パースピレックスローション(制汗ローション:塩化アルミニウム)
パースピレックスローションは、塩化アルミニウムと乳酸アルミニウムを有効成分とする手のひら・足の裏専用の高機能制汗ローションです。汗腺の深部に一時的な角栓(フタ)を形成し、発汗そのものを物理的に抑える仕組みで、1回の使用で3〜5日間にわたり制汗効果が持続するとされています。
デンマークのスキンケア専門メーカー・リーマン社の特許技術を用いた処方で、無香料のローションタイプです。塩化アルミニウム外用製剤は日本皮膚科学会の「原発性局所多汗症診療ガイドライン」においても局所多汗症に対する第一選択の外用療法として推奨されている成分であり、医療現場と同等のアプローチを自宅で取り入れることができます。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
パースピレックスローションの概要
- 塩化アルミニウムと乳酸アルミニウムを配合した、手のひら・足の裏専用の制汗ローション
- 1回の使用で3〜5日間にわたり制汗効果が持続し、日中の塗り直しが不要
- リーマン社の特許技術により、乳酸アルミニウムが塩化アルミニウムの刺激を緩和
- 無香料・ローションタイプで手足に均一に塗布しやすい処方
- リーマン(Riemann)製・デンマーク
パースピレックスローションの製造元はリーマン(Riemann)です。1979年にデンマーク・ヒレロズで設立されたスキンケア専門メーカーで、制汗剤「Perspirex」と日焼け止め「P20」を主力ブランドとして複数の国と地域で展開しています。現在はノルウェーのOrkla Healthグループ傘下にあります。
| 商品名 | パースピレックスローション(Perspirex Lotion) |
|---|---|
| 内容量 | 100ml(1箱) |
| 効果・効能 | ・手のひらの多汗症対策 ・足の裏の多汗症対策 ・汗に伴う臭いの軽減 |
| 有効成分 | 塩化アルミニウム・乳酸アルミニウム |
| 副作用 | ・かゆみ ・刺激感 ・乾燥 ・かぶれなど |
| 形状・剤形 | ローション(外用) |
| ブランド | リーマン(Riemann) |
Atsuパースピレックスローションは、脇用のロールオンタイプとは異なり、手のひらや足の裏の多汗症(掌蹠多汗症)に特化した製品です。
手のひらや足の裏は皮膚が厚く角質層も分厚いため、ロールオンでは成分が十分に浸透しにくい部位にあたります。
ローション剤形にすることで有効成分が広い面積に均一に行き渡り、手足の厚い角質にもしっかり浸透できるようになっています。
塩化アルミニウム外用製剤は、日本の皮膚科クリニックでも多汗症の第一選択として処方される成分であり、医療機関と同等のアプローチを自宅で手軽に行える点が強みです。
パースピレックスローションはこんな方におすすめ
- 手のひらの汗が気になり、握手や書類の取扱いに支障を感じている方
- 足の裏の発汗量が多く、靴の中の蒸れや臭いに悩んでいる方
- 市販の制汗剤では手足の汗を十分に抑えられないと感じている方
- 日中に何度も手を拭く手間をなくしたい方
- 皮膚科クリニックで処方される塩化アルミニウム外用剤と同等の成分を手軽に試したい方
パースピレックスローションの有効成分について
パースピレックスローションの有効成分は塩化アルミニウム(Aluminium Chloride)と乳酸アルミニウム(Aluminium Lactate)の2種類です。
主成分の塩化アルミニウムは、汗に含まれる水分と反応して水酸化アルミニウムを生成します。この水酸化アルミニウムが皮膚のケラチン(たんぱく質)と結合し、汗腺の比較的深い部分に角栓(フタ)を形成して汗の出口を物理的にふさぎます。
形成された角栓は皮膚のターンオーバー(新陳代謝)によって自然に排出されるため、汗腺そのものを傷つけることなく一時的に発汗を抑える仕組みです。角栓が維持されている間は効果が続くため、通常3〜5日間にわたり制汗作用が持続します。
もう一つの成分である乳酸アルミニウムは、塩化アルミニウムが皮膚に与える刺激を緩和する役割を担っています。リーマン社が特許を取得した独自の配合技術により、制汗効果を維持しながら肌への負担を軽減しています。
Atsuパースピレックスローションは、脇用のロールオンタイプとは異なり、手のひらや足の裏の多汗(掌蹠多汗症を含む)に特化した製品です。
手のひらや足の裏は角質層が厚いため、ロールオンタイプでは成分が十分に行き渡りにくい部位といえます。
ローション剤形を採用することで、広い面積に均一に塗布でき、厚い角質層への浸透性も確保されています。
