ゾビラックス(抗ヘルペスウイルス薬:アシクロビル)
ゾビラックス(Zovirax)は、世界初の抗ヘルペスウイルス薬として開発された、単純ヘルペスウイルス(HSV)および水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に対する治療薬です。有効成分アシクロビルがウイルスのDNA複製を選択的に阻害することで、ヘルペスウイルスの増殖を抑え、症状の改善と治癒を促進します。
1985年に日本で承認されて以来、口唇ヘルペスや性器ヘルペス、帯状疱疹の標準治療薬として長い実績があります。ウイルスに感染した細胞にのみ選択的に作用する仕組みのため、正常な細胞への影響が少なく、高い安全性を備えている点が特長です。
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また、クロビラックスの口コミ・効果・感想(レビュー)もございますので、ぜひこちらもご覧ください。

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ゾビラックスの概要
- アシクロビルを有効成分とする世界初の抗ヘルペスウイルス薬(先発薬)
- 単純疱疹(口唇ヘルペス・性器ヘルペス)、帯状疱疹に幅広く対応
- ウイルス感染細胞にのみ選択的に作用し、正常細胞への影響が少ない
- グラクソ・スミスクライン(GSK)製
ゾビラックスの製造元はグラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline / GSK)です。GSKはイギリスに本社を置く世界最大級の製薬企業の一つで、感染症・ワクチン・呼吸器・免疫領域など幅広い医薬品を世界各国で展開しています。
| 商品名 | ゾビラックス(Zovirax) |
|---|---|
| 内容量 | ・200mg:25錠 ・400mg:50錠 ・800mg:25錠 |
| 効果・効能 | ・単純疱疹(口唇ヘルペス・性器ヘルペス等) ・帯状疱疹 ・単純ヘルペスウイルス感染症の発症抑制 |
| 有効成分 | アシクロビル(Aciclovir) |
| 副作用 | ・腎機能障害 ・頭痛 ・吐き気 ・下痢 ・めまい |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline) |
Atsuアシクロビルは1977年にガートルード・エリオン博士とジョージ・ヒッチングス博士らのグループによって報告された抗ウイルス薬です。
エリオン博士とヒッチングス博士は「薬物療法における重要な原理の発見」により、1988年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
ゾビラックスは日本では1985年に承認されて以来、ヘルペスウイルス感染症治療の基本薬として広く使われ続けています。
長い臨床実績に裏付けられた有効性と安全性が、現在も高い信頼につながっているといえるでしょう。
ゾビラックスはこんな方におすすめ
- 口唇ヘルペスや性器ヘルペスの症状を早く治したい方
- 帯状疱疹の痛みや水疱の広がりを抑えたい方
- ヘルペスの再発を繰り返しており、発症を予防したい方
- ジェネリックではなく先発薬(オリジナル)を使用したい方
- 長い臨床実績のある治療薬で安心して治療を進めたい方
ゾビラックスの有効成分について
ゾビラックスの有効成分はアシクロビル(Aciclovir)です。アシクロビルはヌクレオシドアナログ(核酸類似体)に分類される抗ウイルス薬であり、ヘルペスウイルスのDNA複製を選択的に阻害することで抗ウイルス効果を発揮します。
アシクロビルは体内に入っただけでは不活性な状態にとどまります。ヘルペスウイルスに感染した細胞内で、ウイルス由来のチミジンキナーゼによって最初のリン酸化を受け、その後さらに細胞内酵素によって三リン酸体(活性型)に変換されます。
この活性型アシクロビル三リン酸体がウイルスのDNAポリメラーゼに対して選択的に作用し、ウイルスDNAの伸長を停止させることでウイルスの増殖を抑えます。正常細胞にはウイルス由来のチミジンキナーゼが存在しないため、アシクロビルは感染細胞にのみ選択的に作用するのが最大の特徴です。
Atsuアシクロビルの最大の特徴は、ウイルスに感染していない正常な細胞にはほとんど影響を与えない「選択的作用機序」にあります。
活性化の最初のステップに、ウイルス由来のチミジンキナーゼという酵素が必要なため、ウイルスが存在しない細胞ではアシクロビルが活性化されにくい仕組みです。
ただし、アシクロビルはウイルスの増殖を抑える薬であり、体内からウイルスを完全に除去するものではありません。
ヘルペスウイルスは症状が治まった後も神経節に潜伏し続けるため、免疫力が低下した際に再活性化して再発する可能性があります。
この点はあらかじめご理解ください。
ゾビラックスの効果・効能
- 単純疱疹(口唇ヘルペス・性器ヘルペス等)
- 帯状疱疹
- 単純ヘルペスウイルス感染症の発症抑制(再発抑制療法)
ゾビラックスは単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)および2型(HSV-2)、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に対して抗ウイルス活性を示します。口唇や性器に発症する単純疱疹では、水疱の形成を抑え、痛みや不快感を軽減し、治癒期間を短縮する効果が期待できます。
