テルビシルクリーム(抗真菌薬:ラミシール ジェネリック)
テルビシルクリームは、水虫(足白癬)をはじめ、体部白癬・股部白癬・皮膚カンジダ症・癜風などの皮膚真菌症を治療するための塗り薬(クリームタイプ)です。
有効成分はテルビナフィン塩酸塩(1%)で、先発薬であるラミシールクリーム1%と同じ成分を含むジェネリック医薬品です。そのため、先発薬と同等の治療効果が期待でき、価格を抑えて治療を続けられるのが大きなメリットです。
テルビナフィンは皮膚への浸透性が高く、角質層に長時間とどまるという特性があります。そのため、1日1回の塗布で効果が持続します。
製造元はトルコの製薬企業サンタファルマ(Santa Farma)です。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
テルビシルクリームの概要
- 先発薬ラミシールクリーム1%のジェネリック医薬品で、有効成分テルビナフィン塩酸塩を1%含有
- 水虫(足白癬)、体部白癬、股部白癬、皮膚カンジダ症、癜風に効果が期待できる
- 1日1回の塗布で効果が持続し、皮膚への浸透性が高く角質層に長くとどまる
- クリームタイプで塗り広げやすく、足指の間や体幹部など幅広い部位に使用可能
- サンタファルマ(Santa Farma)製造で、先発薬と比べて経済的
テルビシルクリームの製造元はサンタファルマ(Santa Farma)です。1944年にトルコ・イスタンブールで創業した製薬企業で、EU-GMP認証を複数回取得しており、医薬品の品質管理において国際的な基準を満たしています。
| 商品名 | テルビシルクリーム(Terbisil 1% krem) |
|---|---|
| 内容量 | 30g |
| 効果・効能 | ・足白癬(水虫) ・体部白癬(ぜにたむし) ・股部白癬(いんきんたむし) ・皮膚カンジダ症 ・癜風(でんぷう) |
| 有効成分 | テルビナフィン塩酸塩 1%(1gあたり10mg) |
| 副作用 | ・そう痒症 ・接触皮膚炎 ・発赤 ・刺激感 ・紅斑 |
| 形状・剤形 | 白色クリーム剤(外用) |
| ブランド | サンタファルマ(Santa Farma) |
Atsuテルビシルクリームは、先発薬ラミシールクリームと同じ有効成分テルビナフィン塩酸塩を同じ濃度(1%)で含有しています。
クリームタイプのため皮膚へのなじみが良く、乾燥した患部にもスムーズに塗ることができます。足の指の間や股部など皮膚が重なりやすい部位にも塗り広げやすく、幅広い部位に使いやすい剤形です。
テルビシルクリームはこんな方におすすめ
- 水虫(足白癬)の症状を外用薬で改善したい方
- 体部白癬(ぜにたむし)や股部白癬(いんきんたむし)の治療を行いたい方
- 皮膚カンジダ症や癜風の治療に外用薬を探している方
- 先発薬ラミシールクリームと同等の効果をより経済的に得たい方
- 1日1回の塗布で手軽に治療を続けたい方
テルビシルクリームの有効成分について
テルビシルクリームの有効成分はテルビナフィン塩酸塩です。アリルアミン系に分類される抗真菌薬で、真菌(カビ)の細胞膜をつくるエルゴステロールの合成を阻害することで、抗真菌作用を発揮します。
具体的には、エルゴステロールがつくられる過程で働くスクアレンエポキシダーゼという酵素を選択的にブロックします。その結果、真菌の細胞内にスクアレンが過剰にたまる一方でエルゴステロールが不足し、細胞膜が正常に機能しなくなることで、真菌の増殖を抑え、殺菌へと導きます。
Atsuテルビナフィンは皮膚の角質層への浸透性が高く、塗布後も長時間にわたって有効な濃度が保つことが特徴です。
特に白癬菌に対しては強力な殺菌作用を示すため、症状が改善したように見えても、指示された期間は塗布を続けることが大切です。自己判断で中止すると、再発の原因になります。
テルビシルクリームの効果・効能
- 足白癬(水虫):足の裏や指の間に発生する白癬菌感染症