なお、塩化アルミニウム外用療法は、日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン」において推奨されている治療法です。
医療機関で処方される塩化アルミニウム製剤と同じ有効成分を、自宅で手軽に使用できる点が本製品の特長といえるでしょう。
パースピレックスローションの効果・効能
パースピレックスローションの有効成分は、塩化アルミニウム(Aluminium Chloride)と乳酸アルミニウム(Aluminium Lactate)の2種類です。
主成分である塩化アルミニウムは、汗に含まれる水分と反応して水酸化アルミニウムのゲルを生成します。この水酸化アルミニウムゲルが皮膚のケラチン(角質たんぱく)と結合し、汗腺の管腔内に角栓(プラグ)を形成することで、汗の出口を物理的にふさぐ仕組みです。
形成された角栓は皮膚のターンオーバー(新陳代謝)によって自然に排出されるため、汗腺そのものを損傷することなく一時的に発汗を抑制できます。角栓が維持されている間は効果が続き、通常3〜5日間にわたって制汗作用が持続するとされています。
もう一つの成分である乳酸アルミニウムは、塩化アルミニウムが皮膚に与える刺激を緩和する役割を担っています。リーマン社が特許を取得した独自の配合技術により、制汗効果を維持しながら肌への負担を軽減する処方となっています。
使い始めから1〜2週間で効果を実感し始める方が多く、継続使用で成分が皮膚になじむにつれ安定した効果が得られるようになります。効果が安定した後は使用頻度を減らしても制汗状態を維持できます。
発汗量が減ることで、汗に伴う臭いも軽減されます。足の裏の汗による靴の中の蒸れや不快な臭いの軽減にも有効です。
パースピレックスローションの使い方・使用方法
| 使用部位 | 手のひら・足の裏 |
|---|---|
| 1回の使用量 | 手のひら:片手に少量ずつ塗布 足の裏:片足に少量ずつ塗布 |
| 使用タイミング | 就寝前 |
| 使用頻度 | 最初の1〜2週間:毎晩 効果安定後:3〜5日に1回 |
パースピレックスローションは就寝前に、清潔で完全に乾いた手のひらまたは足の裏の皮膚に塗布してください。少量を手に取り、塗布部位に薄く均一に広げます。
塗布後はローションが完全に乾いてから就寝してください。翌朝、塗布した部位を石鹸と水で洗い流してください。日中に再度塗布する必要はありません。
使い始めの1〜2週間は毎晩使用し、効果が安定してきたら3〜5日に1回の使用に減らしても制汗効果を維持できます。ご自身の汗の状態に合わせて頻度を調整してください。
Atsuパースピレックスローションを使うタイミングは「就寝前」が重要なポイントです。
夜間は汗腺の活動が穏やかになるため、有効成分が浸透しやすく、本来の効果をしっかり発揮できます。
日本皮膚科学会のQ&Aにおいても、塩化アルミニウム外用療法は「就寝前に塗布し翌朝洗い流す」という方法が紹介されています。
手のひらに塗布する場合は、乾くまでの間は物に触れないよう注意してください。
足の裏に塗布する場合は、乾いてから靴下を履くか、そのまま就寝いただけます。
皮膚が少しでも湿っている状態で塗ると刺激が強くなりやすいため、入浴後はしっかり乾かしてから使用するのが大切です。
パースピレックスローションとロールオンタイプの違い
パースピレックスには、本製品のローションタイプのほかに脇用のロールオンタイプ(パースピレックス コンフォート)があります。どちらも塩化アルミニウムを有効成分としていますが、対象部位と剤形が異なります。
| 比較項目 | パースピレックスローション | パースピレックス コンフォート |
|---|---|---|
| 対象部位 | 手のひら・足の裏 | 脇の下 |
| 剤形 | ローション | ロールオン |
| 内容量 | 100ml | 20ml |
| 有効成分 | 塩化アルミニウム 乳酸アルミニウム | 塩化アルミニウム 乳酸アルミニウム |
| 効果持続時間 | 3〜5日間 | 2〜3日間 |
| 使用方法 | 就寝前に手足に塗布 翌朝洗い流す | 就寝前に脇に塗布 翌朝洗い流す |
ローションタイプは手のひらや足の裏といった広い面積に均一に塗布できるよう液状の剤形が採用されています。手足の皮膚は脇に比べて角質層が厚いため、成分がしっかり浸透する処方になっています。
一方、ロールオンタイプは脇の下に特化しており、コンパクトな容器で適量を塗布しやすいのが特徴です。脇の汗が気になる方はロールオンタイプ、手や足の汗が気になる方はローションタイプと、部位に応じて使い分けるのが効果的です。
