マレグラPRO(不感症治療薬:シルデナフィル)
マレグラPROは「女性用バイアグラ」とも呼ばれる、女性の不感症改善を目的とした治療薬です。有効成分にはシルデナフィルが配合されており、性的興奮のタイミングで女性器周辺の血流を増やすことで、膣分泌液の分泌を促し、性交に適した体の状態へと整えてくれます。
効果は服用後およそ30分であらわれはじめ、約5時間にわたって持続します。また、同じ成分を含む製剤の中でも1錠あたりの価格が手頃なため、費用を抑えながら不感症の改善に取り組みたい方や、まず気軽に試してみたい方にとって選びやすい薬といえます。
なお、本ページは薬剤師が執筆しております。
Yuu総合病院で院内薬剤師として勤務し、糖尿病病棟の担当や患者さん向けの講座開催を経験しました。その後は調剤薬局にて在宅訪問や無菌調剤にも携わり、幅広い現場での知識と実践を積んでいます。
また、食と健康のつながりを深めるため薬膳アドバイザーの資格も取得しています。
さらに、医学誌編集経験を持つ看護師が最終確認を行い、医療の専門家による二重のチェック体制で情報の正確性を担保しています。
Ray看護師資格を有し、総合病院で勤務。退職後、出版社に勤務し、医学誌の編集も担当しておりました。
※本ページの初稿は薬剤師が執筆しております。メドノア編集部が必要に応じて加筆・修正を行いますが、その際も情報の正確性と信頼性を損なわないよう細心の注意を払っています。
マレグラPROの概要
- 有効成分シルデナフィル配合の女性用不感症治療薬
- 女性器周辺の血流を増やし、膣分泌液の分泌を促す
- 効果は服用後約30分で発現し、約5時間持続
- 1/4錠~1/2錠(25~50mg)を性交の約1時間前に服用
- 女性用シルデナフィル製剤の中でも1錠あたりの価格が手頃
マレグラPROの製造元はインドのサンライズレメディーズ(Sunrise Remedies Pvt. Ltd.)です。同社はインド・グジャラート州に拠点を置く製薬企業で、WHO-GMP基準に準拠した製造施設で医薬品を製造しており、品質管理体制に定評があります。
| 商品名 | マレグラPRO(Malegra PRO) |
|---|---|
| 内容量 | 10錠 |
| 効果・効能 | 不感症(性交時に濡れない、性的感度およびオーガズムが得られない女性に有効) |
| 有効成分 | シルデナフィル 100mg |
| 副作用 | ・ほてり、潮紅 ・頭痛 ・鼻づまり ・消化不良 |
| 形状・剤形 | 錠剤 |
| ブランド | サンライズレメディーズ(Sunrise Remedies Pvt. Ltd.) |
YuuマレグラPROに含まれるシルデナフィルは、男性のED治療薬として知られる「バイアグラ」と同じ有効成分です。
女性が服用した場合は、女性器周辺の血管に作用して血流を促進することで、膣の潤いを高めたり、性的な感度を向上させたりする効果が期待できます。
マレグラPROは1錠100mgの製剤ですが、女性の場合、いきなり1錠を服用するのではなく、まず1/4錠(25mg)程度の少量から始めることをお勧めします。
個人差がありますので、ご自身の体の反応を確認しながら、無理のない範囲で自分に合った用量を見つけていくことが大切です。
マレグラPROはこんな方におすすめ
- 性交時に十分に濡れず、痛みを感じやすい方
- 性的な刺激に対して感度が鈍く、興奮しにくいと感じている方
- オーガズムになかなか達することができない方
- 費用を抑えながら不感症の改善に取り組みたい方
Yuu女性の不感症は、単一の原因で起こることは少なく、複数の要因が重なって生じるケースがほとんどです。
日常的なストレスや慢性的な疲労は、自律神経のバランスを乱し、性的興奮に必要な副交感神経の働きを抑制します。
また、エストロゲンをはじめとするホルモンバランスの変化は、膣粘膜の萎縮や分泌液の減少に直接影響するため、加齢や産後・更年期に症状が強くなる方も少なくありません。
さらに、パートナーとの関係における心理的な緊張や不安も、身体的な反応を妨げる大きな要因となります。
不感症は非常に相談しにくいデリケートな悩みですが、原因に応じた適切なアプローチによって改善が期待できる症状です。
マレグラPROに含まれるシルデナフィルは、こうした身体的な反応の低下に対して血流改善という薬理的なアプローチで働きかけます。
女性用シルデナフィル製剤の中でも手頃な価格帯であるため、まず薬による効果を確認してみたいという方にとっても、始めやすい選択肢のひとつといえます。
マレグラPROの有効成分について
マレグラPROの有効成分はPDE5阻害薬に分類されるシルデナフィル(Sildenafil)で、1錠あたり100mgを含有しています。