- 体部白癬(ぜにたむし):体幹部や腕などに円形の紅斑を形成する白癬症
- 股部白癬(いんきんたむし):鼠径部周辺に発生する白癬症
- 皮膚カンジダ症:カンジダ属真菌による皮膚の感染症(指間びらん症、間擦疹を含む)
- 癜風(でんぷう):マラセチア属真菌による皮膚の色素異常を伴う感染症
テルビナフィンは白癬菌(トリコフィトン属)に対して特に強い抗真菌活性を示し、臨床試験では足白癬に対して高い有効率が報告されています。外用薬のため全身性の副作用リスクが低く、皮膚表面の真菌感染症に対する安全性の高い治療選択肢といえます。
ただし、テルビシルクリームは爪白癬(爪水虫)には適応がありません。爪の内部まで有効成分が到達しにくいため、爪白癬の治療には内服タイプの抗真菌薬が必要です。
テルビシルクリームの使用方法
| 1回の使用量 | 適量(患部を薄く覆う程度) |
|---|---|
| 1日の使用回数 | 1回 |
| 塗布のタイミング | 入浴後が効果的(皮膚が清潔で柔らかい状態) |
疾患ごとの推奨治療期間は以下のとおりです。
| 足白癬(水虫) | 4週間 |
|---|---|
| 体部白癬(ぜにたむし) | 2週間 |
| 股部白癬(いんきんたむし) | 2週間 |
| 皮膚カンジダ症 | 2週間 |
| 癜風(でんぷう) | 2週間 |
使用上の注意
- 患部を石鹸で洗い、よく乾かしてから塗布してください
- 患部だけでなく、その周囲2〜3cmにも薄く塗り広げてください
- 症状が改善しても、指定された治療期間は塗布を続けてください
- 眼や口腔内、粘膜には使用しないでください
- 塗布後は手をよく洗ってください
Atsu水虫の治療で最も多い失敗は、症状が消えた時点で塗布をやめてしまうことです。見た目が改善しても、白癬菌は角質層の奥に潜んでいるため、足白癬の場合は少なくとも4週間は塗布を続けるようにしてください。
塗るタイミングは入浴後が最も効果的です。皮膚が柔らかく清潔な状態になっているため、薬剤の浸透力が高まり、より効率よく有効成分を届けることができます。
テルビシルクリームの正しい塗り方
テルビシルクリームの効果を十分に発揮させるためには、正しい塗り方を守ることが重要です。以下の手順で塗布してください。
- 患部を清潔にする:石鹸で患部をやさしく洗い、タオルで十分に水分を拭き取ります
- 適量を手に取る:人差し指の先端から第一関節までの量(約0.5g)が片足分の目安です
- 広めに塗り広げる:患部だけでなく、周囲2〜3cmの健康な皮膚にも薄く塗り広げます
- 指の間も忘れずに:足白癬の場合、足の指の間にもしっかりと塗布します
- 手を洗う:塗布後は石鹸で手をよく洗い、他の部位への感染を防ぎます
足白癬の場合、片足だけに症状が出ていても両足に塗布することをおすすめします。反対側の足にも白癬菌が潜伏している場合があり、片足だけの治療では再発のリスクが高まります。
テルビシルクリームの警告・禁忌・副作用
禁忌(使用できない方)
- テルビナフィン塩酸塩またはテルビシルクリームに含まれる成分に対して過敏症の既往歴がある方
主な副作用
テルビシルクリームの使用にあたり、以下の副作用が報告されています。いずれも塗布部位に限定された症状がほとんどです。
| そう痒症 | 塗布部位のかゆみ |
|---|---|
| 接触皮膚炎 | 塗布部位のかぶれ |
| 発赤 | 塗布部位の赤み |
| 刺激感 | 塗布時のヒリヒリ感 |
| 紅斑 | 赤い斑点 |
| 皮膚乾燥 | 塗布部位の乾燥 |
重篤な副作用
外用薬のため全身性の重篤な副作用は極めてまれですが、以下の症状が現れた場合は使用を中止し、医師に相談してください。
- 蕁麻疹や血管浮腫などの重度のアレルギー反応
- 広範囲にわたる皮膚の腫れや水疱
Atsuテルビシルクリームは外用薬であるため、内服薬のような肝機能障害や血液障害のリスクはほぼありません。
