フィナスト(AGA治療薬:プロスカー ジェネリック)
フィナストは、有効成分フィナステリドを1錠あたり5mg配合した、男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられるプロスカーのジェネリック医薬品です。5α還元酵素II型を阻害し、男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えることで、毛髪の脱毛抑制に効果を発揮します。
フィナストは1シート30錠という少量単位から購入できるため、「まずは少量から試してみたい」という方にも適しています。ピルカッターで錠剤を1/5に分割すればフィナステリド約1mgとして使用でき、AGA治療専用薬プロペシアと同等の効果をジェネリック価格で得られる点がコスト面での大きなメリットです。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
フィナストの概要
- プロスカーと同一の有効成分フィナステリド5mgを配合したAGA治療用ジェネリック医薬品
- 錠剤を1/5に分割してフィナステリド約1mgとして使用し、AGAの進行を抑制
- 1シート30錠を分割すれば約150日分のAGA治療薬として使用可能
- プロペシアと同等の効果をジェネリック価格で得られる
フィナストを製造するドクターレッディーズ(Dr. Reddy’s)は、1984年にインド・ハイデラバードで設立された国際的な製薬企業です。世界70か国以上で医薬品を展開しており、米国FDA承認の取得実績も豊富な信頼性の高いメーカーといえるでしょう。
| 商品名 | フィナスト(Finast) |
|---|---|
| 内容量 | 30錠 |
| 効果・効能 | ・男性型脱毛症(AGA)の進行遅延 ・前立腺肥大症(BPH)の症状改善 |
| 有効成分 | フィナステリド 5mg |
| 副作用 | ・性欲減退 ・勃起障害 ・射精障害 |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | ドクターレッディーズ(Dr. Reddy’s) |
Atsuフィナストは、先発薬プロスカーと同じ有効成分フィナステリド5mgを含有するジェネリック医薬品です。
ピルカッターで1/5に分割してフィナステリド約1mgとして使用すれば、AGA治療専用薬プロペシアと同等の治療をジェネリック価格で行えます。
プロペシアの国内臨床試験(第II/III相試験、48週間投与)では、フィナステリド1mg群で約58%の被験者に毛髪の改善が認められました(プラセボ群は約6%)。
この結果は、フィナステリド1mgのAGA治療における有効性を裏付けるデータといえるでしょう。
フィナストはこんな方におすすめ
- AGA(男性型脱毛症)の進行を食い止めたい方
- プロペシアと同等の効果をジェネリック価格で求めている方
- フィナステリド5mgを分割してコストを抑えてAGA治療を続けたい方
- 少量単位から無理なくAGA治療を始めたい方
- 前立腺肥大症の症状(頻尿・残尿感・排尿困難)に悩んでいる方
フィナストの有効成分について
フィナストの有効成分であるフィナステリドは、5α還元酵素II型阻害薬に分類される成分です。男性ホルモンのテストステロンは、毛乳頭細胞などに存在する5α還元酵素II型の働きによって、より活性の高いジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。
フィナステリドはこの5α還元酵素II型を選択的に阻害することで、DHTの生成を抑制し、AGAにおける毛髪の脱毛抑制をもたらします。DHTは頭頂部・前頭部の毛包の萎縮に深く関与しているため、DHTの生成を抑えることでAGAの進行を抑制する効果が期待できます。なお、前立腺肥大症(BPH)にも有効ですが、本ページではAGA治療を中心に解説します。
フィナステリドは経口投与後すみやかに吸収され、バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)は約80%です。血中半減期は約6〜8時間ですが、毛乳頭細胞などの組織内での阻害作用は長時間持続するため、1日1回の服用で十分な効果が得られます。
Atsuフィナステリドは5α還元酵素のII型のみを選択的に阻害する点が特徴です。
同じ5α還元酵素阻害薬であるデュタステリド(ザガーロ等)はI型・II型の両方を阻害するのに対し、フィナステリドはII型に特化した作用機序を持っています。
AGA治療を目的とする場合、フィナステリドの効果が現れ始めるまでに3〜6ヶ月の継続服用が必要です。
毛髪のヘアサイクル(毛周期)は数ヶ月単位で変化するため、短期間で効果を判断せず、最低でも6ヶ月は継続することをおすすめします。
また、服用を中止するとDHTの生成が再び増加し、脱毛の進行が再開する点にもご注意ください。
フィナストの効果・効能
