セラゼッタ(経口避妊薬:デソゲストレル)
セラゼッタ(Cerazette)は、黄体ホルモンであるデソゲストレル(Desogestrel)のみで構成されたミニピル(プロゲスチン単剤の経口避妊薬)です。
従来の低用量ピルに含まれる卵胞ホルモン(エストロゲン)を配合していないため、エストロゲンに関連する副作用のリスクを抑えながら、正しく服用することで99%以上の高い避妊効果が期待できます。
セラゼッタは1シート28錠で構成されており、休薬期間を設けずに毎日同じ時間に1錠を服用するだけで避妊効果を得られます。飲み忘れや再開のタイミングに悩む必要がないため、日々の服用習慣を作りやすいのもメリットです。
また、エストロゲンを含まないことから血栓症のリスクが低いという大きな特長があります。そのため、エストロゲンを含む低用量ピルが使用しにくい喫煙者の方や35歳以上の方にとっても、安心して選択できる避妊薬です。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
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また、セラゼッタの体験談レポート、口コミ・効果・感想(レビュー)もございますので、ぜひあわせてご覧ください。


セラゼッタの概要
- 黄体ホルモン「デソゲストレル」のみのミニピルで、エストロゲンフリーの経口避妊薬
- 正しい服用で99%以上の高い避妊効果が期待できる
- 休薬期間なし・28日間連続服用のシンプルな服用方法
- オルガノン(Organon)製
セラゼッタの製造元であるオルガノン(Organon)は、2021年に大手製薬企業MSD(メルク)から独立して設立された、女性の健康分野に特化した製薬企業です。避妊薬や不妊治療薬を中心にグローバルに事業を展開しています。
低用量ピルのマーベロンをはじめとする複数の経口避妊薬の製造実績を持つなど、女性の健康領域において豊富な経験と高い専門性を有しています。
| 商品名 | セラゼッタ(Cerazette) |
|---|---|
| 内容量 | 28錠 |
| 効果・効能 | 避妊 |
| 有効成分 | デソゲストレル(Desogestrel)0.075mg |
| 副作用 | ・不正出血 ・頭痛 ・吐き気 ・気分の変動 ・乳房の張り |
| 形状・剤形 | フィルムコーティング錠 |
| ブランド | オルガノン(Organon) |
Atsuセラゼッタは「ミニピル」と呼ばれるプロゲスチン単剤の避妊薬ですが、従来のミニピルとは大きく異なる特徴があります。
一般的なミニピルは主に子宮頸管粘液を変化させて精子の侵入を防ぐことで避妊効果を発揮しますが、セラゼッタはそれに加えて排卵そのものを約97%抑制するという二重のメカニズムで作用します。
この2つの作用が組み合わさることで、従来のミニピルを上回る高い避妊効果が期待できます。
さらに、エストロゲンを含まない処方のため、血栓症のリスクが低い点も安心してお使いいただける大きなポイントです。
セラゼッタはこんな方におすすめ
- エストロゲンを含まない避妊薬を探している方
- 血栓症のリスクが気になる方
- 喫煙している、または35歳以上で低用量ピルの服用が難しい方
- 授乳中で安全に避妊したい方
- 毎日決まった時間に服用するシンプルな方法で避妊したい方
セラゼッタの有効成分について
セラゼッタの有効成分はデソゲストレル(Desogestrel)0.075mgです。デソゲストレルは第3世代のプロゲスチン(黄体ホルモン製剤)に分類される成分で、体内に吸収された後、活性代謝物であるエトノゲストレルに変換されて効果を発揮します。
デソゲストレルの最も重要な作用は排卵の抑制です。脳の視床下部に作用してゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の分泌を抑えることで、卵巣からの排卵を抑制します。臨床試験では約97%の排卵抑制率が確認されています。
さらに、排卵抑制に加えて、子宮頸管粘液の粘度を高めて精子の通過を妨げる作用や、子宮内膜を変化させて受精卵の着床を防ぐ作用もあわせ持っています。これら複数のメカニズムが重なり合うことで、高い避妊効果を実現しています。
Atsuデソゲストレルは、日本でも低用量ピルであるマーベロン(配合錠)の成分として承認されている実績のある成分です。
セラゼッタはこのデソゲストレルを0.075mgという低用量で単独配合した製剤であり、エストロゲンを含まないことから、血栓症のリスクが高い方や前兆を伴う片頭痛をお持ちの方でも使用の選択肢となり得ます。