性的な刺激を受けると、体内ではcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が生成され、血管が広がって血流が増えます。通常、cGMPはPDE5という酵素によって分解されますが、シルデナフィルはこのPDE5の働きを抑えることで、cGMPが分解されにくくなり、血管が広がった状態が長く保たれます。
女性の場合、この血流増加によって女性器周辺の血管が拡張し、膣壁の充血や膣分泌液の分泌が促されます。その結果、性的な感度が高まり、オーガズムに達しやすくなる効果が期待できます。
マレグラPROの効果・効能
- 不感症(性行為時に濡れない、性的感度およびオーガズムが得られない女性に有効)
マレグラPROは、女性器周辺の血管を拡張して血流を促進させ、膣分泌液が分泌しやすい状態をつくります。膣内が潤うことで性交痛の軽減や性的快感の向上が期待できます。
効果は服用後約30分で現れはじめ、約1時間後にピークを迎え、約5時間にわたって持続します。なお、マレグラPROには催淫効果はなく、性的な刺激や興奮がない状態では膣分泌液が分泌されたり興奮が高まったりすることはありません。
| 効きはじめ | 服用後 約30分 |
|---|---|
| 効果のピーク | 服用後 約1時間 |
| 効果の持続時間 | 約5時間 |
YuuマレグラPROには催淫効果、つまり性欲そのものを高めたり、強制的に興奮状態を引き起こしたりする作用はありません。
シルデナフィルはあくまでも血流を改善する薬であり、性的な刺激が加わったときにはじめてその効果を発揮する仕組みです。
また、服用のタイミングについても注意が必要です。
シルデナフィルは脂溶性、つまり油に溶けやすい性質を持っています。
そのため、脂質を含む食事と一緒に服用すると、成分が食事中の脂肪に取り込まれる形となり、消化管からの吸収速度が低下し、効果があらわれるまでの時間が延びる可能性があります。
薬の効果を最大限に引き出すためには、空腹時の服用が最も望ましいといえます。
空腹状態では胃内の内容物が少なく、シルデナフィルが速やかに小腸へ移行して吸収されるため、服用後30分程度で効果を実感しやすくなります。
食後に服用する場合は、食事終了から30分以上の間隔を空けることを推奨します。
マレグラPROの服用方法・使用方法
マレグラPROは、性交を開始する約1時間前に水またはぬるま湯で服用してください。1回の用量は1/4錠~1/2錠(シルデナフィルとして25~50mg)です。
| 1回の用量 | 1/4錠~1/2錠(シルデナフィルとして25~50mg) |
|---|---|
| 1日の服用回数 | 1回まで |
| 服用間隔 | 必ず24時間以上空けること |
| 服用するタイミング | 性交の約1時間前 |
使用上の注意
- 初めて服用する場合は、1/4錠(25mg)から開始してください
- 1日の最大服用量は1/2錠(50mg)までです
- 次の服用まで必ず24時間以上の間隔を空けてください
- 空腹時に服用すると成分が吸収されやすく、効果を実感しやすくなります
- 脂肪分の多い食事の後は効果の発現が遅れたり弱まったりすることがあります
- 食後に服用する場合は、食事を終えてから30分程度の時間を空けてください
- アルコールの大量摂取は血圧低下のリスクを高めるため、控えてください
- グレープフルーツジュースはシルデナフィルの血中濃度を上昇させる可能性があるため、服用前後は避けてください
- 錠剤を分割して服用する場合、残った錠剤は湿気を防げる容器に入れ、なるべく早く使用してください
YuuマレグラPROは1錠100mgの製剤です。女性の推奨用量は25mgからのため、服用前に錠剤を分割する必要があります。分割の際はピルカッターを使用すると良いでしょう。
手や刃物で割ると断面が不均一になり、1回あたりの服用量にばらつきが生じる可能性があるため、均等に分割できるピルカッターを使いましょう。
分割後の残った錠剤の保管にも注意が必要です。
錠剤を割ると断面がむき出しになり、そこから空気中の湿気を吸収しやすくなります。
湿気はシルデナフィルの化学的安定性に影響を与え、成分の変質や効果の低下を招くおそれがあります。
保管する際は密閉性の高いピルケースやアルミ袋に入れ、高温多湿を避けた環境で保存し、できる限り早めに使い切るようにしてください。
焼肉やラーメンのように脂質含量が高い食事は、胃内での消化に時間がかかるうえ、シルデナフィルの脂溶性という性質により、脂肪成分への溶け込みが吸収を遅延させます。
