『半勃ち状態ですぐ射精』これってEDですか？

勃起できても硬さが足りない、持続力が足りないとなると、軽度～中等症のED（勃起不全）に該当する可能性があります。
ご自身のEDを疑われているようでしたら「勃起の硬さスケール（EHS： Erection Hardness Score）」を参考にしてみてはいかがでしょうか。「勃起の硬さスケール」は、勃起時の陰茎の状態から、勃起の硬さを0～4のグレードに分類して、その結果からEDを簡易的に診断する為のツールです。

勃起の硬さスケール

グレード0	陰茎は大きくらない
グレード1	陰茎は大きくなるが、硬くはない。
グレード2	陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。
グレード3	陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。
グレード4	陰茎は完全に硬く、硬直している。

勃起のグレードが、0～2に該当する場合には明らかにEDといえる状態です。
グレード3に該当する場合でも、性交に支障を来しているのであれば、ED治療を要する状態といえます。

またED治療ナビでは、勃起の硬さ・柔らかさだけでなく、生活習慣や性交の失敗などに関する質問から、EDの発症リスクを測定できる独自のセルフチェックを用意しています。ご自身のEDを疑われている方は、是非参考にしてみてください。

EDセルフチェックの詳細はこちら

EDと併発しやすい早漏症

また質問者様の場合は「柔らかい状態ですぐに射精してしまう」という事ですので、早漏症の傾向も見られます。実はEDと早漏症は併発しやすい疾患です。EDでお悩みの方の3人に1人が、早漏症を合併しているともいわれています。

EDと早漏症を合併しやすい一因には、勃起が柔らかいことで「もっと興奮しなくては」「強い刺激を与えなければ」といった思考が強く働いてしまうことが関係しています。勃起を維持する為に、興奮や刺激を高めようと頑張ってしまうことで、射精までの時間が早まります。
また勃起が柔らかいことで、かえって刺激を敏感に感じやすくことも射精を早める要因となります。

症状の改善にはED治療薬が効果的

勃起が柔らかい状態で射精に至ってしまう症状の改善には、バイアグラなどのED治療薬を使った治療が効果的です。ED治療薬で勃起をサポートすることで、気持ちに余裕を持って性交に臨めるようになるため、早漏症の改善も期待できます。

EDの原因と致しましては、陰茎内の血管がダメージを受けているか、男性ホルモン分泌が低下しているか乱れている、あるいは性的な興奮を高めたり維持したりできない心因性EDの可能性も考えられます。いずれにしましても、放置してしまいますと治りにくくなりますので、お早目に医療機関を受診いただき、適切な治療を受けられることをお薦めします。