使用を検討される際は、医師への相談も含め、十分な情報収集をされたうえで判断することをおすすめします。
セラゼッタの効果・効能
- 避妊(正しい服用で99%以上の避妊効果)
セラゼッタは排卵の抑制、子宮頸管粘液の変化、子宮内膜の変化という3つのメカニズムで避妊効果を発揮します。特に排卵抑制率が約97%と高い点が従来のミニピルとの大きな違いです。
臨床研究では、セラゼッタのパール指数(100人の女性が1年間使用した場合の妊娠率)は0.14と報告されており、これは低用量ピルと同等の避妊効果を示しています。休薬期間がないため、飲み忘れによる避妊効果の低下リスクも軽減されます。
セラゼッタの服用方法
| 1回の用量 | 1錠(デソゲストレルとして0.075mg) |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用間隔 | 24時間(毎日同じ時間に服用) |
| 服用するタイミング | 食事の影響なし(決まった時間に服用) |
服用開始のタイミング
セラゼッタは生理初日から服用を開始してください。生理初日から開始した場合、服用初日から避妊効果が得られます。生理2〜5日目に開始する場合は、最初の7日間は追加の避妊方法(コンドームなど)を併用してください。
使用上の注意
- 1シート28錠を飲み終えたら、休薬期間を設けずに翌日から新しいシートを開始してください
- 毎日できるだけ同じ時間に服用してください
- 飲み忘れが12時間以内であれば、気づいた時点で服用し、翌日からは通常通りのスケジュールに戻してください
- 飲み忘れが12時間を超えた場合は、気づいた時点で服用し、以降7日間はコンドームなどの追加の避妊方法を併用してください
Atsuセラゼッタは、毎日できるだけ同じ時間に服用することがとても大切です。
従来の低用量ピルでは飲み忘れの許容時間が24時間程度ありますが、ミニピルであるセラゼッタの場合は12時間を超える遅れで避妊効果が低下するおそれがあります。
飲み忘れを防ぐために、スマートフォンのアラーム機能を活用するなど、毎日の服用を習慣化する工夫をされることをおすすめします。
また、服用後3〜4時間以内に嘔吐や重度の下痢が起こった場合は、有効成分が十分に吸収されていない可能性があります。
その場合は、できるだけ早くもう1錠を追加で服用してください。
セラゼッタと低用量ピルの違い
セラゼッタは黄体ホルモンのみで構成されたミニピルであり、エストロゲンとプロゲスチンの配合剤である低用量ピル(マーベロン、ヤーズなど)とはいくつかの重要な違いがあります。
| 比較項目 | セラゼッタ (ミニピル) | 低用量ピル |
|---|---|---|
| ホルモン構成 | プロゲスチンのみ | エストロゲン+プロゲスチン |
| 排卵抑制 | 約97% | ほぼ100% |
| 血栓症リスク | 低い | やや高い |
| 休薬期間 | なし(28日連続) | あり(7日間) |
| 授乳中の使用 | 可能 | 推奨されない |
| 飲み忘れ許容 | 12時間以内 | 24時間以内 |
セラゼッタの最大の利点は、エストロゲンに関連する副作用(血栓症、片頭痛の増悪など)のリスクが低い点です。そのため、低用量ピルが使用できない方(喫煙者、35歳以上、片頭痛の前兆がある方、授乳中の方など)にとって有力な選択肢となります。
セラゼッタの警告・禁忌・副作用
警告
- セラゼッタはHIV感染症やその他の性感染症を予防するものではありません
- 服用開始前に妊娠していないことを確認してください
禁忌
以下に該当する方はセラゼッタを服用すべきではありません。
- デソゲストレルまたはセラゼッタに含まれるいずれかの成分にアレルギーのある方
- ホルモン依存性の悪性腫瘍(乳がんなど)がある、またはその疑いのある方
- 原因が特定されていない異常な性器出血がある方
- 重篤な肝機能障害のある方(肝機能値が正常に回復するまで)
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
副作用
セラゼッタの服用により、以下の副作用が報告されています。
- 不正出血(最も多い副作用。服用者の約50%に発生するとされています)
- 頭痛
- 吐き気・嘔吐
- ニキビ
- 気分の変動・抑うつ気分
- 乳房の張りや痛み
- 体重増加
- 性欲の変化
重篤な副作用
- 血栓症(まれ):下肢の疼痛・腫脹、息切れ、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、視力障害が生じた場合は直ちに服用を中止してください
