ベンザックACジェル(ニキビ治療薬:過酸化ベンゾイル)
ベンザックACジェルは、ピーリング作用と抗菌作用の両方を持つニキビ治療薬です。白ニキビ(非炎症性)から赤く炎症を起こしたニキビまで幅広く対応します。
主成分の過酸化ベンゾイルがアクネ菌の増殖を抑え、毛穴の角栓つまりを改善することでニキビの症状を和らげます。耐性がつきにくいため長期的な使用にも適しており、重症化したニキビの治療にも効果的です。
日本では、「ベピオゲル」という医療用医薬品名で過酸化ベンゾイルを含む代表的な薬として承認されており、多くの皮膚科で使用されています。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Yuu総合病院で院内薬剤師として勤務し、糖尿病病棟の担当や患者さん向けの講座開催を経験しました。その後は調剤薬局にて在宅訪問や無菌調剤にも携わり、幅広い現場での知識と実践を積んでいます。
また、食と健康のつながりを深めるため薬膳アドバイザーの資格も取得しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
なお、ベンザックACジェルの口コミ・効果・感想(レビュー)もございますので、あわせてご覧ください。
ベンザックACジェルの概要
- ピーリング効果と抗菌効果を併せ持つニキビ治療薬
- 白ニキビ、黒ニキビ、炎症性ニキビに有効
- 薬剤耐性が起こりにくく、長期使用可能
- 臨床試験で約75~80%のニキビ数減少を実証
- 日本で使用されているベピオゲルと同等の成分量
ベンザックACジェルは、ガルデルマ(Galderma)社が製造・販売しています。ガルデルマは1981年に設立されスイス・ツークに本社を置く、世界的に評価されている皮膚科領域に特化した世界規模の製薬会社で、品質管理や成分の安全性に厳格な基準を設けています。
| 商品名 | ベンザックACジェル |
|---|---|
| 内容量 | 2.5%:30g 5%:30g |
| 効果・効能 | 尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療 |
| 有効成分 | ・過酸化ベンゾイル 2.5%(30g中) ・過酸化ベンゾイル 5%(30g中) |
| 副作用 | 皮膚の紅斑、乾燥、剥脱(皮むけ)、刺激感、かゆみなど |
| 形状・剤形 | 白色から半透明のジェル状またはクリーム状 |
| ブランド | ガルデルマ(Galderma) |
Yuuニキビ治療には、ベンザックACジェルのようにピーリング作用と抗菌作用が一体となっている専門の薬を使うことが非常に有効です。
ベンザックACジェルは、毛穴のつまりを引き起こす角栓をやさしく除去するとともに、ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を抑えることで、炎症や皮脂詰まりを同時に改善します。
従来は角栓除去剤と抗菌薬を別々に使う必要がありましたが、ベンザックACジェルであれば、これらの効果をひとつの製剤で得られるため、治療が効率的で継続しやすいというメリットがあります。
さらに、有効成分である過酸化ベンゾイルはアクネ菌に耐性ができにくいため、長期間使い続けても効果が落ちにくいのも特徴です。
ベンザックACジェルはこんな方におすすめ
- 白ニキビや赤ニキビ(炎症性・非炎症性両方)でお悩みの方
- 毛穴の詰まりや黒ずみ(いちご鼻)が気になる方
- ニキビが悪化して重症化するのを防ぎたい方
- アクネ菌に耐性ができにくく、長期使用しても効果が持続する薬を探している方
- ピーリング効果と抗菌効果の両方を1つの薬で効率的に得たい方
ベンザックACジェルの有効成分について
過酸化ベンゾイルは、皮膚に塗ることで皮膚の表面に強力な酸化作用をもたらします。この働きによって、毛穴の詰まり(角栓)をゆるめて取り除くだけでなく、ニキビの原因菌であるアクネ菌も殺菌します。このため、「ピーリング作用」と「抗菌作用」の2つを同時に発揮できるのが特徴です。
