当サイトのトピックスでも何度か取り上げているLOH症候群(男性更年期障害)についての情報です。泌尿器科などの専門家でつくる学会では、LOH症候群の診断基準や治療方法などを詳しく定めたガイドラインの作成を検討していくことになったそうです。
LOH症候群で悩む人は推定600万人
LOH症候群は男性ホルモンの低下が原因となり、意欲がなくなったり筋力の低下、性欲の減退やED(勃起不全)など、様々な症状を引き起こす病気で、推計で600万人の患者がいると言われています。
ガイドライン作成で受診の機会拡大に期待
泌尿器科などの医師でつくる「日本Men's Health医学会」などでは、5年前にLOH症候群について診療の流れを示した「手引き」を作成しています。そしてこの度、学会では、その後の最新の国内や海外の研究成果を踏まえ、更に詳しい診断基準や治療方法などを示したガイドラインの作成を検討していくことになったそうです。
学会の理事で帝京大学医学部の堀江重郎教授は「国内や海外の論文を検証し、今後きちんとした診断基準や治療方法を示したガイドラインを作っていきたい」と話しているとのことです。
LOH症候群は比較的新しい病気で、現在、全ての泌尿器科で検査、治療を行う準備が整っているわけではありません。しっかりとしたガイドラインを作成してもらい、LOH症候群で悩んでいる人の病院へ行く機会の拡大を図ってもらいたいですね。