バルデビン(ED治療薬:レビトラ ジェネリック)
バルデビン(Valdevin)は、有効成分バルデナフィル20mgを配合したPDE5阻害薬で、ED治療薬「レビトラ」のジェネリック医薬品です。
バルデナフィルは陰茎海綿体の平滑筋弛緩を促進することで勃起を補助する成分であり、服用後約15から25分で効果が現れ始め、約4から5時間にわたって効果が持続します。レビトラと同じ有効成分・同じ用量を含有しており、同等の効果が期待できます。
食事の影響を比較的受けにくいのもバルデナフィルの特徴です。ただし「食事の影響を受けない」わけではなく、高脂肪食の直後に服用すると効果発現が遅延する可能性がある点には留意が必要です。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
バルデビンの概要
- バルデナフィル20mgを配合したPDE5阻害薬(レビトラ ジェネリック)
- 服用後約15から25分で効果発現、持続時間は約4から5時間
- 食事の影響を比較的受けにくい
- 1箱10錠入り
- HOFファーマシューティカルズが製造
バルデビンの製造元はHOFファーマシューティカルズ(HOF Pharmaceuticals Limited)です。HOFファーマシューティカルズはインド・グジャラート州アーメダバードに拠点を置く製薬企業で、ジェネリック医薬品の製造・販売を行っています。
| 商品名 | バルデビン(Valdevin) |
|---|---|
| 有効成分 | バルデナフィル 20mg |
| 内容量 | 10錠 |
| 効果・効能 | 勃起不全(ED) |
| 用法・用量 | 性行為の約1時間前に1回20mgを服用 |
| 副作用 | ・頭痛 ・ほてり(顔のほてり) ・鼻づまり ・めまい |
| 形状・剤形 | フィルムコーティング錠 |
| ブランド | HOFファーマシューティカルズ(HOF Pharmaceuticals) |
Atsuバルデビンは、先発品レビトラ(バイエル社)と同一の有効成分であるバルデナフィルを同用量(20mg)含有するジェネリック医薬品です。
レビトラは2021年にバイエル薬品が日本国内での製造販売を終了しました。これは原薬供給に関する問題が原因であり、有効性や安全性上の懸念に基づくものではありません。
バルデビンは20mg錠のみの規格であるため、日本国内のレビトラ錠で設定されていた5mg・10mgの用量で使用したい場合は、錠剤を分割して用量を調整する必要があります。
ピルカッターを使用すれば、おおむね均等に分割できます。
なお、初めてバルデナフィルを使用する方は、まず半錠(10mg相当)から開始し、効果と副作用の程度を確認したうえで用量を判断することが望ましいでしょう。
日本国内でのレビトラ錠の承認用量は5mg・10mg・20mgであり、10mgからの開始が一般的でした。
バルデビンはこんな方におすすめ
- 勃起不全(ED)でお悩みの方
- 効果の発現が早いED治療薬を希望する方
- レビトラと同等の効果をより手頃な価格で得たい方
- 食事のタイミングを気にせず服用したい方
- 日本で販売中止となったレビトラの代替品を探している方
バルデビンの有効成分について
バルデビンには、PDE5阻害薬であるバルデナフィルが20mg配合されています。バルデナフィルはレビトラの有効成分と同一の成分です。
性的刺激を受けた際に陰茎海綿体で産生されるcGMP(環状グアノシン一リン酸)は、平滑筋を弛緩させて血流を増加させる作用を持っています。PDE5(ホスホジエステラーゼ5型)はこのcGMPを分解する酵素です。
バルデナフィルはPDE5の活性を選択的に阻害することで、cGMPの分解を抑制します。その結果、陰茎海綿体の平滑筋が弛緩して血流が増加し、勃起が維持されやすくなります。
Atsuバルデナフィルは、シルデナフィル(バイアグラ)やタダラフィル(シアリス)と同じPDE5阻害薬に分類されます。いずれも作用機序は共通していますが、薬物動態や臨床上の特性にはいくつかの違いがあります。