帯状疱疹に対しては、皮膚病変の拡大を抑えるとともに、急性期の疼痛を緩和し、合併症のリスク低減にも寄与するとされています。できるだけ早い段階で服用を開始することが、治療効果を高めるうえで重要です。
また、性器ヘルペスを年に6回以上繰り返す方には、再発抑制療法として低用量のアシクロビルを継続服用する方法もあり、日本の添付文書にも「単純ヘルペスウイルス感染症の発症抑制」として適応が認められています。
ゾビラックスの服用方法・使用方法
ゾビラックスの用量は適応症によって異なります。以下のテーブルを参考に、適切な用量を守って服用してください。
| 適応症 | 1回の用量 | 1日の服用回数 | 服用間隔 |
|---|---|---|---|
| 単純疱疹 | 200mg | 5回 | 約4時間ごと(就寝中を除く) |
| 帯状疱疹 | 800mg | 5回 | 約4時間ごと(就寝中を除く) |
| 再発抑制療法 | 200mg | 2〜4回 | 約6〜12時間ごと |
使用上の注意
- 水またはぬるま湯でたっぷりの水分とともに服用してください(腎機能への負担を軽減するため、十分な水分摂取が重要です)
- 症状に気づいたらできるだけ早く服用を開始してください。早期の服用開始が治療効果を高めます
- 単純疱疹の治療期間は通常5日間、帯状疱疹の治療期間は通常7日間です
- 腎機能が低下している方は用量の調節が必要です。医師の指示に従ってください
- 飲み忘れた場合は気づいた時点で服用し、次の服用時間が近い場合は1回分を飛ばしてください
Atsuゾビラックスの服用で最も重要なのは「早期開始」と「十分な水分摂取」の2点です。
ヘルペスの前駆症状(ピリピリ感、かゆみ、違和感など)に気づいた段階ですぐに服用を開始することで、水疱の形成を最小限に抑えることが期待できます。
また、アシクロビルは主に腎臓から排泄される薬剤であるため、服用中は十分な水分を摂取し、腎臓への負担を軽減するよう心がけてください。
目安として、意識的にこまめな水分補給を行うことが大切です。
ゾビラックスとバルトレックスの比較
ゾビラックス(アシクロビル)とバルトレックス(バラシクロビル)は、どちらもヘルペスウイルス感染症の治療に広く用いられる抗ウイルス薬です。バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグであり、体内で加水分解を受けてアシクロビルに変換されたのち、効果を発揮します。
両剤の最も大きな違いは服用回数と吸収率です。バルトレックスはアシクロビルと比較して経口吸収率が約3〜5倍高いため、1日の服用回数が少なく済みます。一方、ゾビラックスは薬価がバルトレックスより低く、長期投与時のコスト面で優位性があるといえるでしょう。
| 比較項目 | ゾビラックス (アシクロビル) | バルトレックス (バラシクロビル) |
|---|---|---|
| 有効成分 | アシクロビル | バラシクロビル(体内でアシクロビルに変換) |
| 経口吸収率 | 約15〜30% | 約54% |
| 単純疱疹の用量 | 200mg×1日5回 | 500mg×1日2回 |
| 帯状疱疹の用量 | 800mg×1日5回 | 1000mg×1日3回 |
| 服用の利便性 | 1日5回(約4時間ごと) | 1日2〜3回 |
| 薬価 | 比較的安価 | ゾビラックスより高価 |
| 発売年(日本) | 1985年 | 2000年 |
いずれの薬剤も最終的な活性成分はアシクロビルであるため、抗ウイルス効果そのものに大きな差はありません。服用回数の少なさを重視する場合はバルトレックス、コストを重視する場合はゾビラックスが適しているといえます。
ゾビラックスの警告・禁忌・副作用
禁忌
以下に該当する方はゾビラックスを服用できません。
- アシクロビルまたはバラシクロビルに対し過敏症(アレルギー症状)の既往歴がある方
慎重投与
以下に該当する方は、使用前に医師または薬剤師にご相談ください。
- 腎機能が低下している方(アシクロビルは主に腎臓から排泄されるため、用量調節が必要です)
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方
- 授乳中の方(アシクロビルが乳汁中に移行します)
- 高齢の方(腎機能が低下している可能性が高いため)
- 脱水状態にある方
副作用
ゾビラックスの服用により、以下のような副作用が現れることがあります。
- 消化器:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
- 精神神経系:頭痛、めまい、倦怠感
- 皮膚:発疹、光線過敏症、かゆみ
- 肝臓:AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇
- 血液:白血球減少、血小板減少
重篤な副作用
- 急性腎障害:尿量の減少、むくみ、倦怠感などが現れた場合は直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。十分な水分補給で予防が可能です
- アシクロビル脳症(精神神経症状):意識障害、幻覚、痙攣、振戦、興奮などの症状が現れた場合は速やかに医療機関へご相談ください
- アナフィラキシー:呼吸困難、全身の発疹、血管浮腫などの症状が現れた場合は直ちに服用を中止してください
