ヤスミン(低用量ピル:ドロスピレノン / エチニルエストラジオール)
ヤスミン(Yasmin)は、第4世代の黄体ホルモンであるドロスピレノン3.0mgとエチニルエストラジオール0.030mgを配合した低用量経口避妊薬(OC)です。1相性ピルであるため全錠のホルモン量が一定で、飲み間違いの心配がなく使いやすいのが特徴です。
ドロスピレノンには抗アンドロゲン作用と利尿作用があるため、従来のピルで見られがちだったニキビ・多毛・むくみ・体重増加といった副作用が出にくい点が大きなメリットです。21日間の実薬服用後に7日間の休薬を置く「21+7サイクル」で服用します。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Atsu薬剤師資格をもち、現在でも調剤薬局で勤務しています。また医療雑誌の編集にも携わっております。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
ヤスミンの概要
- ドロスピレノン3.0mgとエチニルエストラジオール0.030mgを配合した低用量経口避妊薬(OC)です
- 第4世代の1相性ピルで、全錠のホルモン量が一定のため飲み間違いの心配がありません
- 抗アンドロゲン作用により、ニキビや多毛といった副作用が出にくい特徴があります
- 利尿作用(抗ミネラルコルチコイド作用)により、むくみや体重増加を抑える働きがあります
- バイエルシェリング(Bayer Schering Pharma)製
ヤスミンの製造元はバイエル社(Bayer AG)の医薬品部門であるバイエルシェリング(Bayer Schering Pharma)です。バイエル社は1863年にドイツで創業された世界的な製薬・化学企業であり、その医薬品部門は婦人科領域のホルモン製剤において長年の実績を有しています。
ヤスミンは世界100ヶ国以上で承認されている信頼性の高い経口避妊薬であり、同社の主力製品のひとつです。
| 商品名 | ヤスミン(Yasmin) |
|---|---|
| 内容量 | 21錠 |
| 効果・効能 | 避妊 |
| 有効成分 | ・ドロスピレノン 3.0mg ・エチニルエストラジオール 0.030mg |
| 副作用 | ・頭痛 ・悪心(吐き気) ・乳房痛 |
| 形状・剤形 | フィルムコーティング錠 |
| ブランド | バイエルシェリング(Bayer Schering Pharma) |
Atsu海外の臨床試験では正しく服用した場合に99%以上の避妊効果が確認されており、世界100ヶ国以上で承認されている信頼性の高い経口避妊薬です。
ヤスミンはこんな方におすすめ
- 確実な避妊を希望しており、毎日の服薬習慣を守れる方
- 従来のピルでニキビや多毛が気になった方
- ピルの服用によるむくみや体重増加を避けたい方
- 生理周期を安定させたい方
- 信頼できるメーカーの低用量ピルを探している方
ヤスミンの有効成分について
ヤスミンには、黄体ホルモンであるドロスピレノンと卵胞ホルモンであるエチニルエストラジオールの2種類の女性ホルモンが配合されています。この2つの成分が協調して排卵を抑制し、子宮頸管粘液の性状を変化させ、子宮内膜の状態を変えることで高い避妊効果を発揮します。
ドロスピレノンについて
ドロスピレノンは第4世代の黄体ホルモン(プロゲスチン)で、スピロノラクトン誘導体として合成された化合物です。排卵を抑制するだけでなく、抗アンドロゲン作用(男性ホルモン様の作用を抑える働き)を持つ点が大きな特徴です。
この抗アンドロゲン作用により、従来のピルで見られたニキビや多毛といった副作用が出にくくなっています。また、弱い抗ミネラルコルチコイド作用(利尿作用)があるため、むくみや体重増加を抑える働きも期待できます。
エチニルエストラジオールについて
エチニルエストラジオールは合成卵胞ホルモン(エストロゲン)の一種で、多くの経口避妊薬に使用されている成分です。排卵を抑制し、月経周期を安定させる役割を担っています。
ヤスミンではその含有量が0.030mgであり、一般的な低用量ピルの範囲内に該当します。なお、同じバイエル社製のヤーズ(0.020mg)と比較するとエチニルエストラジオールの含有量がやや多いため、不正出血が起こりにくい傾向があります。
Atsuドロスピレノンはスピロノラクトン誘導体であるため、体内でナトリウムと水分の排出を促す構造的特性を持っています。
従来のピルに使われていたレボノルゲストレルやデソゲストレルといった黄体ホルモンでは、エストロゲンによる水分貯留を打ち消す作用がありませんでした。
ドロスピレノンはこの水分貯留を抑える作用を併せ持つため、むくみや体重増加が起こりにくいのが特徴です。
ただし、この利尿作用により血清カリウム値が上昇する可能性があるため、腎機能が低下している方やカリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン等)を服用中の方は、服用前に必ず医師にご相談ください。
