EDで悩んでいる方の中には、射精障害で悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
獨協医科大学越谷病院の医師のチームがマスターベーション補助具の「TENGA」を使った射精障害のリハビリ治療を試みました。その結果をご紹介いたします。
射精障害とは
射精障害とはその名の通り、「射精をする」という行為に障害があることです。細かく分類すると早漏や遅漏も射精障害の一種になりますが、今回取り上げるのは”膣内射精障害”です。ED治療ナビにもよくご相談が来ることからも、勃起不全と同じくらい”誰にでも起こり得る症状”なのかもしれません。「勃起はするし、挿入もできるけど膣内で射精ができない。」そんな症状を膣内射精障害と言います。
膣内射精障害の原因
膣内射精障害の原因として一番多いのが、間違ったマスターベーションです。強く握り過ぎていたり、床などに擦りつけたりする刺激の強いマスターベーションを常にしていると、ペニスがその刺激に慣れてしまって、女性の膣の圧力だけでは刺激を感じることができず、射精できなくなるのです。
今回、このTENGAを使用した治療を受けたのは32歳の男性です。勃起障害の治療の為にバイアグラ25mgを服用しました。しかし、勃起をすることはできたものの、膣内での射精ができなかったとのこと。再度、症状の経過を詳細に確認したところ、EDと共に膣内射精障害も併発していて、原因はマスターベーション時の強すぎるグリップだったことが判明したそうです。
TENGAで治療
そこで登場するのがTENGAです。マスターベーション補助具として広く普及していて、比較的誰でも購入しやすいものです。TENGAには「一定のグリップ圧を保つことができる」「ハード、スタンダード、ソフトの3タイプがある」「使い捨てである為清潔である」などの様々な利点があります。
膣内射精障害の患者に対しては、一般的にはマスターベーションの方法を指導することが治療に繋がりますが、TENGAという道具を使用させることによって、容易に指導が可能になるとのことで、現在”射精障害の治療法になるのではないか?”と注目されているようです。
結果的にこの男性は、ハードタイプからスタンダード、ソフトという順番で使用し、2ヶ月後には膣内での射精が可能になったとの報告がありました。しかし、これはまだ一部の症例であり、必ずしも「射精障害を治せる治療法の一つ」とはまだ言い切れないようです。
更に、この治療法を他の射精障害(早漏、遅漏など)に用いることができないかどうかも、この医師のチームは今後検討するそうです。