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ダイトール(DYTOR)が15錠入ったシート(表面)
ダイトール(DYTOR)が15錠入ったシート(裏面)
ダイトール(DYTOR)が15錠入ったシート(表面)
ダイトール(DYTOR)が15錠入ったシート(裏面)
商品の写真(医薬品のパッケージ)に関するご注意事項
ループ利尿薬「ルプラック」のジェネリック(有効成分トラセミド10mg)。1日1回で効果が持続し、低カリウム血症を起こしにくい点が同系統薬との差別化ポイントです。

ダイトール

Atsu 薬剤師が執筆
看護師 医療系国家資格を有する専門家(看護師)が確認済み
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ダイトール(利尿薬:ルプラック ジェネリック)

ダイトール(DYTOR)は、ループ利尿薬「ルプラック」のジェネリック医薬品です。有効成分としてトラセミド10mgを1錠あたり含有しており、むくみ(浮腫)や高血圧の治療に用いられます。

トラセミドは腎臓の尿細管に作用し、体内にたまった余分な水分と塩分の排出を促す薬です。心臓・腎臓・肝臓に起因するむくみの改善に効果を発揮します。1日1回の服用で効果が持続するため、服薬管理がしやすいことも大きな特徴です。

なお、本ページは薬剤師が執筆しております。

本ページを執筆した薬剤師
Atsu

薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。

さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。

本ページを確認した医療系国家資格を有する専門家
Ray

看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。

※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。

ダイトールの概要

  • 有効成分トラセミド10mgを含有するルプラックのジェネリック医薬品
  • 心性浮腫・腎性浮腫・肝性浮腫のむくみを改善する
  • 高血圧症の治療にも使用される

ダイトールの製造元はシプラ(Cipla)です。シプラはインドに本社を置く大手製薬会社で、1935年の創業以来、高品質なジェネリック医薬品を世界各国に供給しており、WHO事前認証を受けた製品も数多く手がけています。

商品名ダイトール(DYTOR)
内容量15錠
効果・効能・心性浮腫
・腎性浮腫
・肝性浮腫
・高血圧症
有効成分トラセミド 10mg
副作用・頭痛
・頻尿
・めまい
・倦怠感
・口の渇き
形状・剤形錠剤
ブランドシプラ(Cipla)
⚠️薬剤師による補足
Atsu

ダイトールは、日本で広く処方されている先発薬「ルプラック」と同一の有効成分トラセミドを含むジェネリック医薬品です。

先発薬と同等の効果が期待できます。

ループ利尿薬は、腎臓のヘンレループという部位に作用する薬剤です。

ナトリウムと水分の再吸収を抑えることで、強力な利尿効果を発揮します。

同じループ利尿薬であるフロセミド(ラシックス)と比較した場合、トラセミドには注目すべきメリットがあります。

作用時間が長く、低カリウム血症を起こしにくいとされており、より安定した治療効果が見込めるでしょう。

ダイトールはこんな方におすすめ

  • 心臓・腎臓・肝臓の疾患によるむくみに悩んでいる方
  • 高血圧の治療中の方
  • 他の利尿薬で低カリウム血症が気になっている方
  • 1日1回の服用で手軽にむくみを管理したい方
  • 先発薬ルプラックと同等の効果をより手頃な価格で求めている方

ダイトールの有効成分について

ダイトールの有効成分はループ利尿薬に分類されるトラセミドです。1錠あたり10mgを含有しています。

トラセミドは腎臓の尿細管にあるヘンレループの太い上行脚に作用し、ナトリウム・カリウム・クロライドの共輸送体(Na-K-2Cl共輸送体)を阻害します。この作用によりナトリウムと水分の再吸収が抑制され、尿量が増加してむくみが改善されます。

また、トラセミドにはアルドステロン拮抗作用があるとされており、同じループ利尿薬であるフロセミドと比較してカリウムの喪失が少ない点が特徴です。作用の発現は服用後約1時間、持続時間は約6〜8時間とされています。

ダイトールの効果・効能

  • 心性浮腫(心不全に伴うむくみ)
  • 腎性浮腫(腎臓の疾患に伴うむくみ)
  • 肝性浮腫(肝硬変に伴うむくみ)
  • 高血圧症

ダイトールは体内に過剰に蓄積した水分とナトリウムの排出を促進することで、心臓・腎臓・肝臓の疾患に起因するむくみを効果的に改善します。手足や顔のむくみだけでなく、肺に水が溜まる肺うっ血の症状緩和にも有効です。