また、従来の抗菌薬と違い、過酸化ベンゾイルはフリーラジカル(活性酸素)の酸化作用で菌を壊すため、アクネ菌に耐性(薬の効き目が弱くなること)ができにくい特徴もあります。このため、長期間使い続けても効果が落ちにくく、白ニキビ(炎症のないニキビ)にも赤ニキビ(炎症を伴うニキビ)にも幅広く使えます。
YuuベンザックACジェルは、過酸化ベンゾイルによるピーリング作用で毛穴の角質や古い皮脂を剥がしやすくし、毛穴の詰まりや黒ずみ(いちご鼻)の改善にも効果が期待できます。
一方で、ピーリング効果により肌の乾燥や刺激が起こりやすいため、使用前後には肌の保湿をするのがおすすめです。
保湿を行うことで肌のバリア機能を維持し、乾燥や赤みといった副作用の軽減につながります。
例えば、低刺激性の保湿化粧品を使い、使用期間中も継続して保湿ケアをすることが大切です。
ベンザックACジェルの効果・効能
- 過酸化ベンゾイルの抗菌作用により、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を防ぐ
- ピーリング作用によって、毛穴の角質(角栓)を剥がしやすくし、詰まりを改善
- 炎症性ニキビにも非炎症性ニキビにも有効
- 長期間使用してもアクネ菌に耐性ができにくい
ベンザックACジェルは、毛穴の詰まりを取り除くピーリング作用と、ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を抑える抗菌作用の両方を持ちます。毛穴を塞ぐ角栓を除去して皮脂の排出を促し、炎症を改善することで白ニキビや赤ニキビなどさまざまなニキビ症状に効果を発揮します。
ベンザックACジェルの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 適量(大人の人差し指第一関節の長さ、約0.5g) |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用間隔 | 24時間(1日1回) |
| 服用するタイミング | 就寝前の洗顔後が推奨 |
使用上の注意
- 顔にのみ使用し、目や口周り、粘膜、傷口には塗布しない
- 塗布後は手をよく洗い、薬剤が衣服や髪に付かないよう注意する
- 使用期間中は紫外線対策を十分に行い、長時間日光に当たることを避ける
- 凍結をさけ、涼しい所(25℃以下)で保管する
ベンザックACジェルの正しい使い方とスキンケアのコツ
ベンザックACジェルを効果的に使うためには、塗る量と範囲、スキンケアとの組み合わせが重要です。
塗る量の目安となるのが「FTU(Finger Tip Unit)」と呼ばれる単位です。1FTUは人差し指の先から第一関節まで押し出した薬の量で、約0.5gにあたり、大人の手のひら約2枚分の広さに塗ることができます。
顔全体なら1FTUが適量となりますが、使い始めは1/3〜1/2FTUを取り、頬や額など気になる部分に薄く伸ばす程度から始めます。肌が慣れてきたら、徐々に量を増やし、塗る範囲を広げてください。
Yuu化粧水はベンザックACジェルの効果を妨げないため、低刺激タイプを使いましょう。
逆にピーリング成分(AHA、BHA)や高濃度ビタミンC化粧水は乾燥や赤みを強めてしまうため避けてください。
ワセリンは薬の後にごく薄く重ねる「保護膜」として適しています。
ベンザックACジェルの前に塗ってしまうと浸透が妨げられるため、塗る順番に注意しましょう。
ベンザックACジェルは、「今あるニキビ」だけでなく、まだ目に見えないニキビの予備軍(マイクロコメド)にも作用します。そのため部分的にだけ塗るよりも、最終的には顔全体に塗ると新しいニキビの発生を防ぎやすくなります。
また、有効成分の過酸化ベンゾイルの特徴は乾燥や赤みを起こしやすいことです。塗る前には低刺激性で無添加、香料やアルコールの入っていない敏感肌用の化粧水で肌を整えます。その後、ベンザックACジェルを塗り、セラミドやヒアルロン酸を配合した保湿剤でしっかり潤いを補ってください。
