バイアグラの保存方法

バイアグラは、錠剤がシートにはいったままの状態であれば、製造から5年程度が使用期限といわれており、比較的長期の保管が可能な錠剤といえます。

今回シートのままで保管されるとのことですので、基本的な保存方法は直射日光を避けて、室温で保存していただき、暖房器具やエアコンの近くには置かないようにしてください。バイアグラを冷蔵庫に入れて保存する方もいるようですが、その場合は冷蔵庫からバイアグラ錠剤を取り出した際に温度差でシート内が湿気を帯びてしまう可能性があるため、冷蔵庫ではなく、直射日光の当たらない暗めの部屋で室温保存というのがベストといえるでしょう。冷蔵庫で保存していたからといって使用期限が少し過ぎても大丈夫と考えるのは非常に危険です。

原則的にバイアグラはPTPシートと呼ばれる、錠剤をプラスチックとアルミで挟んだシートで包装されており、このPTPシートは薬剤が空気に触れることによる吸湿や紫外線などによる変質を防ぐ効果があります。そのため、このPTPシートを未開封のままバイアグラを保管すれば5年程度の使用期限が望めるとされています。

シートから錠剤を出してしまったら

PTPシートから錠剤を取り出した状態でバイアグラを保管する場合、シート未開封のままの状態と比べると使用期限は短くなります。しかし市販のサプリメントケース等に錠剤を入れ、車内に放置したり、ポケットに入れて持ち歩いたりせずに、高温多湿と直射日光を避けて保存すれば、それでも1年程度は劣化なく使用することができるといわれています。シートから取り出した状態で保管したバイアグラ錠を服用する場合は、取り出す前に消毒薬等で手をしっかり除菌し、水気をふき取った手で使用してください。また、取り出した日時が分かるよう、保管したケースに開封日時を明記しておくと良いでしょう。

割った錠剤を保管したい

基本的にバイアグラを含むED治療薬の錠剤を割った場合は、残りはなるべく早く使い切ってください。割った残りの錠剤を保管して、いずれ使用するというのは原則的に推奨されていません。これは錠剤を半分に割ったことで、バイアグラ表面を覆っている青色のコーティングが切断面の部分で剥がれてしまい、湿気を含みやすくなっているため、一気に成分が劣化してしまうからです。
バイアグラの錠剤をピルカッター等で割って服用されている場合で、やむをえず割った残りを保管したい時は、割った錠剤をラップ等で包み、極力空気に触れさせないように密閉された容器で保管してください。しかし密閉された容器で保管をしたとしても、割った場合は夏なら1週間程度、冬頃でも2週間前後を目途に使い切るようにしてください。いつ割ったのかを保管容器等に明記し、割った日時がわからないバイアグラは予想外の健康被害を蒙る可能性もあるので服用せずに廃棄するようにしましょう。

使用期限を確認しましょう

バイアグラの使用期限を確認するには2つの確認方法があります。
1つ目はバイアグラの箱の側面に記載されている使用期限表記を確認します。しかし通常、バイアグラはPTPシートの状態で処方されるので、クリニック等で処方される場合は服用者自身が箱の記載を確認することができません。

2つ目はPTPシートの上部に記載されている使用期限表記を確認します。基本的にはシートの状態で処方されるので、これが一番確認しやすい形でしょう。もし錠剤の数などによって、シートが途中で切られていて表記が確認できない場合は、処方を受けたクリニックの医師に使用期限はいつまでなのかを事前に確認しておくのが良いでしょう。

開封したらすぐ使用

バイアグラは同じED治療薬のレビトラ等に比べると、PTPシートから開封した状態でも、錠剤を割った状態でも、長い期間は保管することが可能ではありますが、やはり開封後は出来る限り早めに使用するのが良いでしょう。開封すれば少なからず成分の劣化は始まりますし、錠剤を割ればなおさらに成分の劣化が進んでいきます。もったいないと思っても、使用期限を過ぎたら廃棄しましょう。また、使用期限内であっても、錠剤が変色していたり、飲んだらいつもと味が違うと感じた場合はすぐに服用を止めてください。
バイアグラのしっかりした効果を得るために、なるべくベストの状態で服用するように心がけましょう。