高血圧症に対しては、循環血液量を減少させることで血圧を低下させる効果が期待できます。ただし、むくみの治療と高血圧の治療では用量が異なる場合があるため、医師の指示に従って服用してください。

ダイトールの服用方法・使用方法

1回の用量1/2錠(トラセミドとして5mg)
1日の服用回数1回
服用間隔24時間
服用するタイミング特に指定なし(食前・食後いずれも可)

通常、1日1回1/2錠(トラセミドとして5mg)を水またはぬるま湯と一緒に服用してください。ダイトールは1錠10mgのため、ピルカッターで半分に割って服用するのが一般的です。

症状や病態によっては1回1錠(10mg)まで増量可能ですが、用量の変更は必ず医師の判断に基づいて行ってください。

使用上の注意

  • 利尿作用により頻尿になるため、午前中の服用が望ましいでしょう
  • 毎日同じ時間に服用することで安定した効果が得られます
  • 脱水を防ぐため、十分な水分補給を心がけてください
  • 万が一飲み忘れた場合は、気づいた時点で服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は1回分を飛ばし、2回分をまとめて服用しないでください
  • 自己判断で服用を中止せず、医師の指示に従ってください
⚠️薬剤師による補足
Atsu

ダイトール1錠あたりの含有量は10mgですが、日本で処方されるルプラック錠は4mgまたは8mgです。

通常の開始用量はトラセミド4〜8mgのため、ダイトールでは半錠(5mg)から開始するのが適切です。

服用のタイミングは、午前中の早い時間帯がおすすめです。

夕方以降に服用すると夜間の排尿回数が増え、睡眠の妨げになることがあります。

生活リズムへの影響を避けるためにも、朝の服用を習慣づけてください。

なお、利尿薬の服用中は体内のカリウムが減少しやすくなる点にも注意が必要です。

バナナ・ほうれん草・海藻類など、カリウムを多く含む食品を意識的に取り入れるとよいでしょう。

トラセミドの作用メカニズム

トラセミドはループ利尿薬と呼ばれる薬剤に分類されます。この名称は、腎臓内の「ヘンレループ」という構造に作用することに由来しています。

腎臓は血液をろ過して老廃物を尿として排出する臓器ですが、ろ過された液体の大部分はヘンレループを含む尿細管で再吸収されます。トラセミドはヘンレループの太い上行脚にあるNa-K-2Cl共輸送体を阻害し、ナトリウム・カリウム・水分の再吸収を抑えることで強力な利尿効果を発揮するのです。

また、トラセミドにはフロセミドにはない抗アルドステロン作用があるとされています。アルドステロンはナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促進するホルモンであり、この作用を抑制することでカリウムの過度な喪失を防ぎます。

この二重の作用メカニズムにより、トラセミドは強力な利尿効果を維持しながらも電解質バランスへの影響が比較的穏やかであるといえます。

ダイトールの警告・禁忌・副作用

警告

  • 電解質異常(低カリウム血症、低ナトリウム血症、低マグネシウム血症)に注意が必要です。定期的な血液検査で電解質の値を確認してください
  • 過度の利尿により脱水や血圧低下が起こる可能性があります。めまいやふらつきを感じた場合は服用を中止し、医師に相談してください
  • 肝硬変の方は肝性昏睡を誘発する可能性があるため、慎重な経過観察が必要です

禁忌

  • トラセミドまたはスルホンアミド誘導体に対して過敏症の既往歴がある方は服用すべきではありません
  • 無尿の方(尿が出ない状態の方は利尿薬の効果が得られないため禁忌です)
  • 肝性昏睡の方
  • 体液中の電解質が明らかに低下している方

副作用

ダイトールの服用により、以下の副作用が報告されています。

  • 頭痛
  • 頻尿
  • めまい
  • 倦怠感・脱力感
  • 口の渇き
  • 消化器症状(下痢、吐き気)

重篤な副作用

  • 電解質失調(低カリウム血症、低ナトリウム血症)
  • 脱水
  • 聴覚障害(まれ)
  • 血液障害
  • 肝機能障害
⚠️薬剤師による補足
Atsu

頻尿や口の渇きは、利尿薬の薬理作用に伴う自然な反応です。

服用を続ける中でよく見られる症状であり、過度に心配する必要はありません。

ただし、筋肉のけいれん・しびれ・動悸・極度の脱力感が現れた場合は注意が必要です。

これらは電解質異常のサインである可能性があるため、速やかに医師の診察を受けてください。

聴覚障害はループ利尿薬に共通するまれな副作用として知られています。

とはいえ、通常の用量であれば発生頻度は非常に低いものです。

万が一症状が現れても、早期に適切な処置を受ければ問題なく回復できるでしょう。

ダイトールの他の薬との相互作用

併用に注意すること

降圧薬(ACE阻害薬・ARB等)

