ついにシアリスのジェネリック薬の国内販売が開始されます!
バイアグラのジェネリック薬であるシルデナフィル錠の発売以降、日本国内での正規のジェネリック薬の販売はありませんでしたが、満を辞して人気ED治療薬「シアリス」のジェネリック版が正規処方となりました。
今まで、未承認のインド製ジェネリックなどをインターネット通販等で購入することは可能でしたが、強い副作用や粗悪品も多く、健康被害も少なくなかったため、ED治療を行うクリニック等では推奨されていませんでした。しかし今回は日本の厚生労働省が承認した正規のシアリスジェネリックなので、さまざまなクリニック等で処方してもらうことが可能になります。
また、成分等を含め、厳格な審査の上で製造されたジェネリックなので、海外製のような粗悪品は一切ありません。
ED治療薬「シアリス」とは
アメリカのインディアナ州インディアナポリスに本社を置く製薬会社「イーライリリー・アンド・カンパニー」が開発し、その日本法人である日本イーライリリー社が製造、日本新薬株式会社が販売している、第3の経口ED治療薬です。
タダラフィルを有効成分とし、バイアグラやレビトラなどの同じED治療薬に比べると効果の持続時間が長い反面、効果があらわれるまでにも長い時間がかかる特徴があります。金曜日の夜に服用すれば日曜日の昼まで効果が持続するという長い作用時間から、「ウィークエンド・ピル」とも呼ばれています。
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ジェネリック医薬品について
ジェネリック医薬品とは後発医薬品のことで、新薬の特許が満了した後に、同じ有効成分を含有した医薬品を他医薬品メーカーが製造・販売する医薬品を指します。
日本国内で最初に製造・販売された新薬には、その新薬を開発したメーカーによる特許が存在しており、その特許の有効期間中は同じ成分で同じ効果のある薬を製造・販売することが禁止されています。
従来、新薬の開発には数百億円という規模の開発費がかかるといわれており、開発期間も10年以上かかるため、それなりの設備やノウハウを持った大手の製薬企業ではないと新薬開発は非常に難しいのが実情です。しかしジェネリック薬に関しては、既に発見・開発された成分を流用することができ、その成分やクオリティが既に発売済みの新薬と同じかどうかが証明さえされれば、正規品として販売することが可能です。かかるコストも数千万円という規模で納めることができるので、中規模の医薬品メーカーでも参入が可能なビジネスといえます。
また開発コストが新薬よりも低く抑えられるため、販売時の価格も新薬に比べると半額程度の価格で販売されることもあるので、より多くの患者様の服用する機会が増えています。
しかし安価な手軽品と思われがちですが、基本的にはシアリスと同じく医師による処方が原則の医薬品ですのでご注意ください。シアリスと同じ有効成分を含んでいるので同等の副作用も表れることがあり、自己判断での間違った服用を行うと死亡事故につながる可能性もあるので十分ご用心ください。
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シアリスのジェネリック発売まで
シアリスを開発したアメリカの「イーライリリー・アンド・カンパニー」の日本法人である「日本イーライリリー社」が保有するシアリスに関する各特許が2020年に満了となるため、他製薬会社もタダラフィルを有効成分とするシアリスのジェネリック薬の製造・販売が可能となりました。
現在、シアリスのジェネリック薬を製造・販売する承認を取得している製薬会社は「沢井製薬株式会社」と「あすか製薬株式会社」、そして「クラシエ薬品株式会社」の3社となり、各社のジェネリック版シアリスであるタダラフィル錠が順次発売されます。
今後、状況によってはバイアグラのジェネリック薬のように他製薬企業がシアリスのジェネリック薬を製造販売する可能性もあります。
タダラフィル錠「サワイ」
テレビCMでおなじみの薬品メーカー「沢井製薬株式会社」が製造・販売するシアリスのジェネリック薬であるタダラフィル錠で、10mgと20mgの2種類が販売されます。有効成分は本家シアリスと同じタダラフィルなので、効果などはシアリスとほぼ同じとされていますが、副作用や併用禁止の薬品など服用時の注意点もシアリスと同じなので注意が必要です。
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タダラフィル錠「クラシエ」
主にジェネリック医薬品の開発や企画を行う「シオノケミカル株式会社」が開発し、漢方などのさまざまな医薬品を製造販売する「クラシエ薬品株式会社」が販売するシアリスのジェネリック薬であるタダラフィル錠で、こちらも「サワイ」等と同様に10mgと20mgの2種類が販売されます。
有効成分は本家シアリスと同じタダラフィルなので、効果などはシアリスとほぼ同じとされていますが、副作用や併用禁止の薬品など服用時の注意点もシアリスと同じなので注意が必要です。性行為の約1時間程度前に1日1回経口投与するのが通常の服用方法ですが、10mgで十分な効果が得られずに忍容性が良好と判断された患者さまに限り、20mgの経口投与が可能となります。注意点として、軽度もしくは中等度の肝障害のある患者さまは10mgの服用量を超えないこと。なお、いずれの場合も1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること。
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タダラフィル錠「あすか」
50年以上にわたって医療用医薬品の製造販売を行なっている「大興製薬株式会社」が製造し、婦人科向けの医薬品などの販売を行う「あすか製薬株式会社」が販売するシアリスのジェネリック薬であるタダラフィル錠で、こちらも「クラシエ」等と同様に10mgと20mgの2種類が販売されます。有効成分は本家シアリスと同じタダラフィルなので、効果などはシアリスとほぼ同じとされていますが、副作用や併用禁止の薬品など服用時の注意点もシアリスと同じなので注意が必要です。注意すべきところは「クラシエ」等と同じく、性行為の約1時間程度前に1日1回経口投与するのが通常の服用方法ですが、10mgで十分な効果が得られずに忍容性が良好と判断された患者さまに限り、20mgの経口投与が可能となります。また、軽度もしくは中等度の肝障害のある患者さまは10mgの服用量を超えないこと。なお、いずれの場合も1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること。
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ジェネリックでも有効成分は同じ
シアリスのジェネリック薬は、本家シアリスと同じタダラフィルを主な有効成分としています。
タダラフィルは白色の粉末で、ジメチルスルホキシドに溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けにくく、エタノールに溶けにくく、水にほとんど溶けないという性質をもっています。その点から、最高血中濃度に達する時間も30分~4時間と服用者の状態などによって大きな差があり、バイアグラやレビトラなどの同じED治療薬に比べると効果の持続時間が長い反面、効果があらわれるまでにも長い時間がかかる特徴があります。
安全なジェネリックを選びましょう
やはり日本国内で「正規品」といわれている、厚生労働省に承認されたジェネリック薬を医療機関で処方されるのが最も信頼性が高いといえるでしょう。安価だからといってインド製のジェネリックを個人輸入等して服用すると予想外の副作用に苦しむ可能性もあるため、信用度にお金を払うつもりで国内正規品を服用するのが得策といえます。