Atsuセラゼッタで最も多く報告されている副作用は不正出血です。
とくに服用開始後の数か月間は不正出血が起こりやすい傾向がありますが、これは体が新しいホルモンバランスに適応していく過程で起こる自然な反応です。
多くの場合、服用を続けるうちに徐々に軽減していきますので、過度に心配する必要はありません。
ただし、出血が長期間にわたって続く場合や、出血量が多い場合は、薬の副作用以外の原因が隠れている可能性も考えられます。
そのような場合は、自己判断で放置せず、主治医に相談されることをおすすめします。
セラゼッタの他の薬との相互作用
以下の薬剤はセラゼッタの避妊効果を低下させる可能性があります。併用する場合は追加の避妊方法をご検討ください。
併用に注意すること
抗てんかん薬
フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタールなどの抗てんかん薬は肝臓の薬物代謝酵素を誘導し、デソゲストレルの分解を促進するため、避妊効果が低下する可能性があります。
- これらの薬を服用中、および服用終了後28日間は追加の避妊方法を併用してください
抗結核薬
リファンピシン、リファブチンなどの抗結核薬は強力な酵素誘導作用を持ち、セラゼッタの血中濃度を大幅に低下させます。
- リファンピシンとの併用時は避妊効果が大幅に低下するため、別の避妊方法への変更を検討してください
HIV治療薬・C型肝炎治療薬
リトナビル、ネルフィナビル、エファビレンツなどのHIV治療薬や、一部のC型肝炎治療薬は、デソゲストレルの代謝に影響を与える可能性があります。
- これらの薬を服用中は主治医に相談のうえ、追加の避妊方法を併用してください
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)
ハーブサプリメントのセントジョーンズワートは肝臓の薬物代謝酵素を誘導し、セラゼッタの効果を減弱させる可能性があります。
- セラゼッタ服用中はセントジョーンズワートの使用を避けてください
セラゼッタの注意事項
- セラゼッタは性感染症を予防するものではありません。性感染症の予防にはコンドームの使用が必要です
- 服用中に妊娠が疑われる場合は、直ちに服用を中止してください
- 乳がんの既往歴がある方は、服用前に主治医にご相談ください
- 糖尿病の方はセラゼッタの服用により血糖値に影響が出る場合があるため、定期的な血糖値の確認をおすすめします
- セラゼッタを服用中に不正出血が長期間続く場合は、婦人科的な検査を受けてください
- 服用を中止した場合、多くの方は1〜3ヶ月以内に排卵が回復します
セラゼッタのよくある質問
セラゼッタと低用量ピルの避妊効果に違いはありますか?
セラゼッタのパール指数は0.14であり、低用量ピルと同等の高い避妊効果を持っています。セラゼッタはプロゲスチンのみの避妊薬ですが、排卵を約97%抑制するため、従来のミニピルよりも高い効果が期待できます。
ただし、飲み忘れの許容時間がセラゼッタは12時間であるのに対し、低用量ピルは24時間程度と余裕があります。毎日同じ時間に服用する習慣をつけることが、確実な避妊効果を得るために大切です。
授乳中でもセラゼッタを服用できますか?
授乳中でもセラゼッタは服用可能です。セラゼッタはエストロゲンを含まないため、母乳の質や量に影響を与えないとされています。
低用量ピルに含まれるエストロゲンは母乳の分泌を減少させる可能性がありますが、プロゲスチンのみのセラゼッタではそのような影響はほぼありません。授乳中の避妊方法として広く選択されています。
セラゼッタの服用を中止したらすぐに妊娠できますか?
多くの場合、服用中止後1〜3ヶ月以内に排卵が回復します。セラゼッタを中止した後の排卵回復は比較的早く、長期服用であっても妊娠能力への影響は一時的です。
妊娠を希望する場合は、セラゼッタの服用を中止するだけで特別な処置は必要ありません。中止後、生理周期が安定してから妊活を始めることをおすすめします。
セラゼッタは生理痛やPMSの改善にも効果がありますか?
セラゼッタの主な目的は避妊ですが、生理痛やPMS(月経前症候群)の軽減が期待できるとされています。排卵を抑制することで月経に伴う痛みが軽減される場合があります。
また、セラゼッタの服用中は月経量が減少したり、月経が来なくなる方もいます。ただし、生理痛やPMSの治療を主な目的とする場合は、主治医と相談のうえで最適な治療法を選択されることをおすすめします。
セラゼッタの体験談、口コミ・効果・感想(レビュー)
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