ヤスミンの効果・効能
- 経口避妊(正しく服用した場合の避妊効果は99%以上)
- 月経周期の安定化
- 月経痛や経血量の軽減
- ニキビの改善(抗アンドロゲン作用による)
ヤスミンの主な効能は経口避妊です。ドロスピレノンとエチニルエストラジオールの2つの成分が排卵を抑制し、子宮頸管粘液の粘度を高めて精子の侵入を防ぎ、子宮内膜を着床しにくい状態にすることで、多角的に避妊効果を発揮します。
また、月経周期が28日間に規則化されるため、生理の予測がしやすくなります。排卵を抑制し子宮内膜の増殖を抑えることで、生理痛の軽減や経血量の減少にもつながります。
ドロスピレノンの抗アンドロゲン作用により、男性ホルモンに起因するニキビの改善効果も期待できます。ただし、ヤスミンはニキビ治療薬として承認されている薬ではなく、あくまで副次的な効果として報告されているものです。
ヤスミンの服用方法・使用方法
| 1回の用量 | 1錠 |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回 |
| 服用間隔 | 24時間 |
| 服用するタイミング | 毎日同じ時刻に服用 |
シート裏面に記載された曜日に従い、矢印の方向へ毎日1錠を一定の時刻に水またはぬるま湯で服用してください。21日間連続で服用した後、7日間の休薬期間を設けます。
休薬期間中(通常は服用終了後2〜3日目)に消退出血(生理に似た出血)が起こります。出血が7日間で終わらない場合でも、休薬期間の翌日(8日目)から新しいシートの服用を開始してください。
飲み始めのタイミング
Day1スタート:月経初日から服用を開始します。この方法であれば、服用初日から避妊効果が得られます。
Sundayスタート:月経が始まった週の最初の日曜日から服用を開始します。月経初日が日曜日であればその日から開始してください。この方法では、服用開始後7日間は他の避妊法を併用してください。週末に消退出血が重ならないメリットがあります。
使用上の注意
1錠飲み忘れた場合は、気づいた時点で直ちに飲み忘れた分を服用し、その日の錠剤も通常通りの時刻に服用してください。1日に2錠服用することになる場合があります。
2錠以上連続で飲み忘れた場合は、気づいた時点で直近の飲み忘れ分1錠を服用し、その日の錠剤も通常通りの時刻に服用してください。残りの飲み忘れ分は廃棄し、7日間連続で服用するまでは、コンドームなど他の避妊法を併用してください。なお、第3週目(シート15〜21番目)に2錠以上の飲み忘れがあった場合は、休薬期間を設けずに新しいシートを開始する方法もあります。詳しくは医師にご相談ください。
特に第1週目(シート1〜7番目)の飲み忘れは避妊効果への影響が大きいため、十分にご注意ください。
Atsu飲み忘れが1錠(24時間以内)であれば、気づいた時点ですぐに服用すれば避妊効果への影響は比較的限定的です。
毎日決まった時間に服用する習慣をつけることが最も大切であり、就寝前や朝食後など日常のルーティンに組み込むと飲み忘れを防ぎやすくなるでしょう。
また、激しい嘔吐や下痢が服用後3〜4時間以内に起きた場合は、有効成分が十分に吸収されていない可能性があります。
その場合は追加で1錠を服用し、症状が24時間以上続くときは飲み忘れた場合と同様の対応を取ってください。
ヤスミンの21+7サイクルと休薬期間について
ヤスミンは、実薬21錠を連続服用した後に7日間の休薬期間を設ける「21+7サイクル」を採用しています。休薬期間中にプラセボ(偽薬)を服用するタイプではなく、薬を飲まない7日間として管理します。
休薬期間中にはホルモン濃度が低下し、通常は服用終了後2〜3日目に消退出血が始まります。この出血は通常の生理と比較して経血量が少なく、期間も短い傾向があります。
7日間の休薬を終えたら、出血の有無にかかわらず翌日(8日目)から新しいシートの1番目を飲み始めてください。休薬期間を8日以上に延ばすと排卵が再開し、避妊効果が低下するおそれがあるため注意が必要です。
| 項目 | ヤスミン | ヤミニ | ヤーズ |
|---|---|---|---|
| 分類 | 先発医薬品 | ジェネリック医薬品 | 先発医薬品 |
| 種別 | 低用量ピル(OC) | 低用量ピル(OC) | 超低用量ピル(LEP:月経困難症治療薬) |
| ドロスピレノン | 3.0mg | 3.0mg | 3.0mg |
| エチニルエストラジオール | 0.030mg | 0.030mg | 0.020mg |
| 服用サイクル | 21+7(休薬) | 21+7(休薬) | 24+4(プラセボ) |
| 1シートの錠数 | 21錠 | 21錠 | 28錠 |
| 製造元 | バイエルシェリング | ルピン(Lupin Ltd.) | バイエル(Bayer Pharma AG) |
ヤスミンの警告・禁忌・副作用
警告