ダイトールと降圧薬を併用すると、血圧が過度に低下する可能性があります。

  • 立ちくらみやめまいが強く出る場合は、医師に用量の調整を相談してください
  • 急な姿勢変化(起立時など)は避け、ゆっくりと動くようにしてください

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

イブプロフェンやロキソプロフェンなどのNSAIDsは、ダイトールの利尿作用および降圧作用を減弱させる可能性があります。

  • 鎮痛薬が必要な場合は、NSAIDsの代わりにアセトアミノフェンの使用を検討してください
  • やむを得ず併用する場合は、血圧とむくみの状態を注意深く観察してください

ジギタリス製剤(ジゴキシン等)

ダイトールによる低カリウム血症がジギタリス中毒のリスクを高めることがあります。

  • 定期的に血中カリウム値を測定し、必要に応じてカリウム補充を行ってください
  • 吐き気・嘔吐・不整脈などジギタリス中毒の症状が出た場合は、直ちに医師に相談してください

アミノグリコシド系抗生物質

ゲンタマイシンなどのアミノグリコシド系抗生物質との併用は、聴覚毒性(耳鳴り・難聴)のリスクを増加させる可能性があります。

  • 耳鳴りや聞こえにくさを感じた場合は、速やかに医師の診察を受けてください

リチウム製剤

利尿薬はリチウムの腎排泄を低下させ、血中リチウム濃度を上昇させることがあります。

  • リチウム製剤を服用中の方がダイトールを使用する場合は、リチウムの血中濃度モニタリングが必要です

ダイトールの注意事項

  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方は服用を避けてください
  • 授乳中の方は、服用前に医師に相談してください
  • 高齢の方は脱水や電解質異常を起こしやすいため、少量から開始し慎重に服用してください
  • 腎機能が著しく低下している方は、十分な利尿効果が得られない場合があります
  • 糖尿病の方は、血糖値に影響を与える可能性があるため定期的に血糖値を確認してください
  • めまいやふらつきが生じることがあるため、車の運転や危険を伴う作業には十分注意してください
  • 直射日光・高温多湿を避け、涼しい場所で保管してください

ダイトールのよくある質問

ダイトールはどのくらいで効果が表れますか?

服用後約1時間で利尿作用が現れ始め、効果は約6〜8時間持続します。むくみの改善は数日以内に実感できることが多いでしょう。

ただし、高血圧に対する降圧効果が安定するまでには数週間を要する場合があります。効果の感じ方には個人差があるため、自己判断で用量を変更せず、医師の指示に従って服用を続けてください。

ダイトールとルプラックの違いは何ですか?

ダイトールとルプラックはどちらも有効成分トラセミドを含む同一の薬剤であり、効果・安全性に違いはありません。ルプラックは先発薬、ダイトールはそのジェネリック医薬品です。

ただし、ルプラックは4mgと8mgの規格ですが、ダイトールは10mg錠です。日本で一般的な用量(4〜8mg)で服用する場合は、ピルカッターで半分に割って使用するのが適切でしょう。

ダイトールで電解質異常が起こることはありますか?

利尿薬全般に電解質異常のリスクはありますが、トラセミドは他のループ利尿薬と比べてカリウムの喪失が少ないとされています。

ただし、長期間の服用や高用量での使用では低カリウム血症が生じる可能性があります。筋力の低下・こむら返り・動悸などの症状が現れた場合は、電解質異常の可能性があるため、速やかに医師の診察を受けてください。

ダイトールは長期間服用しても大丈夫ですか?

心不全や慢性腎臓病に伴うむくみの管理では、医師の指導のもとで長期間にわたって服用されるケースは珍しくありません。

長期服用中は定期的な血液検査(電解質・腎機能・肝機能)を受け、体調の変化があれば早めに医師に報告することが大切です。自己判断での中止は症状の悪化を招く可能性があるため、必ず医師と相談のうえで服用を続けてください。

ダイトールに関連する添付文書等の参考資料

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