たぬきちさん(37歳・男性)からの質問
はじめまして。EDの疑いがあり、質問させて頂きます。
ここ半年位、セックス時に自然に完全勃起する事が少なく、物理的刺激(フェラ等)がないと挿入がダメな場合がほとんどです。
ただ、挿入すれば中折れする事はありません。また朝勃ちもしない事が増えました。勃起障害といえばそうなんでしょうが、一応普通にセックスは出来てます。
仕事上のストレス等は年々増大してるので、心因的なものもあるのでしょうが、EDはほかの病気の前兆というか兆候とも言われるので、何か考えられる要因があるのでしょうか?
回答
「朝立ちがあり、セックスの時になかなか勃起しない、または中折れしてしまう」というケースは心因性のEDによく見られるケースです。ストレスや疲労、緊張などの精神的なことが問題であり、ペニスや血管には異常が無いのですから、睡眠時の生理現象である朝立ち(夜間睡眠時勃起)があるのは自然と考えられます。この場合は疲労を回復したり、ED治療薬を服用することにより、自信を取り戻すことをおすすめします。
そして質問者様のように、ご自身がはっきり自覚できるほど朝立ちの回数が減少した場合に考えられることとして、睡眠のリズムの問題があります。
男性は一晩に数回の勃起現象を繰り返しています。この勃起現象は眠りの浅いレム睡眠時に意識とは関係なく起こります。人間は通常、レム睡眠時に起床するので勃起している状態で目覚めることが多いのです。しかし、目覚まし時計や外部からの何らかの刺激でノンレム睡眠時に起きてしまうと、勃起していない状態で目覚めてしまうというわけです。疲労などで睡眠のリズムが狂ってしまったことも考えられますので、一度目覚ましなどに頼らず、自然に目覚めた時の状態を見てみると良いかもしれません。
その他の原因として考えられるのは、質問者様がおっしゃるように、他の病気の可能性も否めません。朝立ちは精神的な影響をほとんど受けないので、「朝立ちをする」ということは、勃起をする為の機能に問題がないということが証明されるのです。それが無いということは、血管などに障害を起こすような糖尿病、高血圧症等の病気の初期、又は前兆である場合もあります。この場合、ED治療だけをしても、原因となっている病気の治療をしないことには根本的解決にはなりません。
また、これらの心因的な要因と器質的な要因が混在してEDを発症している場合もあります。
あまり気にしすぎるのも良くはありませんが、朝立ちの回数が明らかに減少した為、心配になって病院に行ったら生活習慣病にかかっていた…というケースもありますので、医師の診察を受けることをおすすめします。