ヤスミンの服用により、血栓症(静脈血栓塞栓症、動脈血栓塞栓症)があらわれ、致死的な経過をたどることがあります。以下のような症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診してください。
- 下肢(ふくらはぎ)の急激な痛みや腫れ ─ 深部静脈血栓症を示唆
- 突然の息切れや胸の痛み ─ 肺塞栓症を示唆
- 激しい頭痛やめまい ─ 脳血管障害を示唆
- 手足の脱力やしびれ、ろれつが回らない ─ 脳血管障害を示唆
- 急に目が見えにくくなる、視野の異常 ─ 脳血管障害を示唆
血栓症のリスクは、年齢、喫煙、肥満(BMI 30以上)、長期間の安静状態、血栓症の家族歴などによって高まります。服用中は禁煙を徹底し、水分を十分に摂取してください。
禁忌
以下に該当する方はヤスミンを服用できません。
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある方
- 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患またはその既往歴がある方
- 35歳以上で1日15本以上喫煙する方
- 前兆(閃輝暗点、星型閃光等)を伴う片頭痛のある方
- エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳癌、子宮内膜癌等)またはその疑いがある方
- 診断の確定していない異常性器出血のある方
- 血管病変を伴う糖尿病の方
- 血栓性素因のある方、抗リン脂質抗体症候群の方
- コントロール不良の高血圧のある方(収縮期160mmHg以上または拡張期100mmHg以上)
- 手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内および長期間安静状態の方
- 重篤な肝障害・肝腫瘍のある方
- 重篤な腎障害または急性腎障害のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある方、授乳中の方
副作用
ヤスミンの服用により、以下の副作用が報告されています。特に服用開始初期に症状が出やすく、多くの場合は3ヶ月以内に軽減します。
| 頻度 | 副作用 |
|---|---|
| 5%以上 | ・頭痛(41.0%) ・悪心/吐き気(29.8%) ・乳房痛(22.5%) ・凝固検査異常(20.2%) ・不正子宮出血 ・トリグリセリド上昇 |
| 1〜5%未満 | ・乳房不快感 ・嘔吐 ・腹部不快感 ・下痢 ・傾眠 ・浮動性めまい ・倦怠感 ・体重増加 ・末梢性浮腫(むくみ) |
| 1%未満 | ・抑うつ気分 ・動悸 ・高血圧 ・肝機能検査異常 ・発疹 |
| 重大な副作用 | ・血栓症(四肢、肺、心、脳、網膜等) |
Atsu血栓症(静脈血栓塞栓症)のリスクについては過度に心配する必要はありませんが、正しく理解しておくことが重要です。
ピルを服用していない女性の血栓症発症率は年間1万人あたり1〜5人であるのに対し、低用量ピル服用者では年間1万人あたり3〜9人とされています。
この数値は妊娠中(5〜20人)や産褥期(40〜65人)と比較すると低い水準にとどまっています。
特に服用開始から3〜4ヶ月間はリスクが相対的に高まりやすい時期とされているため、ふくらはぎの痛みや腫れ、突然の息切れ、激しい頭痛などの症状が現れた場合は直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。
ヤスミンの他の薬との相互作用
ヤスミンには併用を禁止されている薬はありません(併用禁忌なし)。ただし、以下の薬剤・食品との併用には注意が必要です。
併用に注意すること
ヤスミンの効果を減弱させる可能性のある薬剤
以下の薬剤は肝臓の代謝酵素を誘導し、ヤスミンの血中濃度を低下させることがあります。併用中は避妊効果が十分に得られない可能性があるため、他の避妊法の併用をご検討ください。
- リファンピシン(抗結核薬)
- バルビツール酸系製剤(フェノバルビタール等)
- ヒダントイン系製剤(フェニトインナトリウム等)、カルバマゼピン、トピラマート
- ボセンタン、モダフィニル
- テトラサイクリン系抗生物質、ペニシリン系抗生物質(アンピシリン等)
- HIVプロテアーゼ阻害剤(ネルフィナビル、リトナビル、ダルナビル等)
- 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(ネビラピン、エファビレンツ)
ヤスミンの血中濃度を上昇させる可能性のある薬剤
以下の薬剤はヤスミンの代謝を阻害し、血中濃度を上昇させることがあります。副作用が強く出る可能性があるため注意が必要です。
- フルコナゾール、ボリコナゾール、イトラコナゾール(抗真菌薬)
- アタザナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤)
