アレグラ(アレルギー治療薬:フェキソフェナジン塩酸塩)
アレグラ(Allegra)は、花粉症やアレルギー性鼻炎、蕁麻疹などのアレルギー症状に幅広く使用される第2世代抗ヒスタミン薬です。有効成分フェキソフェナジン塩酸塩がヒスタミンH1受容体を選択的にブロックし、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・皮膚のかゆみなどの不快な症状を緩和します。
アレグラの最大の特長は、従来の抗ヒスタミン薬で問題となっていた眠気の副作用が極めて少ない点にあります。脳への移行性が低い非鎮静性の薬であり、日本の添付文書においても自動車の運転に関する注意書きが記載されていません。これは抗アレルギー薬としては数少ない特徴です。
仕事や学業、車の運転など日中の活動への影響を最小限に抑えながら、アレルギー症状をコントロールしたい方に適しています。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
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アレグラの概要
- フェキソフェナジン塩酸塩を有効成分とする第2世代抗ヒスタミン薬
- アレルギー性鼻炎(花粉症含む)、蕁麻疹、皮膚のかゆみに幅広く対応
- 眠気の副作用が極めて少なく、自動車の運転制限がない
アレグラを販売するサノフィ(Sanofi)は、フランスのパリに本社を置く世界有数の大手製薬会社です。ワクチン、希少疾患領域、免疫・炎症領域などで幅広い医薬品を手がけており、世界170か国以上で製品を展開しています。
| 商品名 | アレグラ(Allegra) |
|---|---|
| 内容量 | 120mg:10錠 180mg:10錠 |
| 効果・効能 | ・アレルギー性鼻炎 ・蕁麻疹 ・皮膚疾患に伴うそう痒 |
| 有効成分 | フェキソフェナジン塩酸塩 (Fexofenadine Hydrochloride)120mg / 180mg |
| 副作用 | ・頭痛 ・眠気 ・吐き気 ・口の渇き ・腹痛 |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | サノフィ(Sanofi) |
Atsuアレグラの有効成分フェキソフェナジンは、日本では「アレグラ錠60mg」として長く処方されてきた実績のある成分です。
日本の処方における標準用量は1回60mg・1日2回であり、海外版の120mg錠を半分に割って服用することで同等の用量を摂取できます。
第2世代抗ヒスタミン薬の中でもフェキソフェナジンは特に眠気が少ないことで知られており、添付文書に自動車運転に関する注意書きがない数少ない抗アレルギー薬です。
なお、花粉症に使用する場合は、鼻アレルギー診療ガイドラインでも推奨されている「初期療法」として、花粉シーズンの約2週間前から服用を開始すると症状の軽減に効果的とされています。
アレグラはこんな方におすすめ
- 花粉症やハウスダストによるくしゃみ・鼻水・鼻づまりに悩んでいる方
- 蕁麻疹やアトピー性皮膚炎などによる皮膚のかゆみを抑えたい方
- アレルギー薬を服用したいが、眠気や集中力の低下は避けたい方
- 仕事や学業、車の運転など日中の活動に支障を出したくない方
- 花粉シーズン前から予防的にアレルギー対策を始めたい方
アレグラの有効成分について
アレグラの有効成分はフェキソフェナジン塩酸塩(Fexofenadine Hydrochloride)です。フェキソフェナジンは第2世代抗ヒスタミン薬に分類され、ヒスタミンH1受容体を選択的にブロックすることでアレルギー症状を抑えます。
ヒスタミンは、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが体内に侵入した際に肥満細胞から放出される化学物質です。ヒスタミンが鼻や皮膚の受容体に結合すると、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・かゆみなどのアレルギー症状が引き起こされます。
フェキソフェナジンはこのヒスタミンの受容体への結合を阻害するとともに、肥満細胞からのヒスタミンやその他のケミカルメディエーターの遊離自体も抑制します。脂溶性が低く血液脳関門をほとんど通過しないため、中枢神経への影響が極めて少ないのが最大の特徴です。
Atsuフェキソフェナジンは、先代の成分テルフェナジンから心臓への副作用(QT延長)リスクを取り除く目的で開発された活性代謝物です。