パースピレックスローションの注意事項・副作用
副作用
パースピレックスローションの使用により、以下の副作用が現れることがあります。
- 塗布部位のかゆみ
- ヒリヒリとした刺激感
- 皮膚の乾燥
- かぶれ(接触皮膚炎)
- 発赤(皮膚が赤くなる)
これらの症状は使い始めに現れやすく、通常は軽度で一過性です。塩化アルミニウムが皮膚に反応する過程で生じるもので、使い続けるうちに落ち着いていく傾向にあります。
ただし、強い刺激や持続的な症状が現れた場合は直ちに使用を中止し、塗布部位をぬるま湯で洗い流してください。改善しない場合は医師または薬剤師にご相談ください。
使用上の注意
- 傷、湿疹、かぶれなど炎症を起こしている部位には使用しないでください
- 顔や粘膜(目、口、鼻の周囲)への使用は避けてください。万が一付着した場合は直ちに大量の水で洗い流してください
- 皮膚が濡れた状態で塗布すると刺激を感じやすくなるため、必ず完全に乾いた状態で使用してください
- 塗りすぎは刺激の原因になることがあるため、薄く均一に塗布してください
- 塩化アルミニウムまたは乳酸アルミニウムに対してアレルギーのある方は使用しないでください
- 小さなお子様の手の届かない場所に保管し、直射日光や高温多湿を避けてください
Atsu塩化アルミニウムの作用メカニズムについて、もう少し詳しくご説明します。
汗腺の管腔内で塩化アルミニウムが汗(水分)と反応すると、水酸化アルミニウムのゲルが生成されます。
このゲルが角質のケラチンと結合して栓を形成し、汗腺の出口を閉塞させる仕組みです。
栓は汗腺の管腔内、つまり皮膚の比較的深い部位に形成されるため、手洗いやシャワー程度では容易に除去されません。
運動時の発汗下でも効果が持続するのは、このためです。
「汗腺が詰まったままにならないか」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、形成された栓は皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)に伴い自然に排出されます。
汗腺の機能が恒久的に失われるものではありませんので、ご安心ください。
また、乳酸アルミニウムの配合により、塩化アルミニウム単体の製剤と比較して皮膚への刺激が緩和されている点も、本製品の特長の一つです。
万が一、使用中に強い刺激を感じた場合は、すぐに使用を中止してぬるま湯で患部を洗い流してください。
それでも症状が続く場合は、使用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
パースピレックスローションのよくある質問
パースピレックスローションは脇にも使えますか?
パースピレックスローションは手のひらと足の裏に特化した製品です。脇の汗が気になる場合は、同じパースピレックスシリーズのロールオンタイプ(パースピレックス コンフォート)をご使用ください。
それぞれの部位に適した剤形で作られており、対象部位に合った製品を選ぶことでより効果的に制汗できます。
パースピレックスローションの効果はどのくらい持続しますか?
1回の使用で3〜5日間、制汗効果が持続します。個人の体質や発汗量により持続期間は変動しますが、手を洗ったりシャワーを浴びたりしても効果は続きます。
ただし、使い始めてすぐに最大限の効果が出るわけではありません。通常1〜2週間ほど毎晩使用を続けることで、成分が皮膚になじみ安定した制汗効果が得られるようになります。
手のひらに塗った後、物に触れても大丈夫ですか?
塗布後はローションが完全に乾くまで、物に触れないようにしてください。乾くまでの時間は通常数分程度です。就寝前に塗布し、乾いてから布団に入ることをおすすめします。
翌朝に石鹸と水で洗い流した後は、通常通り物に触れても問題ありません。日中の塗り直しは不要です。
パースピレックスローションと市販の制汗剤は何が違いますか?
市販のスプレーやクリームタイプの制汗剤は、汗を一時的に吸収したり香りで臭いをカバーしたりするものが大半です。一方、パースピレックスローションは汗腺に直接作用し、発汗そのものを物理的に止める点が根本的に異なります。
塩化アルミニウム外用製剤は日本の皮膚科でも多汗症の第一選択として処方される成分であり、一般的なデオドラント製品とは医学的なアプローチが異なります。効果も3〜5日間持続するため、日中に何度も塗り直す手間がかかりません。
パースピレックスローションに関連する参考資料
パースピレックスローションに関する以下の参考資料を基に、本ページの内容を作成しています。