ストーバース(脂質異常症治療薬:リピトール ジェネリック)
年齢を重ねるにつれてコレステロール値を気にする方が増えてきています。特に、加齢に伴いLDL(悪玉)コレステロールが高くなる傾向があり、放っておくと心筋梗塞や脳卒中などのリスクにもつながります。
ストーバースは、コレステロールを下げる代表的な成分「アトルバスタチン」を配合したジェネリック医薬品です。高コレステロール血症や家族性高コレステロール血症など脂質異常症の治療に幅広く使われています。同じ効果のある薬のなかでも、価格を抑えつつ継続しやすい点が特徴です。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Yuu総合病院で院内薬剤師として勤務し、糖尿病病棟の担当や患者さん向けの講座開催を経験しました。その後は調剤薬局にて在宅訪問や無菌調剤にも携わり、幅広い現場での知識と実践を積んでいます。
また、食と健康のつながりを深めるため薬膳アドバイザーの資格も取得しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
ストーバースの概要
- アトルバスタチンを主成分とするリピトールのジェネリック医薬品
- 血中LDLコレステロールを低下させるため、高コレステロール血症・家族性高コレステロール血症の治療に適応
ストーバースは、製薬会社サン・ファーマが製造販売しています。血中のLDLコレステロールを低下させる効果が期待できるアトルバスタチンという成分を含んだ脂質異常症治療薬です。
| 商品名 | ストーバース |
|---|---|
| 内容量 | 15錠 |
| 効果・効能 | 高コレステロール血症・家族性高コレステロール血症改善 |
| 有効成分 | アトルバスタチンカルシウム 10mg |
| 副作用 | 肝機能異常、筋肉障害、消化器症状など |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | サン・ファーマ |
ストーバースはこんな方におすすめ
- リピトールと同等の効果を、より手頃な価格で続けたい方
- 毎月の薬代を抑えながら、高コレステロール血症の治療を続けたい方
- 健康診断でLDLコレステロールが高いと指摘された方
- 家族性高コレステロール血症の方
- 動脈硬化や心血管疾患のリスクが高い方
- 食事や運動などの生活習慣だけでは、LDLコレステロール値が思うように下がらない方
- 信頼できるメーカーが製造した、高品質なジェネリック医薬品を選びたい方
ストバースはリピトールのジェネリック医薬品で、薬価を約2/3程度の価格に抑えられることから、経済的な負担を抑えたい方におすすめです。
また、ストーバースを製造する、サンファーマは世界40カ国以上で医薬品を提供しており、日本でも複数の企業と販売提携を結びながら、高品質な薬を安定的に供給している信頼のある企業のため、安心して薬を使用できます。
ストーバースの有効成分について
ストーバースは、高コレステロール血症の治療に用いられるリピトールと同じ、有効成分アトルバスタチンを含んだジェネリック医薬品です。この有効成分は、コレステロールの合成に関与する肝臓内のHMG-CoA還元酵素を阻害することで、体内でのコレステロールの生成を抑えます。
さらに、血液中のLDLコレステロールが効率よく肝臓に取り込まれ、LDLコレステロールの血中濃度が大幅に低下することになります。
Yuuアトルバスタチンは、高コレステロール血症をはじめとする脂質異常症の治療において、世界中で最も広く使用されているスタチン系薬剤の一つです。
先発薬であるリピトールは、2001年から15年以上にわたり、世界で最も売れた処方薬としてその地位を維持し続けてきました。
ストーバースの効果・効能
- LDLコレステロールの低下
- HDLコレステロールの上昇
- 中性脂肪(TG)の低下
- 動脈硬化の進行抑制
ストーバースは、LDLコレステロールを下げることで、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの心血管リスクを低減する効果が期待できる高コレステロール血症の治療薬です。およそ2週間で効果が出現し、4〜6週間で最大の脂質低下効果に達します。
幅広い脂質の改善効果により、動脈硬化の進行抑制や心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの心血管系疾患のリスクを低減することが可能なため、食事療法や運動療法などの生活習慣の改善だけでは不十分な方に適した医薬品です。
Yuu10mgの投与で平均約35〜40%のLDLコレステロール低下が認められており、これは他の中等度作用のスタチン系薬剤(肝臓でコレステロールの合成に必要な「HMG-CoA還元酵素」の働きを阻害する薬の総称)と比べても強力な効果と言えます。
また、総コレステロールも25〜30%程度低下し、心血管疾患の発症リスク軽減に役立ちます。
さらに、血中の善玉コレステロール(HDL)は5〜10%上昇し、中性脂肪も20〜35%低下するため、複合的な脂質異常症にも効果を発揮します。
ストーバースの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 1錠 |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用間隔 | 24時間 |
| 服用するタイミング | 特に指定なし |
使用上の注意
- 生活習慣治療(食事療法や運動療法)と併用することが基本
- 肝機能障害がある方、またはスタチン系薬剤で過去に副作用が出た方は、服用できない
- 服用中に筋肉痛、倦怠感、赤褐色尿などの異常が認められた場合は、すぐに服用を中止し、医師へ相談する
Yuu服用時間については、食前・食後のどちらでも問題なく、毎日同じ時間に服用することが効果の安定につながります。