テルフェナジンには重篤な心臓への影響がありましたが、フェキソフェナジンではその問題が解消されており、安全性が大きく向上しています。
また、第2世代抗ヒスタミン薬の中でも「インペアードパフォーマンス(気づかないうちに起こる能力低下)」が最も少ない薬の一つとして知られている点も、本剤の大きな強みといえるでしょう。
アレグラの効果・効能
- アレルギー性鼻炎(花粉症・ハウスダストなど季節性・通年性)に伴うくしゃみ、鼻水、鼻づまり
- 蕁麻疹
- 皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うかゆみ
フェキソフェナジンはアレルギー反応の原因となるヒスタミンの働きをブロックすることで、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・皮膚のかゆみといったアレルギー症状を幅広く改善します。空腹時に服用した場合、約2時間前後で血中濃度がピークに達し、比較的速やかに効果が現れ始めるのが特徴です。
効果の持続時間は約12時間とされており、1日2回の服用で終日にわたって症状をコントロールできます。花粉症に対しては、花粉飛散開始の約2週間前から服用を開始する「初期療法」が推奨されており、シーズン中の症状を軽く抑える効果が期待できるでしょう。
アレグラの服用方法・使用方法
アレグラを安全かつ効果的に使用するために、以下の服用方法を必ずご確認ください。
| 1回の用量 | フェキソフェナジンとして60mg (120mg錠の場合:1/2錠、180mg錠の場合:1/3錠) |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 2回(朝・夕) |
| 服用間隔 | 約12時間 |
| 服用するタイミング | 食前・食後いずれでも可(空腹時のほうが吸収がよいとするデータあり) |
使用上の注意
- 水またはぬるま湯で服用してください
- 食事と一緒に服用すると吸収がやや低下するとの報告がありますが、飲み忘れを防ぐために食事の時間に合わせて服用しても大きな問題はありません
- 120mg錠や180mg錠を分割して服用する場合は、ピルカッターの使用をおすすめします
- 効果が感じられない場合でも、自己判断で用量を増やさないでください
- 花粉症の場合は花粉飛散開始の約2週間前から服用を開始し、シーズン終了まで継続することが推奨されます
Atsuアレグラは日本の処方では1回60mg・1日2回が標準用量です。
120mg錠を半分に割って朝・夕に服用するのが最も経済的な使い方といえるでしょう。
空腹時の服用が吸収面ではやや有利とされていますが、飲み忘れを防ぐために食後に服用しても臨床上大きな差は生じません。
ご自身の生活リズムに合った服用タイミングを選んでください。
花粉症で使用する場合は、症状が出てからではなく「初期療法」として花粉飛散の約2週間前から服用を開始することで、シーズン中の症状を効果的に軽減できます。
アレグラと市販のアレグラFXとの違い
日本のドラッグストアで購入できる「アレグラFX」と、当サイトで取り扱う海外版アレグラには以下の違いがあります。
市販のアレグラFXはフェキソフェナジン60mgを含有しており、1回1錠・1日2回の服用で日本の処方薬と同じ用量を摂取できます。一方、海外版アレグラは120mgと180mgの高含有量規格が用意されており、分割して服用することで処方薬と同等の効果を経済的に得られるのが利点です。
アレグラFXは現在第2類医薬品に分類されており、薬剤師または登録販売者のいる薬局・ドラッグストアで購入可能です。一方、海外版アレグラは個人輸入により自宅から入手できます。有効成分は同一のフェキソフェナジン塩酸塩であるため、効果に違いはありません。
アレグラの警告・禁忌・副作用
禁忌
以下に該当する方はアレグラを服用できません。
- フェキソフェナジン塩酸塩に対し過敏症(アレルギー症状)の既往歴がある方
慎重投与
以下に該当する方は、使用前に医師または薬剤師にご相談ください。
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方
- 授乳中の方(フェキソフェナジンが乳汁中に移行する可能性があります)
- 高齢の方(一般的に生理機能が低下しているため)
- 腎機能が低下している方
副作用
アレグラの服用により、以下のような副作用が現れることがあります。
- 精神神経系:頭痛、眠気、めまい、倦怠感、不眠
- 消化器:吐き気、口の渇き、腹痛、下痢、消化不良
- 皮膚:発疹、かゆみ、蕁麻疹