理想的には食前の空腹時の服用です。食後に服用する場合は消化がある程度進む30分以上の間隔を確保することで、成分の吸収効率を高め、期待する効果を得やすくなります。
マレグラPROの警告・禁忌・副作用
禁忌
以下に該当する方は、マレグラPROを使用しないでください。
- シルデナフィルに対して過敏症の既往歴がある方
- 心血管系の疾患があり、性行為が心臓に負担をかける可能性があると医師に診断されている方
- 過去6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を起こしたことがある方
- 狭心症(不安定狭心症を含む)のある方
- 原発性肺高血圧症の方
- 低血圧の方(安静時血圧が90/50mmHg未満)
- 管理されていない高血圧の方(安静時血圧が170/100mmHgを超える)
- 重度の肝機能障害のある方
- 網膜色素変性症(進行性の夜盲症)と診断された方
副作用
マレグラPROの服用により、以下のような副作用が現れることがあります。多くは一時的で軽度なものです。
| 分類 | 主な症状 |
|---|---|
| 血管系 | ・ほてり、潮紅(顔が赤くなる) ・動悸 |
| 神経系 | ・頭痛 ・めまい ・眠気 |
| 消化器系 | ・胸焼け、消化不良 ・下痢 ・口の渇き |
| 呼吸器系 | ・鼻づまり |
| 視覚系 | ・羞明(まぶしく感じる) ・視界が青みがかって見える |
これらの副作用の多くは、シルデナフィルの血管拡張作用に伴うもので、通常は服用後3~4時間以内に自然に治まります。ただし、症状が長引いたり日常生活に支障が出たりする場合は、速やかに医師に相談してください。
YuuマレグラPROの服用後にほてりや頭痛があらわれることがありますが、これはシルデナフィルの薬理作用である血管拡張によって全身の血流が増加することに伴う反応です。
これらは薬が体内で正常に作用しているサインともいえ、多くの場合は軽度にとどまり、時間の経過とともに自然におさまります。
頭痛が強く日常生活に支障をきたす場合は、アセトアミノフェン(解熱鎮痛成分)やイブプロフェン(抗炎症・鎮痛成分)を含む市販の鎮痛薬を補助的に使用することで症状を和らげられます。
ただし、鎮痛薬の服用が毎回必要なほど頭痛が強い場合は、用量を25mgからさらに減らすことを検討してください。
また、服用後に視界が青みがかって見える「青視症」があらわれることがあります。
これはシルデナフィルが本来の標的であるPDE5(血管平滑筋に存在する酵素)に加え、網膜の視細胞に存在するPDE6にも若干作用することで、色の識別に関わる視覚情報の処理に一時的な影響を与えるためです。
シルデナフィルのPDE6への選択性はPDE5と比較して低いため、症状は軽度であることがほとんどで、薬の血中濃度が低下するにつれて自然に回復します。
夜間の運転や精密な色の識別を要する作業は、症状がある間は控えることを推奨します。
マレグラPROの他の薬との相互作用
併用しないこと
以下の薬剤を服用中の方は、マレグラPROを使用しないでください。
硝酸剤・一酸化窒素(NO)供与剤
ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどが含まれます。シルデナフィルとの併用により血圧が過度に低下し、生命に関わる危険があります。
- 硝酸剤には飲み薬だけでなく、貼り薬やスプレー剤もあります。使用中の薬が硝酸剤に該当するか分からない場合は、必ず医師または薬剤師に確認してください
アミオダロン塩酸塩(経口剤)
不整脈の治療に使われるアンカロン錠などにあたります。シルデナフィルとの併用により、重篤な副作用が生じるおそれがあるため併用できません。
- アミオダロンの経口剤のみが対象です
リオシグアト(アデムパス錠)
肺高血圧症の治療に使われる薬剤にあたります。シルデナフィルとの併用により、血圧が過度に低下するおそれがあるため使用できません。
- リオシグアトを服用中の方はマレグラPROを使用しないでください
併用に注意すること
CYP3A4阻害薬
リトナビル、ダルナビル、エリスロマイシン、シメチジン、ケトコナゾール、イトラコナゾールなどが挙げられます。これらはシルデナフィルの血中濃度を上昇させ、副作用が強まるおそれがあるため注意が必要です。
- これらの薬を服用中の方は、シルデナフィルの用量を減らす必要がある場合があります
CYP3A4誘導薬
ボセンタン、リファンピシンなどが代表的です。シルデナフィルの血中濃度が低下し、十分な効果を得られなくなるおそれがあるため注意してください。
- 服用中の薬がある場合は、事前に医師に相談してください
降圧剤・α遮断剤