- エトラビリン(非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤)
ヤスミンにより作用が変化する可能性のある薬剤
ヤスミンの成分が他の薬の代謝に影響を与え、その効果を増強または減弱させることがあります。以下の薬を服用中の方は主治医にお伝えください。
- 副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン等):作用が増強される可能性
- テオフィリン、チザニジン塩酸塩:血中濃度が上昇する可能性
- 血糖降下剤(インスリン製剤、スルフォニル尿素系製剤等):血糖降下作用が減弱する可能性
- ラモトリギン、モルヒネ、サリチル酸:血中濃度が低下する可能性
血清カリウム値を上昇させる可能性のある薬剤
ドロスピレノンには弱い抗ミネラルコルチコイド作用があるため、以下の薬剤と併用すると血清カリウム値が上昇する可能性があります。特に腎機能が低下している方は注意してください。
- カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン等)、カリウム製剤
- ACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗剤
- ヘパリン
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)はサプリメントやハーブティーに含まれる成分で、肝臓の代謝酵素を誘導しヤスミンの効果を減弱させます。
- ヤスミンの服用中はセイヨウオトギリソウを含む食品・サプリメントを摂取しないでください
ヤスミンの注意事項
- 服用中は禁煙してください。年齢および喫煙量により、心血管系の重篤な副作用のリスクが増大します
- 定期的な検査(6ヶ月ごとの血圧測定・乳房検査、年1回以上の子宮頸部細胞診など)を受けてください
- 体を動かせない状態が続く場合や脱水状態では血栓症のリスクが高まるため、十分な水分補給を心がけてください
- 不正出血が長期間続く場合や症状の改善が見られない場合は、主治医にご相談ください
- 自己判断で服用を中止したり、用量を変更したりしないでください
- 直射日光・高温多湿を避け、室温(1〜30℃)で保管してください
ヤスミンのよくある質問
ヤスミンはどのような薬ですか?
ヤスミンはドロスピレノンとエチニルエストラジオールを配合した低用量経口避妊薬(OC)で、避妊を目的として使用されます。排卵を抑制し、子宮頸管粘液の粘度を高め、子宮内膜の状態を変化させることで高い避妊効果を発揮します。
ドイツのバイエルシェリング社が製造する先発品であり、世界100ヶ国以上で承認されている信頼性の高いピルです。ただし、日本国内では未承認のため、個人輸入による入手となります。
ヤスミンとヤーズの違いは何ですか?
ヤスミンとヤーズの最大の違いはエチニルエストラジオールの含有量と服用サイクルです。ヤスミンはエチニルエストラジオールが0.030mg配合の低用量ピルで、21錠の実薬+7日間の休薬という「21+7サイクル」を採用しています。
一方、ヤーズはエチニルエストラジオールが0.020mgの超低用量ピルで、24錠の実薬+4錠のプラセボという「24+4サイクル」を採用しています。ヤーズは日本国内で月経困難症治療薬(LEP)として承認されており、保険適用で処方を受けることが可能です。対してヤスミンは日本では未承認であり、海外で避妊薬として使用されている点が大きな違いです。
ヤスミンを飲むと太りますか?
ヤスミンはむしろ体重増加が起こりにくいピルです。配合されているドロスピレノンには利尿作用があるため、従来のピルで見られたむくみや水分貯留による体重増加が軽減されています。
臨床的に有意な体重増加が見られたケースは少なく、多くの方は服用前と比べて大きな体重変化はありません。ただし、食欲の変化には個人差がありますので、気になる場合は主治医にご相談ください。
ヤスミンの血栓症のリスクは大丈夫ですか?
ヤスミンに限らず、すべてのピル(経口避妊薬)には血栓症のリスクがあります。ただし、そのリスクは正しく理解しておくことが大切です。
ピルを服用していない方の血栓症発症率は年間1万人あたり1〜5人であるのに対し、低用量ピル服用者では年間1万人あたり3〜9人です。妊娠中(5〜20人)や出産時(40〜65人)と比較すると低い水準です。
喫煙、肥満(BMI 30以上)、長時間の安静状態はリスクを高めるため、服用中は禁煙を徹底し、適度な運動と水分補給を心がけてください。
ヤスミンの休薬期間中に生理が来ない場合はどうすればよいですか?
休薬期間中に消退出血が来なくても、飲み忘れなく正しく服用していた場合は、予定通り新しいシートの服用を開始してください。消退出血が起こらないケースは長期服用者でまれに見られます。
ただし、2周期連続で消退出血がない場合は妊娠の可能性を否定するために妊娠検査を行ってください。飲み忘れがあった周期で出血がない場合も同様です。