色んな薬おそらく皆さんが待ち焦がれているバイアグラのジェネリック。このバイアグラジェネリックの販売を巡って、お隣の国韓国ではファイザー製薬と国内製薬会社の間で裁判が起きているようです。

バイアグラの用途特許は無効
韓国では、アメリカの医薬品大手ファイザーのED(勃起不全)治療薬「バイアグラ」に使用されている有効成分「シルデナフィル」の物質特許が2012年5月17日に切れたのを受け、韓国内の製薬会社6社が、バイアラグラのジェネリック医薬品を販売し始めたようです。

そして同国の裁判所は、ファイザーが持つ用途特許はまだ切れておらず、ED治療薬として販売されるジェネリック医薬品を禁じるものだとするファイザー製薬の主張を退け、国内製薬会社の主張を認め、バイアグラの用途特許を無効と決定したと明らかにしました。これを受けて、韓国ファイザー製薬は上訴を検討しており、同社の特許はその結果が出るまで有効だとしています。

しかし、5月31日の段階で、19社が37のジェネリック医薬品販売の認可を日本の厚生労働省にあたる食品医薬品安全庁から受けており、特許庁によると、今後も多くの製薬会社が販売する見通しだということです。

高齢化に伴う市場の拡大
ジェネリック医薬品を販売した会社の1つ、CJ第一製糖の広報担当者は「高齢化社会において、人々はQOL(生活の質)を向上させることに関心がある。ED治療薬市場の拡大はそのトレンドの一部だ」と語りました。米医薬品市場情報会社IMSヘルスによると、昨年、韓国の同市場は1030億ウォン(約68億円)規模となっており、あるメーカー関係者の1人は、2008年以降は毎年9%以上成長していると話したとのことです。

背景には急速に変化している人口統計があり、経済協力開発機構(OECD)加盟国34ヶ国の中で、韓国は2050年までに2番目の高齢社会となると予想されています。

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参照元(PCサイト)