シルデナフィルの血管拡張作用と降圧作用が重なり、めまいや立ちくらみなどの低血圧症状が現れる可能性があります。
- 降圧剤やα遮断剤を服用中の方は、必ず事前に医師に相談してください
カルペリチド
急性心不全の治療に使われる注射薬です。併用により降圧作用が増強されるおそれがあります。
- カルペリチドを使用中の方はマレグラPROの使用について医師に相談してください
Yuu特に注意が必要なのは硝酸剤との併用です。
硝酸剤には飲み薬(硝酸イソソルビドなど)のほか、狭心症発作時に使う舌下錠やスプレー剤、胸に貼るテープ剤などさまざまな剤形があります。
また、グレープフルーツジュースにはCYP3A4を阻害する成分が含まれており、シルデナフィルの血中濃度が上がりやすくなります。
サプリメントの中にも相互作用を起こすものがありますので、もし服用中の薬やサプリメントがある場合は、事前に医師または薬剤師に確認してください。
マレグラPROの注意事項
- マレグラPROには催淫効果や性欲を高める効果はありません。性的な刺激を受けることで効果を発揮します
- めまいや視覚異常が現れることがあるため、自動車の運転や危険を伴う機械の操作には十分注意してください
- 高齢の方(65歳以上)は副作用が出やすいため、必ず少量(1/4錠)から開始してください
- 鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病などの血液疾患がある方は事前に医師に相談してください
- 出血しやすい疾患や消化性潰瘍がある方は使用前に医師に相談してください
- 軽度から中等度の肝機能障害がある方は少量から開始し、慎重に使用してください
- 腎機能障害がある方は医師に相談のうえ使用してください
- 高温多湿・直射日光を避けて保管し、お子様の手の届かない場所に保管してください
マレグラPROのよくある質問
マレグラPROは女性用バイアグラと呼ばれていますが、男性のバイアグラと何が違いますか?
マレグラPROと男性用バイアグラは、同じ有効成分シルデナフィルを含んでいます。男性用は勃起不全(ED)の治療に使われるのに対し、マレグラPROは女性の不感症を改善する目的で使用されます。
シルデナフィルの血管拡張作用は男女ともに同じですが、女性の場合は女性器周辺の血流が増えることで膣の潤いや感度の向上が期待できます。なお、女性の用量は男性よりも少なく、1/4錠(25mg)~1/2錠(50mg)が目安です。
マレグラPROを飲めばすぐに効果が出ますか?
マレグラPROの効果は服用後約30分で現れはじめ、約1時間後にピークを迎えます。効果の持続時間は約5時間です。
ただし、マレグラPROには催淫効果はありません。性的な刺激を受けてはじめて効果が現れますので、服用しただけで自然に興奮が高まるということはありません。空腹時に服用すると成分が吸収されやすく、効果を実感しやすくなります。
マレグラPROの副作用が心配です。安全に使うためのポイントはありますか?
マレグラPROの副作用の多くは、ほてりや頭痛といった軽度な症状で、服用後数時間以内に自然に治まることがほとんどです。
安全に使用するためには、初回は1/4錠(25mg)の少量から試してください。体の反応を見ながら、必要に応じて1/2錠(50mg)に増やしていくのが望ましいです。
また、硝酸剤(ニトログリセリンなど)を使用中の方は、生命に関わる危険があるためマレグラPROを使用しないでください。服用中の薬がある方は事前に医師に相談してください。
マレグラPROの錠剤を分割した残りはどのように保管すればよいですか?
分割した錠剤は、断面から湿気を吸い込みやすくなるため、できるだけ早く使い切ってください。密閉できるピルケースやジッパー付きのアルミ袋に入れて、高温多湿・直射日光を避けて保管してください。
コーティングで保護されている表面とは異なり、分割した断面は成分が変質しやすい状態になっています。保管状態が悪いと効果が弱まる可能性がありますので、分割後は24時間以内に使用するのが望ましいです。
マレグラPROを服用しても効果を感じなかった場合はどうすればよいですか?
マレグラPROの効果には個人差があり、初回で十分な効果を感じられないこともあります。まず、空腹時に服用しているか、脂肪分の多い食事の直後に服用していないかを確認してください。
1/4錠(25mg)で効果が不十分な場合は、次回から1/2錠(50mg)に増量することも選択肢のひとつです。ただし、1日の最大服用量は1/2錠(50mg)までです。数回試しても効果を感じられない場合は、医師に相談してください。
マレグラPROに関連する添付文書等の参考資料
マレグラPROの有効成分シルデナフィルに関する参考資料です。