- 汎血球減少・無顆粒球症:突然の高熱、さむけ、のどの痛み、出血傾向などが現れた場合は血液検査が必要です
Atsuゾビラックスで特に注意すべき副作用は急性腎障害とアシクロビル脳症の2つです。
アシクロビルは腎臓で排泄される際に尿細管内で結晶化することがあり、これが急性腎障害の原因となり得ます。
十分な水分を摂取しながら服用することで、結晶化のリスクを軽減できるため、水分補給は必ず意識してください。
アシクロビル脳症は、特に腎機能が低下している方や高齢の方で注意が必要です。
腎機能低下によりアシクロビルの血中濃度が上昇しやすくなり、意識障害や幻覚、振戦などの精神神経症状が現れることがあります。
発生頻度は高くありませんが、異常を感じた場合は速やかに医療機関を受診してください。
ゾビラックスの他の薬との相互作用
併用しないこと(併用禁忌)
ゾビラックスと併用が禁止されている薬剤は現在報告されていません。
併用に注意すること(併用注意)
以下の薬剤とゾビラックスを併用する場合は注意が必要です。
プロベネシド
痛風の治療に用いられる尿酸排泄促進薬です。プロベネシドはアシクロビルの腎尿細管での分泌を阻害するため、アシクロビルの血中濃度が上昇します。
- アシクロビルの排泄が遅延し、副作用のリスクが高まる可能性があります
- 併用する場合は医師に相談し、用量の調節について確認してください
ミコフェノール酸モフェチル
臓器移植後の拒絶反応を予防するために用いられる免疫抑制薬です。アシクロビルとミコフェノール酸モフェチルの活性代謝物は、ともに腎尿細管で分泌されるため、競合が起こります。
- 両方の薬の血中濃度が上昇し、それぞれの副作用リスクが高まる可能性があります
- 臓器移植後にゾビラックスを服用する場合は、担当医に必ず相談してください
テオフィリン
気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に用いられる気管支拡張薬です。アシクロビルとの併用でテオフィリンの血中濃度が上昇するとの報告があります。
- テオフィリンの血中濃度上昇により、吐き気や動悸などの中毒症状が現れるおそれがあります
- テオフィリン製剤を使用中の方は、ゾビラックスとの併用前に医師に相談してください
腎毒性のある薬剤
アミノグリコシド系抗生物質やシクロスポリンなど、腎臓に負担をかける薬とアシクロビルを併用すると、腎機能障害のリスクが高まります。
- 腎機能障害が増強するおそれがあるため、腎機能のモニタリングが必要です
- 腎臓に負担がかかる薬を服用中の方は、必ず医師にお伝えください
ゾビラックスの注意事項
- 服用中は十分な水分摂取を心がけてください。脱水状態での服用は急性腎障害のリスクを高めます
- 帯状疱疹は症状出現後できるだけ早く(72時間以内が望ましい)治療を開始してください
- 処方された期間は症状が改善しても最後まで服用を続けてください
- ゾビラックスはヘルペスウイルスの根治薬ではなく、ウイルスの増殖を抑える薬です。再発の可能性は残ります
- 性器ヘルペスの方は症状がある間の性行為を避け、パートナーへの感染防止に努めてください
- 高温多湿・直射日光を避け、こどもの手が届かない場所に保管してください
ゾビラックスのよくある質問
ゾビラックスとバルトレックスはどちらが効果的ですか?
最終的な活性成分はどちらもアシクロビルであるため、抗ウイルス効果に大きな違いはありません。バルトレックスはアシクロビルのプロドラッグで経口吸収率が高いため、1日の服用回数が少なくて済む利点があります。
一方、ゾビラックスは薬価が比較的安く、長期的な再発抑制療法ではコスト面で優位性があります。服用の利便性を重視するかコストを重視するかで選択が変わるでしょう。
ゾビラックスはヘルペスを完治させられますか?
ゾビラックスはヘルペスウイルスの増殖を抑える薬であり、ウイルスを体内から完全に除去することはできません。ヘルペスウイルスは神経節に潜伏し、免疫力が低下した際に再活性化して症状が再発します。
ただし、再発を繰り返す方には再発抑制療法として低用量のアシクロビルを継続服用する方法があり、再発頻度を大幅に減らす効果が期待できます。
ゾビラックスの200mg・400mg・800mgはどう使い分けるのですか?
適応症によって使用する規格が異なります。単純疱疹(口唇ヘルペス・性器ヘルペス)には200mg錠を1回1錠・1日5回、帯状疱疹には800mg錠を1回1錠・1日5回が標準的な用量です。
400mg錠は200mg錠を2錠分まとめて服用する代替として使用できるほか、海外では腎機能低下時の用量調節にも用いられます。ご自身の症状に合った規格を選択してください。
ゾビラックスの服用中に注意すべき飲み物や食べ物はありますか?
特定の食品との相互作用は報告されていませんが、服用中は十分な水分摂取を心がけることが最も重要です。アシクロビルは腎臓から排泄される際に尿細管で結晶化する可能性があるため、脱水状態を避ける必要があります。
アルコールとの直接的な相互作用は知られていませんが、飲酒による脱水は腎機能への負担を増すおそれがあるため、過度な飲酒は控えるようにしてください。
クロビラックスの口コミ・効果・感想(レビュー)
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ゾビラックスに関連する添付文書等の参考資料
ゾビラックスに関する詳細な情報は、以下の公的機関およびデータベースの資料をご参照ください。