もし乾燥が強く出る場合は、ベンザックACジェルを塗った後にワセリンをごく薄く重ねてフタをするのも有効です。
Yuu初めて使用するときは乾燥や赤み、ヒリヒリ感を感じることがありますが、多くの場合1ヶ月程度で軽くなります。
もし刺激が強いと感じた場合は、無理せず使用量を減らして調整しましょう。
乾燥が気になる場合は、保湿を心がけることで副作用のリスクを減らせます。
警告
- ベンザックACジェルの有効成分過酸化ベンゾイルに対して過敏症(アレルギー)の既往歴がある方は使用できません。
- 使用中に全身性の過敏反応(発疹や発熱など)や、塗布部位の強い赤みや腫れが現れた場合は、ただちに使用を中止し医師の診察を受けてください。
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方は、使用前に医師・薬剤師に相談してください。
禁忌
- 過酸化ベンゾイルに過敏症の既往がある方
- 切り傷、擦り傷、湿疹など炎症のある皮膚には使用しない
- 目、唇、鼻の入口などの粘膜部位には塗布しない
副作用
- 鱗屑・落屑(皮膚に粉がふく、薄く剥がれる)
- 刺激感(ヒリヒリ感)
- 紅斑(皮膚が赤くなる)
- 乾燥
- 腫れ、かゆみ
これらの症状は一般的に軽度で、多くは使い始めてから1〜2ヶ月以内に現れ、徐々に改善していきます。症状が強かったり、長引く場合は使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
まれに全身性の過敏反応(発疹・発熱など)や、塗布部位の強い赤みや腫れなどが起こることがあります。これらが見られた場合は速やかに医療機関を受診してください。
ベンザックACジェルの他の薬との相互作用
併用しないこと
- 現時点で明確な禁忌となる併用薬はありません
併用に注意すること
- 他の皮膚刺激薬(例:レチノイド剤、他のピーリング剤)
皮膚刺激や乾燥症状を強めるおそれがあるため注意が必要です。
- 外用抗菌薬やステロイド外用薬など
刺激感や副作用の増強に注意してください。
ベンザックACジェルの注意事項
- 目や口唇、鼻の入口、粘膜、傷口などには塗布しない。
- 使用中は直射日光にあたらないよう注意し、紫外線対策を十分に行う。
- 薬剤が衣類や髪に付着すると漂白作用により変色するため注意する。
- 使用中に皮膚が赤くなったり、ヒリヒリ感、乾燥などの刺激症状が出た場合は、保湿を心がけるか、使用量を調整する。
- 使用中に強い刺激や発赤・かぶれ症状があれば使用を中止し、医療機関に相談する。
- 切り傷やすり傷、湿疹など皮膚に炎症がある箇所には使用しない。
- 12歳未満の小児、妊婦、授乳婦の使用は安全性が確立していないため使用前に医師に相談する。
- 保管は25℃以下の涼しい場所で、凍結や高温多湿を避け、小児の手の届かない場所に置く。
ベンザックACジェルのよくある質問
ベンザックACジェルは塗った際に刺激がありますか?
使い始めは赤みやヒリヒリ感を感じることがありますが、多くは数週間で落ち着きます。刺激が強い場合は使用量を減らしたり、保湿をしっかりしてください。
ベンザックACジェルはどれくらいの期間使い続ける必要がありますか?
2週間ほどで効果が出始め、3ヶ月継続すると多くの方がニキビの改善を実感します。
ベンザックACジェルを使用したすぐ後にメイクをしても良いですか?
一般的には、ベンザックACジェルは肌に刺激を与えるため、塗った直後にメイクすることは推奨されません。
刺激を和らげるために、ベンザックACジェルを塗布した後はある程度時間を置き、その間に低刺激性の保湿剤で肌を整えてからメイクするほうが望ましいです。就寝前の使用が一般的とされる理由の一つでもあります。
ベンザックACジェルを塗りすぎた場合どうなりますか?
過度の使用は刺激や乾燥が増え、副作用のリスクが高くなるため、適切な量を守ってください。
ベンザックACジェルの口コミ・効果・感想(レビュー)
当サイトが独自に取材したベンザックACジェルの口コミ・効果・感想(レビュー)もございますので、あわせてご覧ください。
