一般的に「自転車ED」と言われているEDはロードバイクやマウンテンバイクなど、細いサドルによって長時間陰部が圧迫されてしまって起こるED(勃起不全)です。しかしこの度、アメリカではバイクの乗り過ぎでEDになってしまったのかと思いきや、なんと勃起が20ヶ月間収まらなくなった男性が、BMW社と座席メーカーのコービン・パシフィック社を提訴しました。
4時間のバイク運転以降に異変
カリフォルニアに住むヘンリー・ウルフさんは2010年9月、93年製のBMW社のバイクでサンフランシスコ市内を4時間に渡って運転。そしてそれ以降、今日までノンストップで20ヶ月間もの間、勃起が継続しているそうです。この症状のせいで仕事が出来なかったことにより失った給料、治療費、精神的苦痛などに対する慰謝料を求めているということです。
ただし、ウルフさんのバイクは標準的なBMWのシートではなく、コービン・パシフィック社製のカスタムシートを使っていたことが判明したそうです。
長時間の圧迫は危険
この問題について語ったミシガン泌尿器科研究所のマイケル・ラッツ教授によると、「バイクのシートが20ヶ月間継続した勃起をもたらしているという事を証明する医学的な証拠はない。しかし、ペニスに通ずる神経血管系を長い間圧迫すると、継続的な性器の勃起を引き起こすことがよく知られている。」と述べています。
このことからも、バイクや自転車に限らず、長時間ペニスを圧迫することは、勃起機能に何らかの異常を来すことは明らかなようです。そしてこの事件、どのような判決が出るのか気になるところです。
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