ただし、塗布後にかゆみや赤みが強くなった場合は、薬剤そのものによる接触皮膚炎の可能性があります。
症状が悪化するようであれば使用を中止してください。
テルビシルクリームの他の薬との相互作用
テルビシルクリームは外用薬のため、皮膚からの全身吸収量はごくわずかで、内服薬との薬物相互作用が臨床上問題になることはほとんどありません。
併用に注意すること
以下の場合は、事前に医師または薬剤師にご相談ください。
他の外用抗真菌薬
同じ部位に複数の外用抗真菌薬を重ね塗りすると、皮膚への刺激が増す場合があります。
- テルビシルクリームと他の抗真菌外用薬の併用は避けてください
- 切り替える場合は、前の薬剤を十分に洗い落としてから使用してください
ステロイド外用薬
ステロイド外用薬は免疫を抑制するため、真菌感染症を悪化させる場合があります。
- 自己判断でステロイド外用薬とテルビシルクリームを併用しないでください
- 医師の指示がある場合を除き、同じ部位への同時使用は避けてください
テルビシルクリームの注意事項
- 眼や口腔内、鼻腔内などの粘膜には使用しないでください。万が一、眼に入った場合は直ちに流水で十分に洗い流し、症状が続く場合は眼科を受診してください
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方は、使用前に医師にご相談ください
- 授乳中の方は、乳児への影響を考慮し、使用の可否を医師に確認してください
- 小児に使用する場合は、保護者の管理のもとで医師の指示に従ってください
- 直射日光を避け、涼しい場所に保管してください
- 使用期限を過ぎた製品は使用しないでください
Atsu水虫は家族間でうつりやすい疾患です。バスマットやスリッパの共用を避け、床や浴室を清潔に保ちましょう。
また、治療中は靴下を毎日交換し、通気性の良い靴を選ぶことも大切です。こうした日常生活での工夫と薬物療法を組み合わせることで、より高い治療効果が期待できます。
テルビシルクリームのよくある質問
テルビシルクリームと先発薬ラミシールクリームの違いは何ですか?
有効成分・濃度ともに同一(テルビナフィン塩酸塩1%)のジェネリック医薬品です。効果や安全性に違いはなく、添加物の組成がわずかに異なる場合がありますが、治療効果に影響を与えるものではありません。
ジェネリック医薬品のため、先発薬と比べて経済的に治療を続けられるのが大きなメリットです。
水虫の症状が治まったら塗布をやめてもよいですか?
症状が改善しても、指定された治療期間は必ず塗布を続けてください。足白癬の場合は少なくとも4週間の継続が推奨されています。
白癬菌は角質層の奥に潜伏しているため、見た目の症状が消えても菌が残っている場合があります。早期に中止すると再発の原因になります。
爪水虫(爪白癬)にも使用できますか?
テルビシルクリームは爪白癬には適応がありません。クリーム剤は爪の内部まで有効成分が浸透しにくく、十分な治療効果が期待できないためです。
爪白癬の治療には、内服タイプの抗真菌薬(テルビシル錠など)が必要です。医師に相談のうえ、適切な治療法を選択してください。
テルビシルクリームはどのように保管すればよいですか?
直射日光を避け、涼しい場所(室温15〜25℃)で保管してください。高温多湿の環境はクリームの品質劣化を早める原因になります。
使用期限を過ぎた製品は廃棄し、小児の手の届かない場所に保管してください。
妊娠中や授乳中でも使用できますか?
妊娠中・授乳中の方は、使用前に医師にご相談ください。テルビシルクリームは外用薬のため全身への吸収量は少ないものの、安全性が十分に確立されていない部分もあります。
医師が治療上の有益性がリスクを上回ると判断した場合にのみ使用してください。
テルビシルクリームに関連する添付文書等の参考資料
テルビシルクリームの有効成分テルビナフィン塩酸塩(外用)に関する、公的機関の添付文書および医薬品情報を以下にまとめました。