- 男性型脱毛症(AGA)の進行遅延:DHTの生成を抑制し、毛髪の軟毛化や脱毛の進行を抑えます
- 前立腺肥大症(BPH)の症状改善:前立腺の縮小により、頻尿・残尿感・排尿困難などの排尿症状を改善します
AGA治療においては、フィナステリド1mg(5mg錠を分割して使用)の国内臨床試験(48週間投与)で、約58%の方に毛髪の改善が認められ、プラセボ群の約6%と比較して明らかな有効性が確認されています。ただし、フィナステリドの主な作用は脱毛の進行抑制であり、発毛促進を主目的とする薬ではない点にご注意ください。
また、前立腺肥大症においてはフィナステリド5mgを継続服用することで前立腺の体積が縮小し、排尿に関する諸症状の改善が期待できます。海外の大規模臨床試験では、フィナステリド5mgの投与により前立腺体積が約20〜30%縮小したと報告されています。
フィナストの服用方法・使用方法
男性型脱毛症(AGA)の場合
| 1回の用量 | 約1/5錠(フィナステリドとして約1mg) |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用するタイミング | 特に指定なし |
前立腺肥大症(BPH)の場合
| 1回の用量 | 1錠(フィナステリドとして5mg) |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用するタイミング | 特に指定なし |
使用上の注意
- AGA治療で用いる場合、ピルカッターなどで錠剤を正確に1/5に分割して服用してください
- 錠剤が割れたり砕けたりした場合、有効成分が露出します。妊婦、妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性は破損した錠剤に触れないでください
- 毎日決まった時間に服用することで、血中濃度を安定させることができます
- 効果が現れるまでには3〜6ヶ月の継続服用が必要です。効果を実感できても自己判断で服用を中止しないでください
Atsuフィナスト5mgをAGA治療に使用する場合は、ピルカッターで1/5に分割してフィナステリド約1mgとして服用してください。
先発薬プロペシア(1mg)と同一成分のため、分割使用により費用を大幅に抑えてAGA治療を続けることが可能です。
ただし、分割した錠剤の断面からは有効成分が露出します。
フィナステリドは経皮吸収されるため、妊婦や妊娠の可能性がある女性は絶対に触れないようにしてください。
万が一、男性胎児がフィナステリドに曝露された場合、外性器の発達に影響を及ぼすおそれがあります。
また、分割によって用量に多少のばらつきが生じる点もご理解ください。
できるだけ均等に分割するために、ピルカッターの使用を強くおすすめします。
フィナストとプロペシアの比較・分割使用ガイド
フィナストはフィナステリド5mgを含有しており、AGA治療専用のプロペシア(フィナステリド1mg)と同一の有効成分です。ピルカッターで1/5に分割することで、プロペシアと同等のAGA治療が可能です。
フィナスト1錠をピルカッターで1/5に分割することで、プロペシアと同等のフィナステリド約1mgを得ることができます。1シート30錠のフィナストを分割すれば約150日分のAGA治療薬として使用でき、1日あたりの費用を大幅に抑えられるでしょう。
フィナストとプロペシアの比較
| 項目 | フィナスト | プロペシア |
|---|---|---|
| 分類 | ジェネリック医薬品 | 先発医薬品 |
| 有効成分 | フィナステリド 5mg | フィナステリド 1mg |
| 本来の適応 | 前立腺肥大症 | 男性型脱毛症(AGA) |
| AGA用量 | 約1/5錠(分割して使用) | 1錠 |
| 製造元 | ドクターレッディーズ | オルガノン(旧MSD) |
分割時の注意点
- 錠剤はピルカッターを使用して正確に分割してください。手で割ると均等に分かれない場合があります
- 分割後の錠剤は密閉容器に入れて保管し、なるべく早めに服用してください
- 分割面から有効成分が露出するため、女性や子供が触れないよう管理してください
フィナストの警告・禁忌・副作用
警告
- フィナステリドは前立腺特異抗原(PSA)の血中濃度を約50%低下させます。前立腺癌のスクリーニング検査を受ける際は、フィナステリドを服用していることを必ず医師に伝えてください
- 7年間の海外の大規模臨床試験(PCPT試験)において、フィナステリド5mg群ではプラセボ群と比較して高グレードの前立腺癌(グリソンスコア8〜10)の発生率がわずかに上昇した(1.8% vs 1.1%)との報告があります
禁忌
- フィナステリドに対してアレルギー反応を起こしたことがある方
- 女性(特に妊婦・妊娠の可能性がある女性・授乳中の女性):フィナステリドは男性胎児の外性器の発達に影響を及ぼす可能性があります