バルデナフィルの特長は、効果発現の速さ(約15〜25分)にあります。シルデナフィルの効果発現が約30〜60分であることと比較すると、より短時間で効果が期待できるといえるでしょう。
一方、持続時間は約4〜5時間であり、シルデナフィル(約4〜6時間)とおおむね同等です。タダラフィルは最大36時間の持続が報告されており、持続時間を重視する方にはタダラフィルが選択肢となります。
食事の影響については、バルデナフィルは通常の食事であれば影響を受けにくいとされていますが、高脂肪食(脂質含有量の多い食事)の摂取後ではCmax(最高血中濃度)が低下しTmax(最高血中濃度到達時間)が延長することが報告されています。
「食事の影響を受けない」わけではない点にご注意ください。
なお、PDE5阻害薬は性的興奮がない状態では勃起を引き起こしません。あくまでも性的刺激を受けた際の生理的な勃起反応を補助する薬剤であり、催淫作用や性欲増進作用はないことを理解しておく必要があります。
バルデビンの効果・効能
- 勃起不全(ED)の治療:性的刺激があった際の勃起を補助し、勃起の維持を改善
バルデナフィルの効果は服用後約15から25分で現れ始め、約4から5時間持続するとされています。レビトラの臨床試験で確認された有効性と同等の効果が期待できます。
バルデビンの服用方法
バルデビンは性行為の約1時間前に1回1錠(20mg)を水またはぬるま湯で服用します。
| 1回の服用量 | 1錠(バルデナフィル20mg) |
|---|---|
| 服用タイミング | 性行為の約1時間前 |
| 効果発現 | 服用後約15から25分 |
| 効果持続時間 | 約4から5時間 |
| 1日の最大服用量 | 20mg(24時間に1回まで) |
| 食事の影響 | 通常の食事であればほぼ影響なし |
服用上の注意
- 24時間以内に2回以上の服用は避けてください
- グレープフルーツ(ジュースを含む)との同時摂取は避けてください(CYP3A4阻害によりバルデナフィルの血中濃度が上昇するおそれがあるため)
- アルコールの過度な摂取はED治療薬の効果を低下させるおそれがあります
- 65歳以上の方や肝機能障害のある方は半錠(10mg相当)からの開始が推奨されます
Atsuバルデビンは20mg錠のみの規格ですが、すべての方に20mgが適切とは限りません。
バルデナフィルの日本国内での承認用量は5mg・10mg・20mgであり、通常は10mgから開始し、効果と忍容性に応じて用量を調整する方法が推奨されていました。
バルデビンを使用する際も、初めての方は錠剤を半分に割って10mg相当から開始するのが望ましいでしょう。
高脂肪食の直後に服用すると、効果発現が遅延したり効果が減弱したりする場合があります。空腹時または軽い食事(脂質の少ない食事)の後に服用するのが最も確実です。
また、バルデナフィルの効果発現は服用後15〜25分と比較的早いものの、個人差があるため、性行為の約1時間前の服用が添付文書上の推奨タイミングとなっています。
時間的余裕をもって服用するほうが、安定した効果を得やすいといえます。
バルデビンの警告・禁忌・副作用
禁忌(服用できない方)
- 硝酸剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル等)を使用中の方
- バルデナフィルに対して過敏症の既往歴がある方
- 重度の肝障害のある方
- コントロール不良の不整脈、低血圧の方
- 直近6か月以内に脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を発症した方
- 網膜色素変性症の方
副作用
バルデビンで起こる可能性のある主な副作用は以下のとおりです。
- 頭痛
- ほてり(顔のほてり)
- 鼻づまり
- 消化不良
- めまい
これらの副作用の多くは軽度で一時的なものです。ただし、4時間以上持続する勃起(持続勃起症)が生じた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
重篤な副作用
