女性に謝る男性ED(勃起不全、勃起障害)が「勃起が維持できないために、満足に性交渉が行えない状態」ということをご存知な方は多いと思います。しかし近頃「相手が妻の場合だけ勃起しない」という世の既婚女性にとって聞き捨てならない「妻だけED」と呼ばれるEDがあるということはご存知でしょうか?

妻とのセックス以外なら問題ない
当サイトの相談も増えてきているこの「妻だけED」。その相談内容で多いものは

・マスターベーションでなら勃起は出来るが、妻とセックスをしようとすると勃起しません。
・朝立ちもしますが、妻とセックスをしようとすると中折れしてしまいます。
・妻以外の女性(風俗や愛人など)とならセックスができるのですが、妻が相手だとどうにも勃起しません。
・子供が欲しいのですが主人のEDが原因でセックスレスです。でも自慰行為はできるようです。私の魅力が無くなったのでしょうか?(女性からの相談)

というものです。このことからも「勃起機能には問題がない」ということがお分かりいただけるかと思います。

妻だけEDの原因
そして、考えられる原因として挙げられるものには下記のようなものがあります。

・妊娠を希望する妻からのプレッシャーが強い
・セックスのマンネリ化
・妻の見た目が変わってしまい、女性としての魅力を感じられなくなった
・妻が”女性”ではなく”母””家族”に感じられる
・過去にセックスをした際に、”ヘタ””早い”などの暴言を妻に吐かれ、未だにショックから立ち直れない

というものがあり、この中で特に最も多いのが「妊娠を希望する妻からのプレッシャー」です。

妊娠を希望されるご夫婦の場合、”タイミング法”という方法にチャレンジされる方が多くいます。タイミング法とは、奥様の排卵日に合わせてセックスをし、妊娠の可能性を上げるというものです。排卵日がいつかというのは、奥様の生理の周期や毎日の基礎体温を元に算出します。

この方法にチャレンジしていると、朝出勤前に「今日は排卵日だから早く帰ってきてね!」と奥様に朝からセックスの約束をさせられてしまうことがあるようです。これが週末ならまだしも、繁忙期の平日でどんなに疲れていても、男性は妻との約束を守ろうと可能な限り早く帰宅し、妊娠を成功させる為にセックスを試みます。しかし、子供は天からの授かりものです。一回で妊娠に至らないこともあるでしょう。そうすると、これが毎月毎月の恒例行事となり、排卵日のセックスが一種の”義務”になってしまいます。
そして、そのように疲れている時、義務的なセックスをしても、気分は盛り上がらないでしょうし、途中で勃起の維持ができなくなってしまうかもしれません。そんな時に「今日が排卵日なのに何やってるのよっ!!!」と奥様に責められてしまっては、男性はどんどんこの”排卵日セックス”が億劫になってしまいます。このようなストレスが重なると排卵日だけでなく、妻とのセックス自体ができなくなってしまう「妻だけED」に陥ってしまうのです。

まずは焦らずじっくりと
排卵日が問題となり、「妻だけED」になってしまっている場合、一番良いのは排卵日だからとセックスを無理にしないことです。これには奥様の協力も必要となります。あまりにもあからさまに「排卵日」を強調されてしまうと、男性は引いてしまうものです。やはり自然な流れの中でセックスを楽しむのが一番良いのです。

「いやいやそんなことはわかっているが、年齢的にもそんなに悠長なことは言っていられないんだよ」
「そうは言っても月一回ぐらい、妻の要望に応えてあげたい」

と思う方も多いでしょう。そのような場合はバイアグラ、レビトラ、シアリスの服用が良いかと思います。ED治療薬は勃起を促すお薬ですから、もちろん勃起機能に対しても効果はありますが、勃起の維持が可能になると精神的にラクになり、妻とのセックスはもちろん、それまで憂鬱だった排卵日も身構えることなくセックスをすることができるようになってきます。そして、妊娠に成功すると男性を悩ませていた”排卵日セックス”の義務がなくなるため、ED治療薬無しでもセックスが可能になるケースが多いようです。

「妻だけED」は男性だけの問題ではなく、奥様にとっても大変な問題です。晩婚・晩産化が進んでいるので、妊娠を焦る気持ちはわかりますが、ここは一度、夫婦でじっくりと話し合って、二人の足並みを揃えて子作り計画を進めていただきたいと思います。