EDの予防、若しくは悪化させない為に、大好きなアルコールをやめようかどうしようか悩んでいる方にちょっと耳寄りな情報です。
アルコールとEDの相関
アルコールとEDの関係については、少量のアルコールであればストレスを解除し性欲を亢進するが、大量に摂取するとEDの原因になりうる、という報告が認められています。しかし一方では、アルコールの摂取量とEDの相関は認められないという報告があったりするように、現段階ではアルコールのEDに対する影響は不明です。そこで、京都府立医科大学大学院とその他の医療機関の研究チームが、アルコールがEDに与える影響について調査をしました。
調査の方法
調査は高血圧や糖尿病などの基礎疾患を持たないED患者186名を以下の3群に分けて比較、検討をしました。
1:アルコール非摂取群
(週に0gの飲酒)
2:アルコール軽度~適量摂取群
(週に210g以下の飲酒)
3:アルコール大量摂取群
(週に210g以上の飲酒)
EDの重症度の判定はIIEF5(国際勃起機能スコア)を用いて行われ、アルコール摂取量は問診によってその摂取量を概算しました。そして、この3群間におけるフリーテストステロン値(男性ホルモンの一種)、年齢、血圧、脂質、肥満度で関係を調査しました。
少量なら飲んでも大丈夫!
その結果、IIEF5値はアルコール軽度~適量摂取群で最も良く、アルコール大量摂取群と明らかに差があることがわかりました。アルコール大量摂取群の中でも特にγ-GTP(肝臓障害など指標となる数値)が高かった患者に関しては、特にIIEF5値が悪かったことが認められました。
このことから、「少量~適量のアルコール摂取であれば、少なくとも勃起機能に悪影響を及ぼさない」ということがわかりました。そしてアルコール大量摂取群においては、アルコール性肝障害などの合併がEDの重症化に関連している可能性があると考えられました。
今ED対策で無理をして禁酒をしようとしている方は、少量~適量なら飲んでも大丈夫のようです。たまには1杯飲んでストレスを発散することも必要ですよね!ただしくれぐれも飲み過ぎには気を付けましょう。
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