カーネステン膣錠(膣カンジダ治療薬:エンペシド膣錠の海外版)
カーネステン膣錠は、膣カンジダ症を治療する薬です。日本ではエンペシド膣錠という名前で広く知られており、発売から約40年経った現在でも女性の膣カンジダ治療に貢献しています。
有効成分であるクロトリマゾールがカンジダ菌の増殖をおさえ、不快なかゆみや、おりものの異常をやわらげる効果が期待できます。1日1回、寝る前に膣の奥深くに入れるだけでケアができるカーネステン膣錠は、膣カンジダで悩む女性の心強い味方になるでしょう。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Jun薬剤師資格取得後、CROにて臨床開発業務に従事。現在は複数の調剤薬局でエリアマネージャーを務めながら、医療系メディアにて記事執筆も担当しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
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カーネステン膣錠の概要
- 真菌(カビ)であるカンジダ菌が原因の腟炎や外陰腟炎の治療薬
- 広く知られている「エンペシド膣錠」と同じ有効成分
- カンジダ菌の増殖をおさえて症状をやわらげる
- 高い有効性が認められており、ガイドラインでも推奨されている
カーネステン膣錠は、カンジダ腟炎を治療する薬です。有効成分はクロトリマゾールで、日本では「エンペシド膣錠」という名前で広く認知されています。真菌(カビの一種)であるカンジダ菌の増殖をおさえるため、不快なかゆみやおりもの異常といった症状の改善効果が期待できるます。
臨床試験でも高い有効性が認められており、発売開始から40年ほど経過した今でもガイドラインで推奨されている治療薬です。
| 商品名 | カーネステン膣錠 |
|---|---|
| 内容量 | 6錠 |
| 効果・効能 | カンジダが原因の腟炎・外陰腟炎 |
| 有効成分 | クロトリマゾール 100mg |
| 副作用 | 使用部位の熱感、刺激感、発赤・発疹、かゆみ、痛み |
| 形状・剤形 | 膣錠 |
| ブランド | バイエル |
カーネステン膣錠はこんな方におすすめ
- 膣カンジダによる、不快なかゆみやおりもの異常を改善したい方
- 病院行く時間がなく、自宅で治療を終わらせたい方
- 膣カンジダを根本的に治療したい方
Jun日本で販売されている同成分の市販薬では、過去にカンジダ膣炎と診断、治療された方が再発した際に使用が認められています。
あらわれた症状が膣カンジダによるものか判断が難しいためです。
初めて症状が出た場合やカンジダ膣炎かどうかわからず不安な場合は、自己判断で使用せず、かかりつけ医に相談しましょう。
カーネステン膣錠の有効成分について
カーネステン膣錠の有効成分はクロトリマゾールで、抗真菌薬に分類されます。カンジダ菌の細胞膜に作用し、細胞の機能を壊すことでカンジダ菌を殺菌、増殖をストップさせます。これにより、カンジダ菌の増殖で起こる膣カンジダに効果をあらわし、おりもの異常や不快なかゆみをやわらげる効果が期待できるのです。
Junクロトリマゾールは臨床試験で以下の結果が得られており、有効性が確認されています。
有効率はカンジダ腟炎で88.6%(533例中472例)、外陰腟炎で88.3%(239例中211例)
6日間使用における菌消失率が92.3%(78例中72例)
これにより、症状をやわらげるだけでなくカンジダ膣炎の根本治療が期待できると考えられています。
カーネステン膣錠の効果・効能
- カンジダが原因の腟炎・外陰腟炎
カンジダ膣炎や外陰腟炎は、75%もの女性が生涯で少なくとも1回は経験するといわれています。
カンジダ菌は健康な人の皮膚や口、粘膜に存在する常在菌です。ストレスや免疫力の低下、妊娠など、さまざまな要因で膣内の菌バランスが崩れると、カンジダ菌が異常に繁殖し、カンジダ膣炎や外陰腟炎を発症します。
特徴的な症状は、膣周辺の強いかゆみ、酒粕やカッテージチーズのような異常なおりものです。膣周辺が赤くなる、性交渉時に痛みを感じやすくなる方もいます。
