プレマリンクリーム(膣内の乾燥とハリを改善/女性ホルモン)
プレマリンクリームは、結合型エストロゲンが有効成分の萎縮性腟炎を治療する外用薬(塗り薬)です。不足した結合型エストロゲンを補うことで腟の潤いや柔軟性改善が期待できます。また、膣の自浄作用を高めて腟炎の予防も可能です。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Jun薬剤師資格取得後、CROにて臨床開発業務に従事。現在は複数の調剤薬局でエリアマネージャーを務めながら、医療系メディアにて記事執筆も担当しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
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プレマリンクリームの概要
- 結合型エストロゲンが有効成分の塗り薬
- 腟内にエストロゲンを補い、膣内の乾燥とハリを改善させる
- 膣の自浄作用を高めて腟炎を予防する
- 泌尿生殖器に限定される更年期症状に有効
プレマリンクリームの有効成分は結合型エストロゲンです。定期的に膣内に塗布することで、女性ホルモンであるエストロゲンが補充され、膣内に潤いやハリを与えます。
また、膣の自浄作用を高めて細菌性腟炎の発生も予防する効果があります。そのため、閉経によるエストロゲンの減少で起こる萎縮性腟炎(老人性腟炎)に有効です。
| 商品名 | プレマリンクリーム |
|---|---|
| 内容量 | 14g |
| 効果・効能 | 萎縮性腟炎(老人性腟炎) |
| 有効成分 | 結合型エストロゲン 0.625mg/g |
| 副作用 | 乳房痛、発疹、不正出血、頭痛、悪心嘔吐 血栓症、ショック、アナフィラキシー など |
| 形状・剤形 | クリーム |
| ブランド | ファイザー |
プレマリンクリームはこんな方におすすめ
- 更年期以降から膣内の乾燥や性交時痛、かゆみが気になり始めた方
- 有効性が確認された医薬品で治療したい方
- 更年期症状が泌尿生殖器に限定している方
Junプレマリンクリームは膣内に塗布することで、局所的に結合型エストロゲンを補充します。そのため、エストロゲンなどの女性ホルモンの低下が原因で起こる更年期症状が、泌尿生殖器であらわれている場合に有効です。
なお、更年期症状が全身にあらわれている場合は内服薬や注射薬の治療が推奨されています。
プレマリンクリームの有効成分について
プレマリンクリームはファイザー社によって製造されており、有効成分は結合型エストロゲンです。腟内に塗布して結合型エストロゲンを補うことで、女性ホルモンの減少が原因で起こる膣内の乾燥やかゆみ、炎症を改善させます。
プレマリンクリームの効果・効能
- 萎縮性腟炎(老人性腟炎)
プレマリンクリームの有効成分である結合型エストロゲンは、妊馬の尿から抽出された成分です。代謝された物質が受容体と結合することで、女性ホルモンの効果をあらわします。
エストロゲンは乳房や膣などの生殖機能の発達や、女性らしい体つきの形成に関与しているホルモンです。加齢や閉経によってエストロゲンは減少し、更年期症状の1つとして腟内の乾燥やかゆみがあらわれます。
プレマリンクリームは局所的に結合型エストロゲンを補充し、膣に潤いやハリを与え、性交時痛を改善させるのです。さらに膣の自浄作用があるため、腟炎の予防も期待できます。
Junプレマリンクリームの有効性について以下の論文報告があり、効果が認められています。
【方法】
中等度〜重度の膣萎縮がある423名の閉経後女性に対して、プレマリンクリームを以下の方法で投与
1日1回、21日間投与、7日休薬
週2回、12週間投与
【結果】
膣の状態を示す膣成熟指数がそれぞれ27.9%、25.8%改善
膣の乾燥やかゆみ、性交時痛のスコアが改善
膣内のpHの数値が1.6改善
これらの結果はプラセボと比較して有意な改善であり、プレマリンクリームの有効性が確認できます。
プレマリンクリームの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 0.5g |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 24時間 |
| 服用間隔 | 就寝前を推奨 |
| 服用するタイミング | どちらかを選択 1日1回を週2回投与、2〜3日空ける 1日1回を21日間投与し7日休薬する |
腟内に投与する際は、付属のアプリケーターを使用します。使用方法は以下の通りです。
- プレマリンクリームのキャップを外し、アプリケーターの先端をつける
