第24回日本性機能学会学術総会2013年5月30日~6月2日の4日間にわたり、石川県金沢市にて日本性機能学会学術総会および14th APSSM(第14回アジア太平洋性機能学会)が開催され、先進的な性機能医療の研究発表が行われました。

古都金沢に国内外から研究者らが集い学術交流

日本性機能学会は、毎年学術総会を開催していますが、今年の学会は、中部地区の学術総会のみならず、第14回APSSM(アジア太平洋性機能学会)も合同開催するという例年にはない国際的かつ大規模なものとなりました。5月30日には国内の医師や研究者らが発表を行い、最新の泌尿器科学および性機能医療に関する研究発表を金沢市内のホテルで行いました。翌日、5月31日からは場所を石川県立音楽堂邦楽ホールに移し、日本文化や伝統芸能の色彩が際立つ雅な会場で海外からの研究者らによる発表が3日間にわたって行われ、学会は盛会裏に幕を閉じました。

APSSM アジア太平洋性機能学会とは

APSSMは、日本性機能学会の名誉理事長である白井將文氏(東邦大学名誉教授)がアジアでの性機能医療促進を目的として創立した泌尿器分野の国際的学会です。既に欧米では性機能に関するグローバルな学会が何度も開催されていたのに対し、アジア圏では、学会はおろか主催する団体自体が存在しませんでした。そこで、前出の白井教授によって団体が創設され、1987年に第1回学会が香港でスタートしました。その後は隔年ごとに、アジア・オセアニア地区の様々な国をホスト国として開催され、今年は日本が開催国として選ばれました。1999年以来、実に14年ぶりの日本でのAPSSM開催となりました。

異文化交流も支えた開催地金沢

アジア・オセアニア諸国の研究者らが集い、白熱した議論とともにアカデミックな交流が行われた一方で、諸外国の研究者の目にクールジャパンとして映ったのが、城下町金沢がもつ歴史と伝統と日本文化の奥深さでした。性機能学会、APSSM学会と期を同じくして開催された、金沢を代表する豪華絢爛な一大イベントである百万石まつり。加賀百万石を築いた藩祖前田利家公を讃える勇壮な武者行列が大通りを練り歩き、大勢の観光客を楽しませました。外国人研究者らからも歓声があがり、学術面だけでなく文化面でも国際交流が行われ、第14回APSSMは盛会のうちに終了しました。

今回の学術総会で発表されたEDに関する興味深い演題や、学会開催にあたって会長を務められた金沢大学大学院泌尿器科学教授 並木幹夫先生へのインタビューなどを、ED治療ナビ内で順次公開していきます。