カーネステン膣錠は、カンジダ菌の細胞表面に結合してその機能を破壊し、カンジダ菌を生きのびられなくします。カンジダ菌を殺菌して増殖をおさえるため、カンジダ膣炎の症状をやわらげる効果があると考えられています。
Jun腟内部だけでなく外陰部にも症状がある場合は、膣錠に加えてクリーム薬の併用をおすすめします。
腟内と外陰部両方にはたらきかけることで、カンジダ菌の増殖を根本的に改善でき症状をやわらげられるでしょう。
ガイドラインでも併用が推奨されています。
カーネステン膣錠の服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 1錠 |
|---|---|
| 1日の使用回数 | 1回 |
| 使用間隔 | 24時間 |
| 服用するタイミング | 就寝前 |
使用上の注意
- 使用前後は手を洗って清潔にしましょう。
- 膣に挿入する薬のため、決して服用はしないでください。
- 症状が改善しても、6日間は使用を継続しましょう。
- 付属のアプリケータを使い、薬を腟の奥深くに挿入してください。
- 挿入後、溶けた薬剤が流れ出てくることがあるため、就寝前に使用し、ナプキンなどを装着しておくことをおすすめします。なお、流れ出るのは薬の基剤であり、有効成分は吸収されているのでご安心ください。
Jun途中で使用をやめると、カンジダ菌が完全に除去されず再発するおそれがあります。
かならず6日間連続で使うようにしましょう。
以下のような場合は、使用をやめて必要に応じて受診を検討してください。
膣カンジダ以外の病気(細菌性腟炎など)を発症しているかもしれません。
・6日間使用しても改善しない、または悪化した
・頻繁に膣カンジダの再発を繰り返す
カーネステン膣錠の警告・禁忌・副作用
警告
該当なし
禁忌
有効成分であるクロトリマゾールに対して過敏症を起こしたことがある方
副作用
副作用の発生頻度は低いですが、以下の副作用があらわれる場合があります。
- 使用部位の熱感
- 刺激感
- 発赤・発疹
- かゆみ
- 痛み
これらの症状があらわれたら、使用を中止しましょう。
カーネステン膣錠の他の薬との相互作用
併用しないこと
併用してはいけない薬はありません。
併用に注意すること
併用に注意すべき薬はありません。
カーネステン膣錠の注意事項
- 3ヶ月以内の妊婦または妊娠している可能性のある方、授乳中の方は自己判断で使用せずかかりつけ医に相談しましょう。
Junカーネステン膣錠は、作用が膣周辺であるため全身への影響は少ないと考えられています。
しかし、ヒトでの明確なデータは限られています。
そのため、治療するメリットが危険性を上回ると考えられる場合の使用に限定されており、これを自分で判断するのは難しいでしょう。
必要に応じてかかりつけ医に相談することをおすすめします。
カーネステン膣錠のよくある質問
アプリケータを使用しなくても使えますか?
使用しなくても挿入はできますが、アプリケータを使用したほうが衛生的です。使用しない場合には、必ず手指を清潔にしてから挿入してください。両足を広げてしゃがみ、膣錠を人差し指の頭にのせて膣の中に深く挿入しましょう。
効果があらわれたら使用を注意してもよいですか?
カーネステン膣錠の効果は、早い人で2〜3日であらわれ始めますが、6日間は連続して使用を続けてください。途中で使用を中止すると、膣内にあるカンジダを完全に除去できず再発するおそれがあります。
生理中にカーネステン膣錠を使えますか?
衛生上、推奨されていません。経血によって有効成分が洗い流されやすく、効果を十分に得られないためです。使用途中に生理が始まった場合は使用を中断しましょう。生理期間を避けて使用を開始できるよう調整してください。
カーネステン膣錠を使用中に性交渉はできますか?
使用中は性交渉を避けることをおすすめします。性交渉によって腟内が刺激されて症状が悪化するおそれがあるためです。さらに、効果を十分に発揮できない、パートナーにカンジダ菌をうつしてしまう可能性も考えられます。
症状が完全になくなって、治療が終わるまでは控えましょう。
カーネステン膣錠を入れ忘れてしまった場合はどうすればよいですか?
気付いた時点で1回分を使用してください。しかし、次の使用時間が近い場合はその分はスキップし、次の時間に1回分を使用します。決して一度に2回分を使用しないでください。