- アプリケーター筒の芯棒を1回使用量の目盛りに合わせる
- チューブを底から絞って1回使用量を出し、アプリケーター筒の中に入れる
- アプリケーターを腟内にゆっくり挿入する
- 芯棒を押してクリームを腟内に注入する
- 使用したアプリケーターは石けんや中性洗剤で洗い、清潔な場所で乾燥、保管する
使用上の注意
- 手を清潔にしてから使用しましょう。
- 膣内に投与したクリームが垂れてくる可能性があるため、就寝前の使用をおすすめします。
- 使用回数や間隔は上記の1週間の使用回数を守りましょう。
- 直射日光、高温多湿を避けて、涼しい場所で保管してください。
- こどもの手の届かない場所に保管しましょう。
Junプレマリンクリームは萎縮性腟炎のみに適応が認められています。エストロゲンの効果から胸や肌に使用するとバストアップ効果やたるみの改善が期待できますが、適応外の使用となるため注意が必要です。
プレマリンクリームの警告・禁忌・副作用
警告
該当なし
禁忌
- プレマリンクリームの有効成分である結合型エストロゲンに対して過敏症を起こしたことがある方
- 血栓性疾患(血栓性静脈炎、肺塞栓、冠動脈性心疾患、脳卒中など)の治療中、またはその既往がある方
- 重い肝障害のある方
- エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳がん、子宮内膜がん)や、その疑いがある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 診断が確定していない異常性器出血がある方
- 未治療の子宮内膜増殖症がある方
副作用
重大な副作用
- 血栓症
- ショック、アナフィラキシー
他にも副作用として、以下が報告されています。
- 乳房痛
- 発疹
- 不正出血
- 頭痛
- 腹痛
- 悪心嘔吐
プレマリンクリームの他の薬との相互作用
併用しないこと
- 特にありません
併用に注意すること
- イプリフラボン
- 血糖降下剤(グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘキサミドなど)
- 副腎皮質ホルモン(プレドニゾロンなど)
- ソマトロピン
- ソムアトロゴン
Jun日本ではプレマリンクリームと同じ有効成分で販売されているのは内服薬のみです。併用注意薬は内服薬のデータを記載しています。
クリームは内服薬と比較すると作用が限定的なため、内服薬と同じ相互作用が起きる可能性は低いと考えられますが十分注意しましょう。不安な方はかかりつけ医に相談してください。
プレマリンクリームの注意事項
- 婦人科系疾患(乳がん、子宮内膜増殖症、子宮筋腫、子宮内膜症など)が増悪するおそれがあります。定期的に婦人科検査を受けましょう。
- 血栓症があらわれることがあります。以下のような症状があらわれないか注意しながら使用してください。
- 下肢の痛みやむくみ
- 突然の息苦しさや息切れ
- 胸の痛み
- めまいや意識障害
- 体を動かせなくなる
- 著しい血圧上昇
- 妊婦または妊娠している可能性がある方、重篤な肝障害がある方は使用できません。
- 以下の方は症状を悪化させるおそれがあります。プレマリンクリームを使用したい場合は、かかりつけ医に相談することをおすすめします。
- 授乳中
- 心疾患(治療後も含む)
- てんかん
- 糖尿病
- 手術4週前
- 全身性エリトマトーデス
- 片頭痛
- 腎疾患(治療後も含む)
プレマリンクリームのよくある質問
顔や胸に使用してもよいですか?
プレマリンクリームは萎縮性腟炎にのみ適応が認められています。結合型エストロゲンには肌の潤いやハリを与える作用もあるため、顔や胸に使用するとたるみの改善やバストアップが期待できると考えられています。
しかし、あくまでも適応外の使用であることに注意してください。
アプリケーターで塗布する際のコツはありますか?
仰向けに寝て、片足を少し上げる姿勢でアプリケーターを腟内に挿入すると塗布しやすくなります。また、腟内に注入した薬が垂れてくる可能性があるため就寝前の使用をおすすめします。
毎日使用してもよいですか?
認められている使用方法は2つあります。①1日1回を週2回投与し、2〜3日空ける ②1日1回を21日間投与し、7日休薬する。
連日使用する場合は21日間使用した後、必ず7日間休薬してください。副作用があらわれやすくなります。
使用にあたって注意することはありますか?
プレマリンクリームは女性ホルモン製剤です。長期使用によって婦人科系疾患や血栓症を発症する可能性が高まります。使用中は定期的に乳がん検診や婦人科検診を受けましょう。また、体に異変を感じた場合はすぐに使用を中止してください。