- 肝臓:AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇
- その他:頻尿、動悸
重篤な副作用
- アナフィラキシー:呼吸困難、血圧低下、全身の発疹、血管浮腫などの症状が現れた場合は直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください
- 肝機能障害・黄疸:倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状が現れた場合も速やかに医療機関へご相談ください
- 無顆粒球症・白血球減少:突然の高熱、寒気、のどの痛みなどが現れた場合は血液検査が必要です
Atsuアレグラは第2世代抗ヒスタミン薬の中でも副作用が少ない薬として知られています。
添付文書上で報告されている副作用のうち比較的多いものは頭痛や眠気ですが、いずれも発現頻度は数%以下と低い水準にとどまっています。
特筆すべきは、フェキソフェナジンは脳への移行が極めて少ないため、眠気の発現率がプラセボ(偽薬)とほぼ同等であるという臨床試験結果が報告されている点です。
重篤な副作用は極めてまれですが、原因不明の倦怠感や食欲不振が続く場合は肝機能障害の可能性も否定できないため、医療機関を受診するようにしてください。
アレグラの他の薬との相互作用
併用しないこと(併用禁忌)
アレグラと併用が禁止されている薬剤は現在報告されていません。
併用に注意すること(併用注意)
以下の薬剤とアレグラを併用する場合は注意が必要です。
エリスロマイシン
マクロライド系抗生物質の一種で、細菌感染症の治療に用いられる薬です。
- フェキソフェナジンの血中濃度が上昇する可能性があります
- 両方を服用する場合は副作用の発現に注意してください
水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤
胃酸を中和する制酸剤(胃薬)に含まれる成分です。市販の胃腸薬にも広く配合されています。
- フェキソフェナジンの吸収が低下し、効果が弱まる可能性があります
- アレグラと制酸剤を同時に服用せず、2時間以上間隔を空けてください
アレグラの注意事項
- アレグラを服用しても効果が感じられない場合は、漫然と服用を続けず医療機関にご相談ください
- グレープフルーツジュースとの同時摂取はフェキソフェナジンの吸収を低下させるため、避けてください
- 他のアレルギー用薬や抗ヒスタミン薬との重複使用は避け、使用中の薬がある場合は医師に確認してください
- 高温多湿・直射日光を避け、こどもの手が届かない場所に保管してください
- 錠剤をシートから出して別の容器に移し替えないでください(品質が変わる可能性があります)
- 使用期限を過ぎた製品は服用せず、適切に廃棄してください
アレグラのよくある質問
アレグラは眠くなりますか?
アレグラは第2世代抗ヒスタミン薬の中でも特に眠気の副作用が少ない薬です。臨床試験では、眠気の発現率がプラセボ(偽薬)とほぼ同等であったと報告されています。
そのため、日本の添付文書においても自動車の運転に関する注意書きが記載されていない数少ない抗アレルギー薬です。ただし、個人差はありますので、初めて服用する際は体調の変化に注意してください。
海外版アレグラ120mgの飲み方を教えてください。
120mg錠を半分に割り、1回60mgを朝と夕の1日2回服用するのが日本の処方に準じた標準的な飲み方です。ピルカッターを使うと均等に分割しやすくなります。
また、空腹時に服用するほうが効果が出やすいとされていますが、飲み忘れを防ぐために食事の時間に合わせて服用しても問題ありません。
市販のアレグラFXと海外版アレグラは何が違いますか?
有効成分(フェキソフェナジン塩酸塩)は同じです。市販のアレグラFXは1錠60mg、海外版は1錠120mgまたは180mgという含有量の違いがあります。
海外版120mgを半分に割れば市販のアレグラFXと同じ1回60mgを摂取でき、1錠あたりのコストを抑えられるのが利点です。なお、アレグラFXは現在第2類医薬品に分類されており、薬剤師または登録販売者のいる店舗で購入できます。品質や安全性に差はありません。
アレグラはどのくらい前から飲み始めれば花粉症に効果がありますか?
花粉の飛散が始まる約2週間前から服用を開始する「初期療法」が推奨されています。症状が出る前から服用を始めることで、花粉シーズン中の症状を軽く抑えられるとされています。
スギ花粉であれば1月下旬〜2月上旬、ヒノキ花粉であれば3月上旬ごろから飲み始めるのが目安です。シーズンが終了するまで継続して服用してください。