以前は、スタチン系薬剤は夜間の服用が推奨されていました。
これは、コレステロール合成が主に夜間に活発になるためです。
しかし、ストーバースの有効成分であるアトルバスタチンは体内での半減期が比較的長いため、朝でも夜でもほぼ同じ効果が得られることが臨床試験で示されています。
そのため、ご自身の日常生活で続けやすい時間帯、例えば朝食後や就寝前など、生活リズムに合わせて服用することが何より重要です。
服用忘れを防ぐためにも、毎日決まった時間に飲む習慣をつけましょう。
ストーバースの警告・禁忌・副作用
警告
- まれに劇症肝炎が現れることがあります。悪心(吐き気)、嘔吐、倦怠感(強いだるさ)などの症状がある場合は直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
- 血糖値の上昇や糖尿病の発症が報告されているため、口の渇きや頻尿、倦怠感があれば医療機関を受診してください。
- 重症筋無力症の方は症状が悪化・再発する可能性があります。
- まれに間質性肺炎や免疫系の筋肉炎症(免疫介在性壊死性ミオパチー)などの報告もあり、慎重な観察が必要です。
禁忌
- アトルバスタチンに対して過敏症の既往歴がある方(急性肝炎、慢性肝炎の急性悪化、肝硬変、肝がん、黄疸など、肝臓の機能が著しく低下している方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある女性、授乳中の方
- C型肝炎治療薬の一部(グレカプレビル・ピブレンタスビルなど)を服用中の方
- 小児
- 重症筋無力症の方
副作用
重大な副作用
- 横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、赤褐色尿)
- 肝機能障害
- 無顆粒球症(白血球減少)、汎血球減少症(血液中の赤血球・白血球・血小板の減少)、血小板減少症
他にも副作用として、頭痛、胃部不快感、腹痛、下痢、便秘などが報告されています。
Yuuストーバースを含むスタチン系薬剤では、まれに横紋筋融解症という重篤な副作用が起こることがあります。
筋肉痛や脱力感は日常生活の疲れと見分けがつきにくいため見逃されがちですが、赤褐色の尿が出た場合は要注意です。
これは横紋筋融解症に関わる重要なサインなので、直ちに服用を中止し医師の診察を受けてください。
ストーバースの他の薬との相互作用
併用しないこと
- グレカプレビル・ピブレンタスビル
アトルバスタチンの血中濃度が大幅に上昇し、副作用のリスクが高まります。
併用に注意すること
- フィブラート系薬剤(ベザフィブラートなど)
- ニコチン酸製剤(ニセリトロールなど)
- 免疫抑制剤(シクロスポリンなど)
- アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾールなど)
- エリスロマイシン
筋肉痛、脱力感などを特徴とした、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすくなります。
- クラリスロマイシン
- HIVプロテアーゼ阻害薬(ロピナビル・リトナビルなど)
- ニルマトレルビル・リトナビル
- エンシトレルビル フマル酸
- グラゾプレビル
- レテルモビル
- フチバチニブ
- グレープフルーツジュース
これらの薬や成分と併用することにより、アトルバスタチンの血中濃度が上昇する可能性があります。
- エファビレンツ
- リファンピシン
- ベキサロテン
- 陰イオン交換樹脂
これらの薬や成分と併用することにより、アトルバスタチンの血中濃度が低下する可能性があります。
- ジゴキシン
- 経口避妊薬(ノルエチンドロン-エチニルエストラジオール)
ストーバースと併用することにより、上記薬剤の血中濃度が上昇する可能性があります。
ストーバースの注意事項
- 重度の肝障害を有する方は、服用できません。
- 定期的に肝機能、筋肉の状態(CK値)、血糖値の検査を受けることが推奨されます。
- 筋肉痛、脱力感、赤褐色の尿があったらすぐに医師・薬剤師に相談してください。
- グレープフルーツジュースは代謝を妨げ、副作用リスクが高まるため服用期間中は避けてください。
- アルコールは肝臓への負担を考え、飲みすぎないように注意してください。
- 重度の肝機能障害がある方は使用不可です。軽度でも慎重投与が必要になります。
- 妊娠中または授乳中の方は使用禁止です。
- 高齢者(特に70歳以上)は筋肉障害のリスクが高いため慎重に服用しましょう。
ストーバースのよくある質問
どんな人が飲んだ方がいいですか?
健康診断などでLDLコレステロールが高いと指摘された方や、食事や運動による生活習慣の改善だけでは数値が十分に下がらない方に適しています。
飲み忘れても平気ですか?
飲み忘れに気がついたのがその日のうちであるならば、気がついたときに、その日の分を飲んでください。もし、気がついたのが次の服薬時間に近い場合には、飲み忘れた分は服用しないで、次の日から通常どおり服用してください。
また、飲み忘れたからといって次の日に2回分を1度に服用するのは控えましょう。
食事の影響はありますか?
食事による影響はないとされています。
どれくらいで効果が出ますか?
効果のあらわれ方には個人差がありますが、2週間程度で効果があらわれ始め、4〜6週間でLDLコレステロール値の改善がみられることが一般的です。
この薬だけでコレステロールは下がりますか?
ストーバースはあくまで食事療法や運動療法を補助するための薬です。単独での効果は限定的な場合もあるため、生活習慣の改善と併せて使用することが推奨されます。
飲み忘れたときはどうすれば良いですか?
服用し忘れた場合は、思い出した時点で1回分をすぐに飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分の薬は飲まずに、そのまま次回、通常の時間に1回分を服用してください。2回分を一度に飲むのは避けてください。