ごくまれに、以下のような重篤な副作用が報告されています。
- 持続勃起症(4時間以上の持続する勃起)
- 突発性難聴
- 非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)
AtsuPDE5阻害薬で最も注意すべきなのは、硝酸剤との併用禁忌です。
硝酸剤(ニトログリセリン、硝酸イソソルビド等)とPDE5阻害薬はいずれも血管を拡張する作用を持つため、併用すると血圧が過度に低下し、失神やショックなど生命に関わる事態を引き起こすおそれがあります。
狭心症でニトログリセリンを使用している方は、バルデビンを絶対に服用しないでください。
持続勃起症(4時間以上勃起が持続する状態)は放置すると陰茎組織が不可逆的に損傷するおそれがあるため、直ちに泌尿器科を受診する必要があります。
バルデビンの他の薬との相互作用
硝酸剤(併用禁忌)
硝酸剤との併用は禁忌です。過度な血圧低下を引き起こし、生命に危険を及ぼすおそれがあります。
- ニトログリセリン(舌下錠・スプレー・貼付剤)
- 硝酸イソソルビド(ニトロール等)
- 亜硝酸アミル
α遮断薬
α遮断薬との併用により、血圧が過度に低下するおそれがあります。
- タムスロシン(ハルナール)、シロドシン(ユリーフ)等
CYP3A4阻害薬
バルデナフィルは主にCYP3A4で代謝されるため、強力なCYP3A4阻害薬との併用によりバルデナフィルの血中濃度が上昇するおそれがあります。
- ケトコナゾール、イトラコナゾール
- リトナビル等のHIVプロテアーゼ阻害剤
バルデビンの注意事項
- 硝酸剤を使用中の方は絶対に服用しないでください
- 心血管系疾患のある方は、性行為自体のリスクについて医師にご相談ください
- 4時間以上の持続勃起が生じた場合は直ちに医療機関を受診してください
- 女性への使用は適応外です
- 高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管してください
- こどもの手の届かない場所に保管してください
バルデビンのよくある質問
バルデビンとレビトラの違いは何ですか?
バルデビンはレビトラのジェネリック医薬品です。有効成分バルデナフィルの種類と用量(20mg)は同一であり、効果は同等と考えられています。
製造元や添加物は異なりますが、有効成分・用量・作用機序は先発品と同一です。レビトラは日本国内で2021年に製造販売が終了しているため、同じ有効成分を継続使用したい方にとってジェネリック医薬品は有力な選択肢となります。
食事と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
通常の食事であれば、バルデビンの効果にほぼ影響はありません。
ただし、高脂肪食(揚げ物や脂身の多い肉料理など)の直後に服用すると、薬の吸収が遅れて効果発現が遅くなる場合があります。最も確実な効果を得るには、空腹時または軽い食事の後の服用が望ましいでしょう。
20mgは多すぎませんか?半分に割って飲んでもよいですか?
バルデビンの錠剤を半分に割って10mg相当として服用することは可能です。
初めてバルデナフィルを使用する方は、半錠(10mg相当)から試すことをおすすめします。10mgで効果が十分であれば、副作用のリスクも低く抑えられます。
バイアグラやシアリスとの違いは何ですか?
バルデビン(バルデナフィル)はバイアグラ(シルデナフィル)と比較して効果発現が早く、食事の影響を受けにくい傾向があります。
シアリス(タダラフィル)は持続時間が最大36時間と長い特徴がありますが、効果発現はバルデナフィルより遅めです。それぞれの特性に応じて選択してください。
毎日飲む薬ですか?
バルデビンは毎日服用する薬ではありません。性行為の前に必要に応じて服用する頓用タイプの薬です。
24時間以内に2回以上服用することは避け、前回の服用から24時間以上の間隔をあけてください。
バルデビンに関連する添付文書等の参考資料
バルデビンの有効成分(バルデナフィル)に関する参考資料を以下に掲載します。