで「もしかしたら自分の骨盤も…」と不安になった方もいらっしゃると思います。そんな方は、まず床に仰向けになってみてください。尾てい骨が床に当たり、「痛い」と感じたら骨盤カチコチ予備軍だそうです。
情報ストレスから骨盤を守る
情報ストレスから骨盤を守る術の一つとして、「SNSをやめる」ということがまず第一に考えられると思いますが、片山先生は「これは現実的ではない」と言います。「仮にフェイスブックをやめても、現代人が情報の洪水の中を生きることに変わりない。例えば、渋谷の交差点に立ったときに浴びる情報量は19世紀の人々の一生分に匹敵するという説もある。情報ストレスを“賢く受け流す”術を身につければいいのです」とも語っています。
例えインターネットを遮断したとしても、現代社会は情報が溢れています。不必要な情報はどんどん受け流して、情報ストレスから骨盤を守ることが大切と言えそうです。