- 小児および20歳未満の方:日本国内においてはAGA治療としての安全性・有効性が確立されていません
副作用
フィナステリドの副作用は主に性機能に関連するものです。国内臨床試験では、以下の副作用が報告されています。
- 性欲減退(1〜5%未満)
- 勃起障害(1%未満)
- 射精障害(1%未満)
- 精液量の減少(頻度不明)
重篤な副作用
- 肝機能障害:まれに肝機能の数値が上昇することがあります。定期的な検査が望ましいでしょう
- 女性化乳房:乳房の腫れや圧痛がみられた場合は服用を中止し、医師に相談してください
- 抑うつ症状:気分の落ち込みや意欲の低下がみられた場合は、速やかに医師に相談してください
Atsuフィナステリドの副作用として報告されている性欲減退や勃起障害は、臨床試験データでは発現率が比較的低い数値にとどまっています。
多くの場合、服用を中止すれば症状は改善に向かいます。
ただし、ごくまれに服用を中止した後も性機能に関する症状が持続するケースが報告されており、「ポストフィナステリド症候群(PFS)」と呼ばれることがあります。
PFSについては現時点で明確な発症メカニズムや発症頻度は解明されておらず、研究が続けられている段階です。
また、EMA(欧州医薬品庁)は2018年の安全性レビューにおいて、フィナステリド服用中の気分の変化や抑うつ傾向に関する注意喚起を行いました。
異変を感じた場合は自己判断で継続せず、速やかに医師へご相談ください。
フィナストの他の薬との相互作用
フィナステリドは薬物相互作用が比較的少ない薬剤ですが、以下の薬剤との併用には注意が必要です。
併用に注意すること
テストステロン補充療法
テストステロン製剤など。外因性テストステロンの補充によりDHTの基質が増加し、フィナステリドの効果が減弱する可能性があります。
- テストステロン補充療法を受けている場合は、医師に相談のうえ併用の可否を判断してください
CYP3A4阻害薬
ケトコナゾール(抗真菌薬)、リトナビル(抗HIV薬)など。フィナステリドは主にCYP3A4で代謝されるため、強力なCYP3A4阻害薬との併用によりフィナステリドの血中濃度が上昇する可能性があります。
- 臨床的に問題となるケースは少ないとされていますが、これらの薬を服用中の方は念のため医師に相談してください
フィナストの注意事項
- フィナストは男性専用の医薬品です。女性は服用しないでください
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、コーティングが破損した錠剤に触れないでください。フィナステリドは皮膚からも吸収されます
- フィナステリドは前立腺特異抗原(PSA)の数値を約50%低下させます。PSA検査を受ける際は、必ず服用中であることを医師に申告してください
- フィナステリド服用中は献血できません。服用中止後も少なくとも1か月間は献血を控えてください
- 服用中に気分の落ち込みや性機能の変化を感じた場合は、速やかに医師に相談してください
- 直射日光を避け、室温(15〜30℃)で保管してください
フィナストのよくある質問
フィナストはどのようにAGA治療に使いますか?
フィナスト1錠(5mg)をピルカッターで1/5に分割し、フィナステリド約1mgとして1日1回服用します。有効成分はAGA治療専用薬プロペシアと同一のフィナステリドのため、同等の効果が期待できます。
ただし、分割した錠剤の断面からは有効成分が露出するため、女性や子供が触れないように十分ご注意ください。
フィナストの効果はいつ頃から現れますか?
AGA治療の場合、効果が現れるまでに3〜6ヶ月程度の継続服用が必要です。前立腺肥大症の場合は、服用開始から数週間〜数か月で排尿症状の改善がみられることがあります。
また、国内臨床試験では48週間の継続投与で約58%の方に毛髪の改善が確認されています。効果を維持するためには継続的な服用が重要です。
フィナストを服用中に女性が触れても大丈夫ですか?
コーティングが破損していない錠剤であれば、通常の取り扱いで問題ありません。フィナステリドは通常の錠剤のコーティングにより成分が露出しない状態になっています。
ただし、錠剤が割れたり砕けたりしている場合は、妊婦や妊娠の可能性がある女性は絶対に触れないでください。フィナステリドは皮膚から吸収され、男性胎児の外性器の発達に影響を及ぼすおそれがあります。
フィナストの服用をやめるとどうなりますか?
服用を中止すると、DHTの生成が再び増加し、AGAの進行が再開します。フィナステリドは症状を根治する薬ではなく、服用中にDHTの生成を抑制することで効果を発揮する薬です。
AGA治療においては、服用中止後12ヶ月以内に治療前の状態に戻ることが多いとされています。治療を継続するかどうかは、効果と副作用のバランスを考慮のうえ判断しましょう。
フィナストに関連する添付文書等の参考資料
フィナストの有効成分フィナステリドに関する参考資料は、以下の通りです。